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Ryzen7 5700Xの性能ベンチマークを比較解説

「Ryzen7 5700Xの性能と搭載モデル」のアイキャッチ
管理人
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「安めのCPUを選びたいんだけど、Ryzen7 5700Xってどんな性能なの?」って人に読んでほしいページです。

CPUを選ぶときに、同じような他CPUとどんな違いがあるのかがわからない人は多い。

このページでは、Ryzen7 5700Xの性能をRyzen5 5600XやCore i5-13400などと比較している。

このページを読めば、Ryzen7 5700XがどんなCPUなのかがわかり、自分に合っているかどうかを判断できるだけでなく、おすすめのRyzen7 5700X搭載PCまで知ることができる。

次世代のRyzen7 7700Xについては、以下のページで解説している。
Ryzen7 7700Xの性能ベンチマークを比較解説

Ryzen7 5700Xはゲーマー向け低価格CPU

R7 5700XR5 5600Xi5-13400i7-12700K
コア数(P/E)8コア6コア6コア/4コア8コア/4コア
スレッド数16スレッド12スレッド16スレッド20スレッド
定格クロック(P/E)3.4GHz3.7GHz2.5GHz/1.8GHz3.6GHz/2.7GHz
最大クロック(P/E)4.6GHz4.6GHz4.6GHz/3.3GHz4.9GHz/3.8GHz
L2/L3キャッシュ4MB/32MB3MB/32MB9.5MB/20MB12MB/25MB
PCI-Express4.0/16レーン4.0/16レーン5.0/16レーン
4.0/4レーン
5.0/16レーン
4.0/4レーン
対応メモリDDR4-3200DDR4-3200DDR5-4800
DDR4-3200
DDR5-4800
DDR4-3200
基本消費電力65W65W65W125W

Ryzen7 5700Xは2024年2月時点で、最新世代から1つ古いCPUだ。とはいえいまだに現役であり、価格.comの売れ筋上位、BTOでも搭載ラインナップが並んでいる。

Ryzen7 5700Xの最大の特徴は価格の安さとコスパの良さであり、ダントツのコスパを誇る。現役のCPUの中で最も低価格なものの1つだ。

少し古いCPUなので性能面が優れているとは言えない。特にマルチ性能は世代が変わるごとに大幅に更新される傾向にあり、クリエイティブ性能を最重要視するならRyzen7 5700Xは物足りない

とはいえゲーム用途であれば世代間での伸びが小さいこともあり、低価格CPUとして十分に選択肢になる。

Ryzen7 5700Xの性能ベンチマークスコアを比較

R7 5700XR5 5600Xi5-13400i7-12700K
PassMark26671
100%
21936
82%
26355
99%
34730
130%
Cinebench
シングル
1532
100%
1593
104%
1749
114%
1939
127%
Cinebench
マルチ
13802
100%
10988
80%
14865
108%
22812
165%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを保証するものではない
※PassMarkはCPUの総合性能。シングルスコアはコア1つぶんの性能で、ゲーム性能に近い。マルチスコアは全コアの性能で、クリエイティブ性能に近い。

Ryzen7 5700Xは性能に過度な期待をするようなCPUではない

Ryzen7 5700Xは同じく低価格帯のCore i5-13400より全体的にスコアが低い。特にシングルスコアで14%負けている。

さらに、格下のRyzen5 5600Xにシングルスコアで負けている。Ryzen7 5700XはRyzen5 5600Xよりコアのクロックが低いので、コアのパワーではRyzen5 5600Xより劣るのだ。

Core i7-12700Kと比べると、Ryzen7 5700Xは圧倒的に負けている。シングルスコアだけでなく、コア数の差によってマルチスコアの差が65%となっている。Ryzen7 5700Xをクリエイティブ用途で使うには、コア数もパワーも足りない。

ライバルとなるようなCPUと比べると、Ryzen7 5700Xは性能面での魅力は薄い

Ryzen7 5700Xのゲーム性能を比較

R7 5700XR5 5600Xi5-13400i7-12700K
Cyberpunk 20778784101117
Forza Horizon 5215212231233
Microsoft Flight Simulator63575963
Hitman 3131138144136
Horizon Zero Dawn204176184215
平均140.0133.4143.8152.8
割合100%(基準)95%103%109%
※RTX4090、フルHD
※記載している平均フレームレートはあくまで目安であり、保証するものではないことに注意。

Ryzen7 5700Xのゲーム性能は、意外にも悪くない

Core i5-13400やCore i7-12700Kには負けているものの、食らいついている。ゲームによっては同等レベルのパフォーマンスであり、Ryzen7 5700Xのゲーム性能が物足りないというわけではない。
ただしゲームによっては20~30%の差をつけられていて、安定的に高いパフォーマンスを出せるわけではないことには注意したい。

Ryzen5 5600Xと比べると、平均で5%勝っている。こちらもゲームによって差が異なる。Ryzen7 5700Xの8コアが活きるケースでは、Ryzen5 5600Xより高いフレームレートだ。
また、BTOではRyzen5 5600XよりRyzen7 5700Xのほうがラインナップが多い傾向にある。

Ryzen7 5700Xのゲーム性能は高くはないが、まだまだ通用するレベルのパフォーマンスを発揮してくれる。
›おすすめのRyzen7 5700X搭載PCを見てみる

Ryzen7 5700Xのクリエイティブ性能を比較

R7 5700XR5 5600Xi5-13400i7-12700K
Blender203
100%
152
75%
204
100%
295
145%
V-Ray10336
100%
8036
78%
9663
93%
15001
145%
PCMark10
画像編集
17254
100%
15258
88%
14612
85%
16677
97%
PCMark10
動画編集
6418
100%
6174
96%
6839
107%
7627
119%
VRMark
オレンジルーム
14551
100%
14416
99%
12835
88%
16229
112%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを表すとは限らない

Ryzen7 5700Xのクリエイティブ性能は、Ryzen5 5600XやCore i5-13400より概ね高い

Ryzen5 5600Xはともかく、Core i5-13400と同等以上のスコアなのは驚きだ。Ryzen7 5700XはCore i5-13400より高クロックなことが影響したのかもしれない。

Core i7-12700Kと比べると流石に負けている。コア数の差が影響しやすいBlenderやV-Rayで特に大差をつけられている。8コアのRyzen7 5700Xは、12コアのCore i7-12700Kには敵わない。

仕事でクリエイターをしているような人がRyzen7 5700Xを選ぶのはやめたほうが良いが、趣味で動画作成をしているような人であれば、Ryzen7 5700Xでも十分と言えるくらいのクリエイティブ性能だ。
›おすすめのRyzen7 5700X搭載PCを見てみる

Ryzen7 5700Xの価格やコスパを比較

R7 5700XR5 5600Xi5-13400i7-12700K
価格2.3万円2.0万円3.5万円4.8万円
コスパ
(ゲーム)
60.8766.7041.0931.83
コスパ
(ベンチ)
1.161.100.750.72
※価格は、価格.comの最安値
※コスパ(ゲーム)=平均フレームレート÷価格(万円)
※コスパ(ベンチ)=PassMark÷価格(円)

Ryzen7 5700Xのコスパは非常に良い

Ryzen7 5700XはRyzen5 5600Xとともにかなり値下げされているので、かなりの高コスパだ。ゲームでもベンチマークでも、IntelのCPUをはるかに凌ぐ。

実際の価格を見ても、Ryzen7 5700XはCore i5-13400より約1万円、Core i7-12700Kより約2.5万円安い。
Ryzen7 5700Xを搭載するのはエントリー~ミドルクラスのゲーミングPCになるので、1~2万円の差はかなり大きい。

Ryzen5 5600Xと比べるとゲームでのコスパでは負けるが、8コアなので汎用性では優れている。
また、BTOではRyzen7 5700Xのラインナップのほうが多い傾向にある。

価格やコスパを重視したい人にとって、Ryzen7 5700Xは魅力的なCPUだ。
›おすすめのRyzen7 5700X搭載PCを見てみる

Ryzen7 5700X搭載のおすすめゲーミングPCをBTOから紹介

おすすめ1おすすめ2おすすめ3
外観フロンティアのゲーミングPCサンプル20フロンティアのゲーミングPCサンプル20サイコムのゲーミングPCのサンプル5
特徴コスパ×性能重視価格重視品質重視
CPURyzen7 5700XRyzen7 5700XRyzen7 5700X
グラボRTX4070SuperRTX4060TiRTX4060(変更可)
価格(税込)199,980円155,980円185,430円

おすすめ1:Ryzen7 5700X×RTX4070Super搭載のセールモデル

フロンティアのゲーミングPC184
FRGKB550/WS411/NTK
セール期間~4月26日15時(セール情報記事)
CPUAMD Ryzen7 5700X
GPUGeForce RTX4070Super
メモリ32GB(16GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)199,980円
※2024年4月19日時点での情報
※パーツのカスタマイズに迷ったらフロンティアのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い
\1週間限定セール開催中/

おすすめ1は、セール頻度とセール時の安さで有名なフロンティアのゲーミングPCだ。

高いWQHD適性を持つRTX4070Superを搭載していて、20万円以内に収まっている。

20万円以下で手に入るゲーミングPCの中でトップクラスの構成なので、Ryzen7 5700Xを検討しているようなコスパ好きユーザーは見逃し厳禁だ。

おすすめ2:Ryzen7 5700X×RTX4060Ti搭載のセールモデル

フロンティアのゲーミングPC187
FRGKB550/WS418/NTK
セール期間~4月26日15時(セール情報記事)
CPUAMD Ryzen7 5700X
GPUGeForce RTX4060Ti
メモリ32GB(16GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)155,980円
※2024年4月19日時点での情報
※パーツのカスタマイズに迷ったらフロンティアのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い
\1週間限定セール開催中/

おすすめ2は、セール頻度とセール時の安さで有名なフロンティアのゲーミングPCだ。

RTX4060Tiを搭載していて、フルHDでのゲームに適した構成になっている。

Ryzen7 5700X搭載PCを安く手に入れたい人は必見となっている。

おすすめ3:高品質なサイコムのコスパモデル×Ryzen7 5700X

サイコムのG-Master Velox Ⅱ AMD Edition
G-Master Velox Ⅱ AMD Edition
セール期間~4月30日(セール情報記事)
CPUAMD Ryzen7 5700X(要変更)
GPUGeForce RTX4060(変更可)
参考:グラボの選び方を見る
メモリ16GB(8GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)185,430円
※2024年4月23日時点での情報
※パーツのカスタマイズに迷ったらサイコムのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い
\期間限定セール開催中/

おすすめ3は、高品質さでPC玄人からの人気が高いサイコムのゲーミングPCだ。

サイコムのゲーミングPCには、有名メーカーの高品質パーツがふんだんに搭載されている。
空冷最強のNoctua製のCPUクーラー、SilverStoneの電源など、PCに詳しい人なら誰でも知っているメーカーのパーツを搭載している。

「安いだけだと心配だし、Ryzen7 5700Xを選ぶことで浮く予算を品質に回したい」という人におすすめだ。

Ryzen7 5700Xに関してよくある質問

  • Ryzen7 5700Xと組み合わせるのにおすすめのグラボは?
  • Ryzen7 5700XとRyzen7 5700Gの違いは?
  • Ryzen7 5700Xのソケット、対応マザーボードは?

Ryzen7 5700Xと組み合わせるのにおすすめのグラボは?

3DMarkGPUメモリ
RTX4060106028GB
RTX4060Ti134808GB
RTX4070Super2108612GB

Ryzen7 5700Xは価格が安いとはいえ8コアを持つCPUなので、エントリー~ミドルのグラボと組み合わせたい。

フルHDならRTX4060かRTX4060Ti、WQHDであったり20万円の予算があるならRTX4070Superがおすすめだ。

Ryzen7 5700XとRyzen7 5700Gの違いは?

Ryzen7 5700XとRyzen7 5700Gの大きな違いは、内蔵GPUがついているかどうかだ。

Ryzen7 5700Xは内蔵GPUがついておらず、グラボと組み合わせて使う必要がある。
Ryzen7 5700Gは内蔵GPUがついていて、グラボを搭載しない人向けだ。また、Ryzen7 5700Xよりやや性能が低い。

ゲーミングPCにはグラボを搭載するので、Ryzen7 5700Gを選ぶ意味はない

Ryzen7 5700Xのソケット、対応マザーボードは?

Ryzen7 5700XのソケットはAM4で、AMD400シリーズ・500シリーズのマザーボードに対応している。

BTOではB550が主流となっている。Ryzen7 5700Xはコスパが長所なので、X570を使う意味は薄い。

なお、AMD400シリーズのマザーボードを使用する場合は、BIOSの更新が必要になる場合があるので注意。

また、次世代のRyzen7000シリーズではソケットがAM5に変わっているので、マザーボードの互換性はない

Ryzen7 5700Xの性能ベンチマークの比較まとめ

このページではRyzen7 5700Xの性能ベンチマークを比較し、搭載ゲーミングPCを紹介した。

Ryzen7 5700Xについて振り返ると以下の通り。

  • Ryzen7 5700Xの特徴は、非常に価格が安くコスパが良いこと
  • Core i5-13400やCore i7-12700Kに性能で劣ることが多いが、Ryzen7 5700Xでも必要十分
  • 価格を何より重視したい人にRyzen7 5700Xはおすすめ

Ryzen7 5700Xは必要十分な性能だ。予算を増やせば高性能なCPUはあるが、価格やコスパを重視したいならRyzen7 5700X一択と言える
≫おすすめのRyzen7 5700X搭載PCを見てみる

参考サイト

このページで紹介したベンチマークスコアは、以下のサイトから引用している。

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