【Intel・AMD】ゲーミングPCに搭載するCPUの型番や性能の見方を解説

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管理人
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「ゲーミングPCを買おうと思ってCPUを見てるんだけど、型番に意味ってあるの?型番から性能が分かれば楽なんだけど」って人に読んでほしいページだよ。

このページの内容は以下の通り。

  • Intel製・AMD製CPUの型番の見方を解説
  • 自分が使っているCPUの型番を確認する方法
  • CPU型番からおおよその性能を比較する方法
  • CPUの性能について

このページを読めばCPU型番の意味が分かり、CPUの性能を把握したうえでゲーミングPCを選べるようになる。

Intel製CPUの型番の見方を解説

ゲーミングPCに搭載されているIntel製CPUは、Core i7-12700Kのように数字とアルファベットで構成されている。それぞれの意味は以下の通り。

  • ブランド:Core i7-12700K
  • シリーズ:Core i7-12700K
  • プロセッサーナンバー:Core i7-12700K
  • 機能:Core i7-12700K

ブランド

Coreという部分はブランドを表す。IntelはCore以外にPentiumやCeleronといったブランドを展開しているが、ゲーミングPCには基本的にCoreブランドが搭載されている。Coreだけ覚えておけばOKだ。

シリーズ

i7という部分はシリーズを表す。Coreブランドの中での立ち位置を示すものだ。i3・i5・i7・i9の4シリーズがあり、数字が大きいほど立ち位置が上だ。各シリーズの立ち位置をまとめると以下の通り。

i3 エントリークラス
i5 ミドルクラス
i7 ハイエンドクラス
i9 最上位クラス

このうちi3は性能が低いのでゲーミングPCには搭載されないことが多い。ゲーミングPCにはi5・i7・i9の3つのどれかが搭載されている。

プロセッサーナンバー

12700のような数字はプロセッサーナンバーを表す。プロセッサーナンバーで重要なのは最初の2桁だ。12700であれば最初の2桁である12がCPUの世代を表していて、12世代ということだ。

2023年1月現在では12世代と13世代のCPUが主流なので、12700や13400というようなナンバーになっている。数字が大きく世代が新しいほうが性能が高い。

i5やi7といったシリーズだけでなく世代も見ることでCPUの性能を知ることができるというわけだ。

ちなみに、現在だと中古でしか扱われていないが、9世代以下の場合は9700のように4桁の数字になっていることに注意。決して97世代というわけではない。

機能

型番末尾のアルファベットは機能を表す。アルファベットはたくさんあるが、ゲーミングPC(デスクトップ)を選ぶときに知っておくべきなのは以下の通り。

アルファベット 機能
無印 特になし
F 内蔵GPUが非搭載で必ずグラフィックボードが必要。
性能は無印と同じだが安価。
K 性能が高い。
オーバークロック可能。
KF 内蔵GPUが非搭載。
性能が高くオーバークロック可能。
KS Kよりさらに性能が高い。
最強と思って良い。

AMD製CPUの型番の見方を解説

ゲーミングPCに搭載されているAMD製のCPUは、Ryzen 5 5600Xのように数字とアルファベットで構成されている。それぞれの意味は以下の通り。基本的にはIntelと同じだ。

  • ブランド:Ryzen 5 5600X
  • シリーズ:Ryzen 5 5600X
  • プロセッサーナンバー:Ryzen 5 5600X
  • 機能:Ryzen 5 5600X

ブランド

Ryzenという部分はブランドを表す。AMDはRyzen以外にビジネス向けのAthlonというブランドのCPUも製造している。

ゲーミングPCに搭載されているのはRyzenなので、Ryzenだけ覚えておけばOKだ。

シリーズ

5という1桁の数字の部分はシリーズを表す。Ryzenブランドの中での立ち位置を表す数字だ。Intelと同じく3・5・7・9があり、数字が大きいほど性能が高い。各シリーズの立ち位置は以下の通り。

Ryzen 3 エントリークラス
Ryzen 5 ミドルクラス
Ryzen 7 ハイエンドクラス
Ryzen 9 最上位クラス

このうちRyzen 3は性能が低めなため、ゲーミングPCには搭載されていないことが多い。

プロセッサーナンバー

5600のような4桁の数字はプロセッサーナンバーを表す。プロセッサーナンバーで大事なのは最初の1桁だ。最初の1桁は世代を表していて、数字が大きいほうが世代が新しくて性能が高い。

現在主流な世代は4世代と5世代だ。
ただし、Ryzenは数字と世代が一致しないので注意が必要。

世代 プロセッサーナンバー
1世代 1〇〇〇
2世代 2〇〇〇
3世代 3〇〇〇
4世代 5〇〇〇
5世代 7〇〇〇

機能

型番末尾のXは機能を表す。種類はたくさんあるが、ゲーミングPCを選ぶ際には2つだけ知っておけば良い。

アルファベット 機能
無印 特になし
X 無印より性能が高い。

XはIntelでいうKのような立ち位置だと思って良い。

自分が使っているCPUの型番の調べ方

現在自分が使っているPCに搭載してあるCPUの型番は、タスクマネージャーで調べることができる。

手順は以下の通り。

  1. 画面下のタスクバー上で右クリックして「タスクマネージャー」を左クリック(画像はWindows11だが、Windows10でも同様)
    CPU型番の確認手順1
  2. 上から2番目のパフォーマンスタブを開くと、CPUの欄で現在使用しているCPUの型番を確認できる
    CPU型番の確認手順2

もしこの手順でタスクマネージャーが開けない場合は、タスクバーにある検索欄に「タスクマネージャー」と打ち込めば出てくるはずだ。

CPUの型番で性能を比べる方法

CPU型番の読み方がわかれば、型番を見るだけで2つ以上のCPU性能を比較することができる。場合に分けて解説する。

シリーズが同じ場合

例えばCore i7-12700とCore i7-13700のようにどちらもi7の場合。この場合は世代を見ることで性能の優劣が分かる。

Core i7-12700は12世代、Core i7-13700は13世代なので、より新しいCore i7-13700のほうが性能が高い。

世代が同じ場合

例えばCore i5-13400とCore i7-13700ようにどちらも13世代の場合。この場合はシリーズを見ることで性能の優劣がわかる。

Core i5-13400はミドルクラスのi5、Core i7-13700はハイエンドクラスのi7なので、Core i7-13700のほうが性能が高い。

シリーズも世代も違う場合

例えばCore i5-13400とCore i7-10700のように、シリーズも世代も違う場合。この場合は型番から優劣を判断することはできない

シリーズだけで見ればCore i7-10700のほうが上のように見えるが、世代ではCore i5-13400のほうが新しいからだ。

この場合はベンチマークスコアを比較することで優劣がわかる。

ベンチマークスコアを見ればCPUの優劣がわかる

ベンチマークスコアとは、CPUの性能を数値化したものだ。性能を数値で表してくれるので、世代やシリーズが異なる場合でも優劣を知ることができる。

なお、ベンチマークスコアは実際のパフォーマンスを正確に表しているわけではない。個人の環境や使用するアプリ・ソフトによってパフォーマンスは大きく変わるからだ。
ただ、CPUの平均的な力を知るという意味でベンチマークスコアは非常に有用だ。

CPU PassMarkスコア Cinebench
(シングルスコア)
Cinebench
(マルチスコア)
コア数/スレッド数 クロック数(GHz)
定格/最大
Core i9-13900K 59964 2241 39652 24/32 3.0/5.8
Core i9-13900F 58554 2165 32605 24/32 2.0/5.6
Core i7-13700K 47094 2126 31062 16/24 3.4/5.4
Core i7-13700 36280 2107 24770 16/24 2.1/5.2
Core i5-13400 26355 1749 14865 10/16 2.5/4.6
Core i7-12700K 34730 1939 22812 12/20 3.5/5.1
Core i7-12700 31127 1862 21568 12/20 2.1/4.9
Core i5-12400 19533 1623 12454 6/12 2.5/4.4
Ryzen7 5700X 26671 1532 13802 8/16 3.4/4.6
Ryzen5 5600X 21936 1593 10988 6/12 3.7/4.6

PassMarkスコア

PassMarkは色々なサイトで掲載されているほど定番のベンチマークだ。

IntelよりRyzenのほうが数値が出やすい傾向にあるように感じる。

Cinebench(シングル)

Cinebenchは定番ベンチマークの1つで、Cinebench(シングル)は、コア1つぶんの性能を表す数値だ。

コア1つぶんの性能は大幅に進化するものではないので、CPU間の差は小さくなりがちだ。

ゲームのようなコア数をそこまで必要としない用途での性能を知りたいときはシングルスコアを見ると良い。

Cinebench(マルチ)

Cinebenchは定番ベンチマークの1つで、Cinebench(マルチ)はコア全体での性能を表す数値だ。

コア数が増えればそれだけマルチスコアが上がるので、CPU間で差がつきやすい。

マルチタスクやクリエイティブ作業のような大量のコア数を使用する用途での性能を知りたいときはマルチスコアを見ると良い。

CPUの型番や性能の見方まとめ

このページではIntel・AMD製CPUの型番や性能の見方を解説した。これらのことを知っておけば、CPU選びの手助けになる。

CPUの詳しい選び方については以下のページを読むと良い。
≫ゲーミングPCに搭載するCPUの選び方を初心者向けに解説

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