
「ゲーミングPCが欲しいな~って思ってるんだけど、性能とかどうやって選ぶとか全く知らないんだよね。わからないことだらけだけど大丈夫かな?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- 初めてゲーミングPCを買う前に知っておきたいこと
- 初めてのゲーミングPCの選び方
- おすすめのゲーミングPCや購入について
- 購入後、届いてからすること
このページを読めば、ゲーミングPC選びに必要な知識を一通り得て、自分に合ったゲーミングPCを見つけられるようになる。せっかくのゲーミングPCで失敗したくない人は最後まで読んでほしい。
初めてゲーミングPCを買う前に知っておきたい10のこと
初めてのゲーミングPCの選び方を解説する前に、購入前に知っておきたいことを解説する。
ここで解説することを知っておかないとそもそもゲーミングPCを選ぶことができないし、無理やり選んでも後悔する可能性が高い。
以下の10のことを解説していく。
このページでは要点だけを解説するため、詳細を知りたい人はそれぞれのリンク先のページを読んでほしい。
- ゲーミングPCとは普通のPCよりスペックが高いPCのこと
- 普通のPCではゲームはできないと思って良い
- ゲーミングPCを買うには最低でも10万円かかる
- スペックが高いほどゲームの快適性や優位性が上がる
- スペックを表す数値としてのフレームレート
- グラフィックボードがゲーミングPCのスペックに直結する
- グラフィックボードに合わせたCPUを選ぶ
- メモリは16GBが標準構成
- ストレージは512GBが標準構成
- ゲーミングPC購入後に後悔する例
ゲーミングPCとは普通のPCよりスペックが高いPCのこと
ゲーミングPCと普通のPCとの違いを一言で表すと「スペックが違う」だ。
スペック差の主な要因が「グラフィックボード」というパーツを搭載しているかどうかだ。正確な定義があるわけではないが、グラフィックボードを搭載しているPCをゲーミングPCと呼ぶ。
グラフィックボードについては後述するが、ゲームなどの高負荷にも耐えられるパーツを搭載しているPCがゲーミングPCという認識でOKだ。
ゲーミングPCと普通のPCとの詳しい違いについては以下のページを参照すると良い。
≫ゲーミングPCとは?普通のPCとのできることの違いは何なの?
普通のPCではゲームはできないと思って良い
最近のPCゲームはそれなりのスペックを要求してくる。ゲームのグラフィックの質が上がっていることが1つの要因だ。
普通のPCではゲームのスペック要件を満たしておらず、プレイできないことが多い。
ブラウザゲームやインディーゲームのような軽いゲームは普通のPCでも遊べるが、フォートナイトやApexのような最新の人気ゲームを快適にプレイするにはゲーミングPCが必須だ。
ゲーミングPCを買うには最低でも10万円かかる
ゲーミングPCは性能が高いため、その分価格も高くなる。最低で10万円以上であり、性能が高いゲーミングPCだと40万円以上のものもある。
ただ、10~15万円のゲーミングPCは性能が高くなく将来性にも乏しいのでおすすめしていない。数万円多く予算を用意して15~20万円のゲーミングPCを選んだほうが、コスパが良いし満足度も高くなる。
私が最もおすすめしている価格帯が15~20万円だ。
価格帯ごとの特徴について詳しく知りたい人は以下のページを読むと良い。
≫BTOゲーミングPCの価格は?初心者はどの価格帯から選ぶべき?
スペックが高いほどゲームの快適性や優位性が上がる
「10万円でゲーミングPCが買えるなら、10万円のでいいよ」と思ったかもしれない。
ただ、10万円のゲーミングPCはあまりおすすめしない。快適性や優位性が低く、ゲーミングPCの利点があまりないからだ。「それならPS5で良いじゃん」ということになり得る。
せっかくゲーミングPCを買うのであれば15万円は出してほしい。15万円のゲーミングPCであれば、快適性や優位性が大きく向上するため、ゲーミングPCを買う意味があると言える。
スペックを表す数値としてのフレームレート
スペックを表す数値に「フレームレート」がある。fpsとも呼ばれる。
フレームレートは画面の滑らかさを表す数値で、数値が大きいほど画面が滑らかになる。カクカクな画面より滑らかな画面のほうが快適にプレイできるのは想像できるはずだ。
≫フレームレートとは?ゲーミングPCでの設定や確認方法を解説
同じゲーミングPCでも、プレイするゲームや設定によってフレームレートは大きく変わる。
そのため一概には言えないが、大体のイメージは以下の表のようになる。
フレームレート(fps) | |
ゲーミングPC | 100fps~ |
PS5 | 60~120fps |
PS4 | 60fps |
Switch | 30~60fps |
ゲーミングPCでゲームをプレイするなら、144fpsは欲しい。一般的に高fpsと言われるのは144fps以上だし、144fps未満だとPS5に見劣りしてしまうからだ。
グラフィックボードがゲーミングPCのスペックに直結する
フレームレート向上に大きく貢献するのが「グラフィックボード」というパーツだ。
ゲーミングPCと呼ばれる製品にはグラフィックボードが搭載されていて、ゲーミングPCのスペックに直結する。
グラフィックボードはその名の通り、グラフィックに関係するパーツだ。ゲーム内の広大で美しいフィールドを描画しているのがグラフィックボードだ。
グラフィックボードの性能が高ければサクサクと描画できるため、画面の滑らかさも向上する。反対にグラフィックボードの性能が低ければうまく描画できず、画面の滑らかさが低下する。
グラフィックボードはフレームレートに直結する超重要なパーツなのだ。
グラフィックボードに合わせたCPUが必要
ゲーミングPCに搭載されているパーツはグラフィックボードだけでなく、他にもたくさんのパーツが搭載されている。どれもないがしろにはできない。
その中でも大事なパーツが「CPU」だ。CPUはPCの脳に例えられるパーツで、グラフィックボードの制御も行っている。
スペックの高いグラフィックボードを搭載したところで、それを制御するCPUの性能が追い付いていなければ意味がない。グラフィックボードとCPUとのバランスが大事になるということだ。
CPUの詳しい選び方については以下のページで解説している。
≫ゲーミングPCに搭載するCPUの選び方を初心者向けに解説
メモリは16GBが標準構成
「メモリ」はPCの作業スペースだ。マルチタスクできる量と言っても良い。
一般的なPCには4GBや8GBのメモリが搭載されていることが多いが、ゲーミングPCには16GBが標準搭載されている。
8GBのメモリを要求するPCゲームが多く、8GBのメモリでは足りないのだ。
というのも、PCは常にバックグラウンドアプリが複数動いていて、PCを起動しているだけでメモリを消費しているからだ。
それにメモリ使用率が70~80%に達するとPCの動作が重くなり、ゲームに支障が出てくる。
だから余裕をもって16GB、最近では32GB搭載する人も多いというわけだ。
≫メモリの役割とは?ゲーミングPCに必要なのは16GB?32GB?
ストレージは512GBが標準構成
ストレージは皆が「容量」と呼ぶものだ。「スマホの容量がない。いらないアプリ消さないと」と言うときの「容量」がストレージのことだ。
PCゲームはスマホゲームとは違って容量が多い。フォートナイトやApexであれば、50GBほどのストレージが必要だ。
さらに、メモリと同じく使用率が100%になってはいけない。動作が非常に重くなるからだ。
そのため、ゲーミングPCには512GB以上のストレージを搭載するのが標準となっている。
≫ゲーミングPCのストレージ容量・構成は?512GB?1TB?
ゲーミングPC購入後に後悔する例
- 性能が高すぎる/低すぎる
- 超格安ゲーミングPCを買った
- ゲーミングPCにふさわしい環境ではなかった
ゲーミングPCを後悔してしまう要因を知っておくことで、事前に防ぐことができる。
最も多いのが性能に関する後悔だ。性能はゲーム体験や価格に直結するため、後悔する可能性が高い。適当に選んでしまわないようにしよう。
他にも後悔する要因はたくさんあり、中には購入前は想像にしないようなものもある。
別のページで詳しく解説しているので、興味のある人は見ると良い。
≫ゲーミングPCを買って後悔しないためのチェックリスト
初めてのゲーミングPCの選び方
いよいよ初めてのゲーミングPCの選び方を解説する。無数にある選択肢を絞って、自分に合ったゲーミングPCを見つけてほしい。
手順は以下の通りだ。
- 損をしないためにも新品のゲーミングPCを選ぶ
- デスクトップかノートかを決める
- グラフィックボードの性能と価格を決める
- 求める品質のレベルを決める
- 利用するBTOショップを選ぶ
損をしないためにも新品のゲーミングPCを選ぶ
新品のゲーミングPCは最低でも10万円はかかるため、中古の安いものを買おうとする人がいる。
しかし中古のゲーミングPCはおすすめしない。パーツが古くて性能が足りないからだ。
パーツが古いと、最新のPCゲームがカクついてまともにプレイできないことが多々ある。PCゲームの要求スペックは年々上がってきているし、既存のゲームの要求性能が上がることもある。
さらに、中古のゲーミングPCはすぐに壊れる可能性もある。中古のパーツが既に使い古されたものであれば、買った翌日に壊れる可能性だってあるのだ。
「せっかくゲーミングPCを買ったのに、ゲームが全然できない…」ということを避けるためにも、中古ではなく新品のゲーミングPCをすすめる。
デスクトップPCかノートPCかを決める
普通のPCと同じく、ゲーミングPCにもデスクトップとノートの2種類がある。
私がおすすめしているのはデスクトップだ。
ノートのメリットは「持ち運びができる」くらいしかない一方で、デスクトップはメリットがかなり多いからだ。
実際、ゲーミングPCを買った人の約70%がデスクトップPCを選んでいる。デスクトップを選んで失敗することはあまりない。
≫ゲーミングデスクトップとノートのどっちを選ぶ?メリット・デメリットを比較解説
グラフィックボードの性能と価格を決める
グラフィックボードを選んでしまえば、ゲーミングPC選びの80%以上が終わったと言っても過言ではない。
グラフィックボードを選ぶコツは、性能と価格の両方から決めることだ。性能だけ見ても際限がないし、価格だけ見ると自分のやりたいことができない可能性があるからだ。
現行のグラフィックボードの大まかな性能と価格は表のようになる。3DMarkスコアはグラフィックボード同士のおおよその力関係を表した数値だ。(参考:https://benchmarks.ul.com/compare/best-gpus)
グラフィックボード型番 | 3DMarkスコア | フレームレート目安 | 搭載PCの価格目安 |
RTX4090 | 35964 | 240fps+ | 48万円~ |
RTX4080 | 20866 | 240fps+ | 37万円~ |
RTX4070Ti(おすすめ) | 22652 | 240fps+ | 27万円~ |
RTX3080 | 17554 | 220fps | 24万円~ |
RTX3070Ti | 14835 | 200fps | 21万円~ |
RTX3070 | 13510 | 190fps | 18万円~ |
RTX3060Ti(おすすめ) | 11593 | 170fps | 15万円~ |
RTX3060(おすすめ) | 8703 | 144fps | 14万円~ |
RTX3050 | 6203 | 100fps | 13万円~ |
私のおすすめはRTX3060・RTX3060Ti・RTX4070Tiだ。
価格と性能のバランスが取れていて、99%の人が満足できるであろう性能だからだ。特に、RTX3060・RTX3060Ti搭載のゲーミングPCは低価格なので、かなり人気が高い。
グラボの具体的な選び方は以下のページで解説している。詳しく知りたい人は読むと良い。
≫ゲーミングPCに載せるグラボ性能の選び方とおすすめを初心者でもわかるように解説
求める品質のレベルを決める
「グラボはRTX3070にしよう」「メモリは16GBにしよう」などというのはゲーミングPCの性能だ。
ゲーミングPCには性能以外に「品質」という指標もある。
「どのメーカーのグラボか」「どのメーカーのメモリか」「どのメーカーのCPUクーラーか」というように、どのメーカーのどの型番のパーツなのかが品質に関わる。
当然、有名メーカーの高品質なパーツほど価格が高くて冷却性や耐久性、静音性に優れている傾向にある。無名メーカーの品質が低いわけではないが、明確に格差はあると思って良い。
BTOショップごとに、採用しているパーツの傾向が異なる。
大手ショップほど無名メーカーを採用して低価格を実現し、中小ショップほど有名メーカーを採用して高品質高価格になっている傾向にあるのだ。
利用するBTOショップを決める
買いたいゲーミングPCの性能と品質が決まったら、どこで買うのかを決めなけらばならない。
家電量販店やフリマサイトでもゲーミングPCは売られているが、一番のおすすめはBTOショップだ。
BTO=Build To Orderのことで、受注生産をしてくれるパソコンショップを指す。BTOショップはパソコン専門店なので安心感がある。
既存のBTOショップを大きく分けると「価格重視」「品質重視」「価格と品質の中間」の3種類に分類できる。自分が価格と品質のどちらを優先したいかによって、どのBTOショップを選べば良いかは自然と決まる。
ちなみに、初心者に最もおすすめなのは価格重視のフロンティアというBTOショップだ。
BTOショップの詳しい選び方については別のページで紹介している。興味のある人は見ると良い。
≫BTOショップとは?選び方と初心者おすすめを解説!
BTOショップではパーツのカスタマイズが可能
基本構成を選んだあとに、細かいパーツをカスタマイズできるのがBTOショップの良いところだ。カスタマイズによって、自分に合ったゲーミングPCに仕上げやすくなる。
もちろん基本構成のままでもOKなので、よくわからない人はそのまま購入してもらっても構わない。
ただ、カスタマイズしたほうが良いパーツも存在する。「CPUクーラー」「グリス」の2つだ。どちらも冷却に関係する。
ゲーミングPCのパーツは大量の熱を発するため、効率良く冷却しなければゲーミングPCの寿命を縮めてしまう。「CPUクーラー」と「グリス」をグレードアップしておくことで効率的な冷却が可能となり、ゲーミングPCが壊れるリスクを下げることができるというわけだ。
カスタマイズについての詳しい内容は別のページで解説している。興味がある人は見ると良い。
≫BTOカスタマイズの初心者おすすめ!壊れにくいゲーミングPCにしよう!
初めてにおすすめのゲーミングPC3選
おすすめ1 | おすすめ2 | おすすめ3 | |
外観 | ![]() |
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CPU | Core i5-13400F | Core i5-13400F | Core i7-13700F |
グラボ(GPU) | RTX3060 | RTX3060Ti | RTX4070Ti |
価格(税込) | 129,800円 | 144,800円 | 269,800円 |
私が最もおすすめする「フロンティア」のセール対象モデルだ。どれも過不足なく無難な構成になっている。
おすすめ1:お手頃価格のローエンドモデル
FRGXB660/WS608 | |
CPU | Intel Core i5-13400F |
GPU | GeForce RTX3060 |
メモリ | 16GB(8GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB(M.2 NVMe SSD) |
価格(税込) | 129,800円 |
※2023年6月9日時点での情報
新品のゲーミングPCの中で十分な性能を持ちつつかなりの低価格を実現できる組み合わせだ。
最高画質でプレイしたい場合などの物足りないシーンもあるが、ゲームをするだけであったり、初めてのゲーミングPCをなるべく安く買いたいという人にはピッタリのモデルとなっている。
おすすめ2:万人向けの標準モデル
FRGXB660/WS420/NTK | |
CPU | Intel Core i5-13400F |
GPU | GeForce RTX3060Ti |
メモリ | 16GB(8GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB(M.2 NVMe SSD) |
価格(税込) | 144,800円 |
※2023年6月9日時点での情報
フルHD解像度でのゲームプレイが適正であり、エントリーモデル定番の組み合わせだ。
Core i5-13400F×RTX3060Tiという構成は特に初心者にとっては無難であり、過不足が起きにくいことから最もおすすめしている。
おすすめ3:ミドルハイエンドクラスの標準モデル
FRGAG-B760/WS511/NTK | |
CPU | Intel Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX4070Ti |
メモリ | 32GB(16GB×2)(DDR4-3200) |
ストレージ | 2TB(M.2 NVMe SSD) |
価格(税込) | 269,800円 |
※2023年6月9日時点での情報
Core i7-13700F×RTX4070Tiという組み合わせのモデルだ。RTX4070Tiは最新RTX40シリーズのミドルハイクラスに位置付けられるグラボで、性能は前世代最強のRTX3090Ti並だ。
ミドルハイクラスでありながらかなりの高性能で、価格は少し前のRTX3080搭載モデルと同じくらいだ。
「4Kでゲームをしてみたい」「高めの性能が欲しい」という人におすすめのモデルとなっている。
ゲーミングPCが届いたらすることを知っておく
- 設置や配線
- マウスやディスプレイの設定
- アプリやソフトのインストール
ゲーミングPCが届いたらすぐにゲームを開始して良いわけではない。初期設定をしておかなければゲーミングPCの意味がないからだ。
確認すべき設定項目はかなり多く、ここで解説すると長くなってしまうため、別のページで詳しく解説する。ゲーミングPCが手元に届いたら見てほしい。
≫ゲーミングPCが届いたらすること・初期設定を解説
初めてのゲーミングPCの選び方まとめ
- 失敗しないように事前知識を得る
- ゲーミングPCは主にグラフィックボードの性能と価格で選ぶ
- BTOショップ「フロンティア」のセールモデルがおすすめ
- PC到着後、初期設定をしないとゲーミングPCの意味がない
このページで解説した内容を把握しておけば、初めてのゲーミングPCで失敗する可能性を極限まで減らすことができる。
いろいろ選択肢が多くて迷うかもしれないが、初心者はフロンティアのセールモデルから選べば後悔しにくい。
実際、私が初心者の頃にフロンティアのゲーミングPCには世話になった。お得に快適なゲーム環境を整えよう。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介