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ゲーミングPCに載せるグラボ性能の選び方を初心者でもわかるように解説

「グラボの選び方」のアイキャッチ
管理人
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「ゲーミングPCで一番大事なパーツがグラボなんだよね?だからどのグラボを搭載しようか迷ってるんだよ。何か決め方とかあれば良いんだけどなぁ」って人に読んでほしいページです。

ゲーミングPCを買うとき、どのグラボを搭載すれば良いのかがわからない人は多い。
グラボはゲーミングPCのスペックに大きく関わるパーツだ。ゲーミングPCを買うときはグラボ選びが最も重要になる。

このページでは、グラボの選び方を初心者でもわかるように解説している。

このページを読めば、自分に合ったグラボを選ぶことができ、満足のいくゲームライフを手にすることができる。

グラボ選びの初心者向け簡易解説

グラボの選び方を詳しく解説する前に、現在主流なグラボがそれぞれどんな人に向いているのかを簡単に説明する。

正直これだけで選んで構わないほどだ。

グラボどんなグラボか
RTX4090最強が欲しい人向け
RTX4080Super4Kゲーミングと高度なクリエイター向け
RTX4070Ti SuperWQHD~4Kに対応でき、クリエイティブ用途にも強い。
PC一式が30万円で買える。
RTX4070SuperWQHDゲーミングやクリエイティブ作業向け
RTX4060TiフルHDゲーミングに最適
初心者でも性能を持て余しにくい
RTX4060なるべく安く手に入れたい人向け
趣味でゲームや動画編集をするくらいであれば十分

ゲーミングPCに搭載するグラボの選び方を初心者向けに解説

ゲーミングPCに搭載するグラボは、予算と性能の2軸から決める

  1. ゲーミングPCにかけられる予算を決めて、グラボの候補をリストアップする
  2. 候補のグラボが、欲しい性能を満たしているかをざっくりとチェックする
  3. 候補のグラボのスペックや性能を具体的に見ていく

手順1:ゲーミングPCにかけられる予算を決めて、グラボの候補をリストアップする

予算を明確にすることで、グラボの候補を一気に絞ることができる

以下は、グラボごとの価格を記した表だ。例えば、予算15万円なら、RTX4060・RTX4060Tiが候補になる。

グラボ価格搭載PC価格
RTX409028.0万円~43万円~
RTX4080Super17.3万円~37万円~
RTX4070Ti Super13.0万円~24万円~
RTX4070Super9.8万円~20万円~
RTX4060Ti5.6万円~14万円~
RTX40604.3万円~13万円~
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

手順2:候補のグラボが、求める性能を満たしているかをざっくりとチェックする

解像度目安グラボ価格搭載PC価格
RTX40904K28.0万円~43万円~
RTX4080Super4K17.3万円~37万円~
RTX4070Ti SuperWQHD(4K)13.0万円~24万円~
RTX4070SuperWQHD9.8万円~20万円~
RTX4060TiフルHD5.6万円~14万円~
RTX4060フルHD4.3万円~13万円~
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

「プレイしたい解像度を明確にする」のがおすすめだ。

例えば、「予算15万円・WQHD解像度でプレイしたい」という要望は通らないことがわかる。WQHDでプレイしたいなら、20万円~のRTX4070Super搭載PCが必要だからだ。
この場合、予算か性能のどちらかを妥協する必要がある。

解像度ではなくフレームレートが気になる人も多いだろうが、解像度は性能を測る上で非常に有効だ。
例えばフルHDでゲームをプレイしたい場合。フルHD向けのRTX4060やRTX4060Tiであれば、最高設定60fps、低設定144fps~はクリアできる傾向にあるのだ。

予算と解像度で候補を一気に絞ってから具体的な性能を見ていくと、選ぶ手間が省けるのだ。

手順3:候補のグラボのスペックや性能を具体的に見ていく

ここまでで、候補がかなり絞れているはず。後は様々な視点から1つに決めるだけだ。

下の表に記しているのは、現在主流なグラボだ。3DMarkスコアを見ればおおよその性能がわかるし、コスパに優れているかどうかもわかる。

3DMark解像度目安GPUメモリ
(VRAM)
グラボ価格コスパ搭載PC価格
RTX4090364894K24GB28.0万円~0.13043万円~
RTX4080S284924K16GB17.3万円~0.16537万円~
RTX4070TiS24400WQHD(4K)16GB13.0万円~0.18824万円~
RTX4070S21086WQHD12GB9.8万円~0.21520万円~
RTX4060Ti13497フルHD8GB/16GB5.6万円~0.24114万円~
RTX406010617フルHD8GB4.3万円~0.24713万円~
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※コスパ=3DMark÷グラボ価格
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

GPUメモリ(VRAM)も要チェック

ゲーム用途であれば、GPUメモリを気にする必要はほぼない。現役のグラボであれば、最低限と言われる8GBのGPUメモリを搭載しているからだ。

一方で画質や解像度へのこだわりが強い人や、3DCG制作といったクリエイティブ用途、画像生成AIの学習など、多くのGPUメモリを消費するような用途で使う場合、12GB以上のGPUメモリ容量が欲しい

GPUメモリが足りないと、作業効率が著しく低下したり、そもそも起動しないというケースもあるのだ。
GPUメモリが必要な用途で用いるなら、最低でも12GBのグラボを選ぶべきだ。

予算ギリギリのグラボを選ぶのも有効

解像度目安グラボ価格搭載PC価格
RTX4070SuperWQHD9.8万円~20万円~
RTX4060TiフルHD5.9万円~14万円~
RTX4060フルHD4.4万円~13万円~
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

例えば「予算20万円・フルHD」の場合。
「フルHDであればRTX4060やRTX4060Tiで十分だけど、予算に余裕があるし20万円出しても構わない。だったらRTX4070Superでも良いかな?」と迷うなら、RTX4070Superをおすすめする。

グラボやゲーミングPCは、価格が高いほど高性能でできることの幅が広がるし、将来にわたって性能不足になる可能性が低い
無理に高価なものを買えとは言わないが、予算があって心置きなく支払えるなら、高価なものをおすすめする。

ゲーミングPCにおすすめのグラボ3選

  • RTX4060Ti:フルHDゲーミング向け
  • RTX4070Super:WQHDゲーミングやクリエイティブ用途向け
  • RTX4070Ti Super:WQHD~4Kゲーミングや高度なクリエイティブ用途向け

ライト~ミドルゲーマーに広くピッタリなRTX4060Ti

RTX4060Tiは、フルHD適性が非常に高いグラボだ。
最高設定60fps、低設定144fpsが目安になるほどであり、必要十分な性能を有する。

趣味程度のクリエイティブ作業であれば十分な性能であり、ゲーム・クリエイティブ問わず初心者におすすめだ。

RTX4060Tiは「よくわからないならこれを選んでおけ」というほどにおすすめだ。
RTX4060Tiの性能ベンチマークを比較解説

ミドルクラスにぴったりなRTX4070Super

RTX4070SuperはWQHDゲーミングに向いている。
WQHD最高設定で60fps以上が目安になるほどの性能であり、DLSS(画質をなるべく保ったままフレームレートを引き上げる技術)を使用したときは、さらに高いフレームレートを出せる。

RTX4070Superは12GBのGPUメモリを搭載しているのも特徴で、クリエイティブ作業を含め、汎用性が高い。それでいて持て余しにくい性能だ。

搭載PCは最安で20万円ほどなので、ある程度の性能を安く手に入れたい人向けとなっている。
RTX4070Superの性能ベンチマークを比較解説【vs RTX4070,4070Ti】

ミドルハイながら高性能なRTX4070Ti Super

RTX4070Ti Superは高いWQHD適性を持ち、4Kでのゲームプレイも可能なほどの性能を有するグラボだ。

RTX4070Ti Super搭載のPCは24万円~に対し、1ランク上のRTX4080Super搭載PCは37万円~だ。一般的なユーザーが選べる実質的な上限がRTX4070Ti Superとなる。
ちなみに最低価格にここまでの差があるのは、RTX4070Ti Super搭載PCにはコスパモデルが存在するが、RTX4080Super搭載PCは性能や品質重視でありコスパモデルが存在しないからだ。

16GBのGPUメモリを搭載していることがRTX4070Ti Super最大の特徴であり、「12GBじゃ足りない」という経験をしたことがある人でも比較的安く16GB搭載のグラボが手に入る。

RTX4070Ti Superは、高い性能を求める人向けのミドルハイグラボだ。
RTX4070Ti Superの性能ベンチマークを比較解説【vs RTX4070Ti,4080】

グラボについての基礎知識

GPUとグラボとの違い

「GPU」と「グラボ」は同義のように使われることがあるが、厳密には異なるものだ。

  • GPU:映像の処理を行っている張本人であり、半導体チップ
  • グラボ:GPUやGPUメモリ、冷却ファンなどを搭載したパーツ

ユーザーがよく目にする、ファンが2つや3つ付いている直方体のパーツがグラボであり、グラボの中にGPUが入っているというわけだ。

ユーザーが手に取るのはグラボなので、「グラボ、グラボ」と皆言うのだ。

グラボは映像処理に関する重要なパーツ

グラボはゲーミングPCの性能そのものと言っても過言ではない。

広大で美麗なフィールド・3Dで動くキャラ・派手な技エフェクトなど、すべてグラボが処理してモニターに映し出している。映像のスペシャリストがグラボだ。

グラボの性能が高ければ美麗グラフィックをサクサクと描画でき、画面の滑らかさが向上する(参考:フレームレートとは)。
逆にグラボの性能が低いと、処理が追い付かずに画面がカクついてしまう。

当然、画面が滑らかなほうが快適にゲームをプレイできる。Apexやフォートナイトのような対戦ゲームでは、画面の滑らかさが勝敗にまで関係してくるほどだ。

選んだグラボの性能によって、ゲーム体験の良し悪しが決まるのだ。

グラボを搭載していないPCではゲームができない

最近だとApexやFortniteなど、3D空間を動き回るゲームが多い。このようなゲームは映像描画による負荷が大きいので、グラボがないと処理しきれないのだ。

艦これのような軽いブラウザゲームであれば高度な処理が必要ないので、グラボを搭載していない普通のPCでもプレイ可能だが、「PCゲーム」と一般的に呼ばれるゲームはグラボが必須だ。
普通のノートパソコンでゲームはできるのか

NVIDIAとAMDがグラボを製造している

ゲーミングPCには、NVIDIAのGeForceシリーズを搭載することが多い。このページで紹介したRTX4090のようなグラボは全てGeForceシリーズだ。

AMD製のグラボ(Radeon)は主流ではないし、発売直後の動作の安定感がなさすぎるので、こだわりのない人があえてAMD製のグラボを選ぶ必要はない。

リファレンスモデルとオリジナルモデルについて

NVIDIAやAMDが発売しているグラボを「リファレンスモデル」、MSIやASUSなどのPCパーツメーカーが発売しているグラボを「オリジナルモデル」という。

リファレンスモデルは、NVIDIAやAMDが自分たちのGPUを搭載して製造したグラボであり、日本ではあまり見かけない。

一方で、各PCパーツメーカーがNVIDIAやAMDからGPUの提供を受けて製造しているグラボをオリジナルモデルと言い、日本ではオリジナルモデルの取り扱いが主流だ。
オリジナルモデルは各パーツメーカー独自の設計になっていて、主にデザイン面で違いがある。

核となるGPUはどれも同じなので、同じ型番であれば性能は同じだ。
例えばRTX4060であれば、どのメーカーのRTX4060も同性能だと考えて良い。厳密にはチューニングの違いによって微々たる差があるのだが、体感できる差ではないので無視して良い。

自作や換装の際にグラボ関係で気をつけるべきこと

BTOでPCをまるごと買うときには関係ないが、自作や換装のために自分でグラボを選ぶときに気をつけるべきことを紹介する。

グラボはデザインで選んでOK

例えば同じRTX4070であっても、色々なメーカーが色々なシリーズを発売している。
どのメーカーのどのシリーズが良いのか悩むところだが、見た目で選んでしまって構わない。

メーカーに関しては、どのメーカーも一定の信頼性がある。一定の信頼性のあるメーカーに、NVIDIAやAMDがGPUを提供しているからだ。
メーカーごとの故障率に関しても1~2%程度の差しかないと言われていて、誤差の範囲だ。(参考程度になるデータしかないので、正確なことは言えないが)

シリーズに関しては、こだわりの領域になる。
不具合が起きないようにチューニング・設計されているので、どのシリーズを選んでも問題ない。シリーズごとの性能差も非常に小さく、10fpsも変わらないことがザラなので、性能目当てでシリーズを選ぶ意味は薄い。

こだわりの小さい初心者がメーカー間・シリーズ間の細かい違いを気にすることはないので、実用面ではなくデザインで選んでしまって良いというわけだ。

大きくて高価なグラボほど”良い”

大きいグラボは高品質な可能性が高い。
同じメーカーで例えば同じRTX4070でも、複数のシリーズがあり、大きさが違う。

全長が長いグラボはファンの数が多いし、厚いグラボはヒートシンクがしっかりしている。ファンの大きさにも注目だ。
要するに、大きいグラボほどよく冷える傾向にある。

最近のグラボは、一定の温度を超えない限りクロックを高める性質があるので、冷却性能の高さはパフォーマンスの高さに繋がる。

ただし、高品質なグラボは高額だし、使っているPCケースによっては入らない可能性もある。
それに、高品質だからといってパフォーマンスが劇的に向上するわけではないので、こだわりの領域だと思って良い。

PCケースにグラボが入るかどうかを確かめる

小さめのPCケースを使用する場合、グラボが入らない可能性がある。特に3連ファンがついたハイクラスグラボは縦に長く、小さいケースには入らない可能性が高い。

縦だけでなく横幅にも気を使う必要がある。横幅が広いグラボはサイドパネルに干渉することがある。

ケースとグラボの大きさに注意しよう。

グラボに合わせた電源ユニットを搭載しているかを確かめる

グラボを換装する場合は、電源ユニットにも気を配る必要がある。特にエントリー→ハイエンドのグラボに換装する場合、電源ユニットも換装しなければならない可能性が高い。

電源容量が少ないというだけでなく、補助電源ピンが足りずに、そもそも電力供給ができないという可能性があるのだ。

NVIDIA GeForceのグラボ

RTX30シリーズ以降のNVIDIA GeForceのグラボをまとめた。

RTX40シリーズ

3DMark解像度目安GPUメモリ
(VRAM)
グラボ価格コスパ搭載PC価格
RTX4090364894K24GB28.0万円~0.13043万円~
RTX4080S284924K16GB18.6万円~0.15337万円~
RTX4080281904K16GB17.0万円~0.16635万円~
RTX4070TiS24400WQHD(4K)16GB12.4万円~0.19724万円~
RTX4070Ti22787WQHD(4K)12GB11.6万円~0.19623万円~
RTX4070S21086WQHD12GB10.0万円~0.21121万円~
RTX407017869WQHD12GB8.4万円~0.21319万円~
RTX4060Ti13497フルHD8GB/16GB5.6万円~0.24114万円~
RTX406010617フルHD8GB4.3万円~0.24713万円~
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※コスパ=3DMark÷グラボ価格
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

RTX30シリーズ

型番3DMark解像度目安グラボ価格コスパ搭載PC価格
RTX3090Ti217424K26.8万円~0.081取り扱い無し
RTX3090198384K20.4万円~0.097取り扱い無し
RTX3080Ti195814K13.0万円~0.151取り扱い無し
RTX3080175544K9.0万円~0.195取り扱い無し
RTX3070Ti14835WQHD7.0万円~0.212取り扱い無し
RTX307013510WQHD6.0万円~0.225取り扱い無し
RTX3060Ti11593フルHD5.4万円~0.215取り扱い無し
RTX30608703フルHD3.9万円~0.223取り扱い無し
RTX30506203フルHD3.0万円~0.207取り扱い無し
※グラボ価格は、価格.comでの最安値
※コスパ=3DMark÷グラボ価格
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りのBTOでの最安値

ゲーミングPCに搭載するグラボの選び方まとめ

このページでは、ゲーミングPCに搭載するグラボの選び方を初心者でもわかるように解説した。

内容をまとめると以下の通り。

グラボだけでなく、ゲーミングPC全体の選び方を知りたい人は、以下のページを参考にすると良い。
ゲーミングPCの選び方を初心者でもわかるように解説

参考サイト

このページで紹介したベンチマークスコアは、以下のサイトから引用している。

参考:https://benchmarks.ul.com/compare/best-gpus

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