「『ゲーミングPC買うならBTOショップがおすすめ』ってよくネットに書いてるんだけど、どのBTOショップで買えば良いの?」って人に読んでほしいページです。
BTOパソコンメーカーはたくさんあるため、どのBTOを選べば良いのかがわからない人も多い。
このページでは、BTOパソコンメーカーの選び方とおすすめを解説している。
このページを読めば、自分に合ったBTOがわかり、満足の行くゲーミングPCを手に入れることができる。
BTOパソコンメーカーとは
BTOパソコンメーカーとは、受注生産のパソコン専門店のことだ。「BTO=Build To Order」で、受注生産を意味している。
BTOでは、現役で使える構成のゲーミングPCだけを扱っているので、失敗するリスクが低い。
ゲーミングPCを買うときの安心感が強いので、多くの人が利用している。
「ゲーミングPCを買うならBTO一択」と言えるほど定番だ。
BTOパソコンメーカーの選び方
BTOパソコンメーカーのおすすめを紹介する前に、選び方を解説する。選び方を知ることで、おすすめの理由がわかりやすくなるからだ。
実は、自分が何を重視したいかによって、どのBTOパソコンメーカーを選べば良いのかが自動的に絞られる。
私が認識しているだけでも20メーカーほどあるが、大きく分けて以下の4種類に分けられる。
概要 | 例 | |
---|---|---|
価格重視のBTO | 無名メーカーのパーツを多く採用することで低価格を実現 | フロンティア ドスパラ パソコン工房 |
品質重視のBTO | 有名メーカーのパーツを多く採用することで高品質高価格になる | サイコム SEVEN VSPEC |
価格×品質重視のBTO | 有名メーカーのパーツを一部に採用することで価格と品質を両立 | ツクモ ストーム マウスコンピューター |
デザイン重視のBTO | 珍しいデザインのケースを採用することで目新しさを出しているが高額 | エイリアンウェア マイニングベース |
価格や品質、デザインのうち何を重視するかによって選ぶべきBTOが変わる。ちなみに品質とは冷却性や静音性、耐久性のことであり、高品質なほど動作音が静かで壊れにくい。
例えば1円でも安くゲーミングPCを手に入れたいなら、サイコムを選ぶべきではない。サイコムは価格が売りなのではなく、品質が売りだからだ。
自分が重視したいものを明確にすることで、BTOの候補を一気に狭められる。
どのBTOでも性能は同じ
CPUやグラボなどの性能に関しては、どのBTOも同じだと考えて良い。例えばCore i7-13700を搭載していれば、どのBTOでも同じCore i7-13700だ。
グラボに関しては、どのグラボメーカーのどのシリーズを採用しているかによって微妙な違いがある。
例えばMSI製のRTX4070だとしても、シリーズがVENTUSなのかGAMINGなのかによってわずかな性能差がある。
とはいえ誤差の範囲とも言える差であり、そもそも搭載しているグラボメーカーが記載されていないBTOが多いので、気にすることではない。
おすすめのBTOパソコンメーカー
デザインで選ぶのはおすすめしておらず、そもそも個人の感性によるところが大きいのでここでは紹介していない。
デザイン重視のゲーミングPCが欲しい人は、以下のページを参考にすると良い。
›白いケースのゲーミングPCを扱うBTOとおすすめモデルを紹介
フロンティア:価格重視のBTO
フロンティア | パソコン工房 | ドスパラ | |
---|---|---|---|
おすすめ度 | 10 | 8 | 9 |
価格 | 10 | 9 | 8 |
カスタマイズ | 4 | 4 | 5 |
知名度 | 7 | 9 | 10 |
納期 | 7 | 7 | 10 |
サイトの使いやすさ | 10 | 6 | 8 |
価格重視のBTOの中で、最もおすすめなのはフロンティアだ。
フロンティアは常にセールを開催していて、人気モデルが安く手に入るからだ。
他のBTOと比べて、エントリーモデルであれば1.5万円ほど、ハイエンドモデルであれば3万円ほど安い傾向にある。場合によってはもっと安い。
デメリットとして、中級者以上向けのK付きモデルやDDR5対応のセール対象モデルはほぼない。
とはいえ、初心者はK付きモデルやDDR5対応のメリットを享受しにくいので、初心者にとってデメリットになりにくい。
価格を重視したいなら、フロンティアで間違いない。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介
サイコム:品質重視のBTO
サイコム | SEVEN | Ark | VSPEC | PC-take | PCワンズ | |
---|---|---|---|---|---|---|
おすすめ度 | 10 | 9 | 8 | 7 | 7 | ? |
カスタマイズ | 7 | 8 | 9 | 9 | 9 | 10 |
知名度 | 6 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 |
納期 | 8 | 9 | 7 | 7 | 6 | 9 |
サイトの使いやすさ | 10 | 8 | 7 | 8 | 9 | 4 |
※PCワンズでは、0からパーツを組むフルカスタマイズ性を採用していて、他BTOとは性格が違うため、おすすめ度を「?」としている
品質重視のBTOで、最もおすすめなのはサイコムだ。
サイコムは標準構成の時点で高品質であり、標準構成のまま注文しても問題ないほどの高品質さを誇る。
Noctuaの空冷クーラー、CoolerMasterやFractal Designのケースなど、PCに詳しい人なら誰でも知っているようなメーカーのパーツを取り揃えている。
サイコムのデメリットは、カスタマイズ幅の狭さだ。
品質重視のBTOは、カスタマイズ性が非常に高い傾向にある。一方でサイコムでは、厳選されたパーツのみがカスタマイズのラインナップになっているので、カスタマイズ幅は狭い。
とはいえ、厳選されたパーツのみがラインナップにあるし、カスタマイズ幅の狭さは選びやすさにつながる。
品質を重視したいなら、サイコムがおすすめだ。
›サイコムの最新セール/キャンペーン情報を紹介
ツクモ:価格と品質を両立するBTO
価格×品質重視のBTOで、最もおすすめなのはツクモだ。
ツクモではほぼ常にセールが開催されていて、他のショップよりお得にゲーミングPCを手に入れられる。セール対象以外のモデルも高コスパであり、幅広い選択肢からモデルを選べる。
さらに、標準構成の時点で高品質パーツが搭載されていたり、カスタマイズで高品質パーツを選んだりできる。特にハイクラス以上のモデルには高品質なパーツが搭載されていることが多く、ハイクラス以上を選ぶような中級者以上にもおすすめできる。
ツクモのデメリットは、セールのラインナップが毎回大きく変わることだ。自分の求めるゲーミングPCが、いつセール対象になるかがわからない。
価格やカスタマイズの観点でメリットが大きいので、価格×品質を重視するならツクモがおすすめだ。
≫ツクモ最新セール情報とおすすめモデルを紹介
BTOパソコンメーカーを利用する3つのメリット
- ある程度のカスタマイズが可能
- 誰でも簡単にゲーミングPCを注文できる
- 家電量販店やその他ネットショップよりお得
ある程度のカスタマイズが可能
BTOでは、基本構成を選択した後に、細かいパーツをカスタマイズできる。
SSDを増やしたり電源をグレードアップしたりなど、提示された選択肢の中から好きな構成を選ぶことができるのだ。
カスタマイズしたぶんの料金は発生するが、自分の要望に沿ったゲーミングPCを注文できる。
カスタマイズせずに基本構成のまま注文しても、何の問題も起きないようになっているので安心だ。
誰でも簡単にゲーミングPCを注文できる
BTOでは、基本的な知識さえあれば、誰でも簡単にゲーミングPCを注文できる。
「CPUはCore i5で、グラボはエントリークラスの60番台で良いや」くらいの知識があればOKだ。
BTOには現役で使える性能のモデルが並んでいて、ハズレ商品のようなものがない。
価格も適正なので、初心者でも損をしにくいというわけだ。
BTOでは、初心者でも安心してゲーミングPCを注文できる。
家電量販店やその他ネットショップよりお得
BTOは、家電量販店やその他ネットショップよりお得だ。
価格やカスタマイズ幅だけでなく、保証やサポート面でもBTOのほうが勝っている。
というのも、BTOはパソコン専門店だからだ。
例えば「カレー以外の幅広いメニューがある店」か「カレー専門店」の2択であれば、カレー専門店のほうがおいしいカレーを食べられそうだと感じるはず。
ゲーミングPCも同様に、パソコン専門店であるBTOのほうが良いPC・良いサービスを提供してくれる。
BTOパソコンメーカーを利用する3つのデメリット
- 専門用語と向き合う必要がある
- 自作PCと比べるとカスタマイズ幅が狭い
- アカウントを作る必要がある
専門用語と向き合う必要性がある
BTOを利用する場合、専門用語と向き合る必要がある。
BTOではカスタマイズができるぶん、知っておきたい用語が増えるからだ。
カスタマイズ一覧を見て「うわ…これ何?」と、めんどくささを感じる人もいるだろう。横文字や英語もあるため、めんどくささを感じやすいはず。
とはいえ、自分に合った過不足ないゲーミングPCを、損をしないように選ぶためには、ある程度の知識は必須だ。完全に理解する必要はないので、専門用語を乗り越えて、快適なゲームライフを手に入れてほしい。
自作PCと比べるとカスタマイズ幅が狭い
BTOは、自作PCと比べるとカスタマイズ幅が狭い。
BTOのカスタマイズ幅は、ショップ側が提示する範囲だけだからだ。
自作PCの場合、全パーツから好きなものを選べる。BTOでは、本当の意味で自分の要望を通すことは難しい。
とはいえBTOでは、パーツの相性問題が起きないようなチョイスにしてくれているし、選択肢の狭さは選びやすさに通じる。
1つ1つのパーツをこだわり抜きたいという上級者以外は、BTOで満足できる。
アカウントを作る必要がある
BTOを利用する場合、アカウントを作ったり、個人情報を1から入力したりする必要がある。
Amazonなどのネットショップであれば既にアカウントを持っているため、購入前の手続きが不要だ。
とはいえ、BTOでは手間に見合ったゲーミングPCを手に入れられる。
1~2分あればアカウントを作れるので、我慢してほしいところだ。
BTOパソコンメーカーのおすすめと選び方まとめ
このページでは、BTOパソコンメーカーのおすすめと選び方を解説した。
内容を振り返ると以下の通り。
全BTOを比較するのは無意味なので、価格と品質のどちらをどれだけ重視したいかによってBTOを決めると良い。
ゲーミングPCの選び方については、以下のページで解説してある。
「選ぶべきBTOショップはわかったけど、肝心のゲーミングPCはどうやって選ぶの?」という人は見ると良い。
≫初めてのゲーミングPCの選び方!初心者の「わからない」を解消!