「ゲーミングPCを買おうと思ってるんだけど、どれくらいのお金を用意してれば良いのかな?無限にお金があるわけじゃないから、だいたいの目安が知りたいな」って人に読んでほしいページです。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングPCの値段相場
- 初心者におすすめのゲーミングPCの価格帯
このページを読めば、ゲーミングPCの値段相場がわかり、どれほどの予算が必要なのかを把握することができる。
【重要】ゲーミングPCの値段は2つの要素で決まる
ゲーミングPCの値段は、以下の2つの要素で決まる。
- グラボの性能
- パーツの品質
ゲーミングPCの値段は、グラボの性能によって決まる
ゲーミングPCの値段を決める要素の1つめは、グラボの性能だ。
グラボとはゲームの3D空間や美麗グラフィックを描画する役割を持ち、ゲーミングPCの性能に直結するパーツだ。
エントリークラスのグラボを選ぶと、他パーツもエントリークラスにすることが多く、安価なゲーミングPCになる。
ハイクラスのグラボを選ぶと、他パーツもハイクラスにすることが多く、高額なゲーミングPCになる。
どのグラボを選ぶかによって、ゲーミングPCの値段がおおよそ決まるのだ。
ゲーミングPCの値段は、パーツの品質によって決まる
ゲーミングPCの値段を決める要素の2つめは、パーツの品質だ。パーツの品質とは、冷却性・耐久性・静音性であり、ゲーミングPCの寿命や快適性に関わる。
高品質なパーツほど値段が高く、品質が下がるほど値段も下がる。
安さを売りにしている大手BTOでは、中品質なパーツを採用することでコストカットしている。
一方で高品質さを売りにしているBTOは、大手BTOより値段が高い。
品質はゲーミングPCの性能に直結するわけではないが、品質にお金をかけるほど、寿命や快適性が向上する。
ゲーミングPCの値段相場
ゲーミングPCの値段相場をBTOごとに紹介する。
すべてのBTOの相場を記載するわけにもいかないので、価格重視のフロンティア、価格と品質のバランス重視のツクモ、品質重視のサイコムの3つのBTOに絞る。
- フルHD向け:RTX4060搭載ゲーミングPCの相場
- フルHD向け:RTX4060Ti搭載ゲーミングPCの相場
- WQHD、クリエイティブ向け:RTX4070搭載ゲーミングPCの相場
- WQHD、クリエイティブ向け:RTX4070Ti搭載ゲーミングPCの相場
- 4K、クリエイティブ向け:RTX4080搭載ゲーミングPCの相場
- 4K、クリエイティブ向け:RTX4090搭載ゲーミングPCの相場
RTX4060搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | R5 5600X | 13万円 |
ツクモ (価格×品質重視) | i5-13400F | 16万円 |
i7-13700F | 20万円 | |
R5 7600X | 22万円 | |
サイコム (品質重視) | i5-13400F | 19万円 |
i7-13700 | 23万円 | |
R5 7600X | 26万円 |
RTX4060の詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4060の性能ベンチマークを比較解説
RTX4060Ti搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | i5-13400F | 16万円 |
i7-13700F | 19万円 | |
ツクモ (価格×品質重視) | i5-13400F | 18万円 |
i7-13700F | 22万円 | |
R5 7600X | 23万円 | |
サイコム (品質重視) | i5-13400F | 20万円 |
i7-13700 | 24万円 | |
R5 7600X | 27万円 |
RTX4060Tiの詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4060Tiの性能ベンチマークを比較解説
RTX4070搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | R7 5700X | 19万円 |
i7-13700F | 23万円 | |
i7-14700KF | 28万円 | |
ツクモ (価格×品質重視) | i7-13700F | 25万円 |
i7-14700K | 34万円 | |
R7 7700X | 29万円 | |
サイコム (品質重視) | i7-13700 | 28万円 |
i7-14700K | 32万円 | |
R7 7700X | 33万円 |
RTX4070の詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4070の性能ベンチマークを比較解説
RTX4070Ti搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | i7-13700F | 27万円 |
i7-14700KF | 31万円 | |
ツクモ (価格×品質重視) | i7-13700F | 28万円 |
i7-14700KF | 37万円 | |
R9 7900X | 38万円 | |
サイコム (品質重視) | i7-13700 | 32万円 |
i7-14700K | 36万円 | |
R9 7900X | 40万円 |
RTX4070Tiの詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4070Tiの性能ベンチマークを比較解説
RTX4080搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | i7-13700F | 35万円 |
ツクモ (価格×品質重視) | i7-14700K | 45万円 |
R9 7900X | 46万円 | |
サイコム (品質重視) | i7-14700K | 45万円 |
R9 7900X | 49万円 |
RTX4080の詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4080の性能ベンチマークを比較解説
RTX4090搭載ゲーミングPCの相場
CPU | 相場 | |
---|---|---|
フロンティア (価格重視) | i9-14900KF | 50万円 |
ツクモ (価格×品質重視) | i9-14900K | 64万円 |
R9 7950X | 56万円 | |
サイコム (品質重視) | i9-14900K | 64万円 |
R9 7950X | 67万円 |
RTX4090の詳細やおすすめゲーミングPCは以下のページで解説している。
›RTX4090の性能ベンチマークを比較解説
ゲーミングPCの値段ごとの構成目安
構成目安(価格重視) | 構成目安(品質重視) | |
---|---|---|
10~15万円 | RTX4060×Core i5-13400 RTX4060Ti×Ryzen5 5600X | – |
15~20万円 | RTX4060×Core i7-13700 RTX4060Ti×Core i7-13700 RTX4070×Core i5-13400 | RTX4060×Core i5-13400 RTX4060Ti×Core i5-13400 |
20~25万円 | RTX4070×Core i7-13700 RTX4070Ti×Core i5-13400 | RTX4060×Core i7-13700 RTX4060Ti×Core i7-13700 RTX4070×Core i5-13400 |
25~30万円 | RTX4070Ti×Core i7-13700 | RTX4070×Core i7-13700 RTX4070Ti×Core i5-13600 |
30万円~ | RTX4080 RTX4090 | RTX4070Ti RTX4080 RTX4090 |
初心者におすすめなゲーミングPCの値段
初心者におすすめなゲーミングPCの値段は、15~20万円だ。
価格を重視するにしろ、品質を重視するにしろ、15~20万円であれば、RTX4060やRTX4060Tiといったエントリークラスのグラボを搭載したゲーミングPCが手に入るからだ。
エントリークラスのグラボはフルHDでのゲームプレイに向いていて、初心者でも性能を持て余しにくい。
15~20万円のゲーミングPCはWQHD以上の高解像度でのゲームはできないし、クリエイティブ作業の快適度を高めたいという人には向いていない。
とはいえ、初心者がいきなりそこまで要求するとは思えない。
初心者であれば15~20万円のゲーミングPCで十分満足できる。
›予算20万円以下で買えるおすすめゲーミングPCを紹介
ゲーミングPCの値段相場についての注意点
- ゲーミングPCの値段に絶対的な相場はない
- 価格が高いほど”良い”わけではない
- 10万円以下のゲーミングPCについて
ゲーミングPCの値段に絶対的な相場はない
ゲーミングPCは様々なパーツから構成されていて、同じ部分のパーツでも細かい仕様が違うため価格が異なる。さらにPCパーツは海外メーカーのものが多いので、為替レートの影響を受けやすい。
そのため、「この構成なら◯万円」というように言うことはできない。「安いパーツを使えば◯万円。高品質なパーツを使えば△万円」という言い方になるし、「安いパーツ」「高品質なパーツ」にも幅があるため、正確な値段というわけでもない。
ゲーミングPCの値段相場はあくまで目安だと思っておくべきだ。
価格が高いほど”良い”わけではない
大事なのは値段の高さではなく、自分が求めている性能・品質なのかどうかだ。
ゲーミングPCの値段が高いほど、性能や品質は高くなる。お金が無限にあるのであれば、最高のゲーミングPCを選んだほうが良いに決まっている。
とはいえ実際には、ゲーミングPCにかけられる値段には限度がある。限られた予算内で欲しい性能・品質が手に入るならそれで良いのだ。
値段の高さだけにとらわれるのは止めるべきだ。
10万円以下のゲーミングPCについて
このページでは、ゲーミングPCの価格帯は10万円~と紹介した。
しかし実は、中古を含めれば10万円以下で買うことは可能だ。
中古のゲーミングPCはすぐに壊れるかもしれないというリスクが潜んでいるし、10万円以下の中古は性能が低めなことが多い。
リスクと性能の2つの面を考えると、おすすめできるものではない。PS5を買ったほうがマシだ。
頑張ってお金を貯めて10万円以上の予算を用意するべきだ。
›10万円以下のゲーミングPCをおすすめしないたった1つの理由
ゲーミングPCの値段についてよくある疑問
- ゲーミングPCの値段ってなんでこんなに高いの?
- 同じ性能なのに、BTOによって値段が違うのはなぜ?
ゲーミングPCの値段ってなんでこんなに高いの?
ゲーミングPCにはグラフィックボード(グラボ)というパーツが搭載されているため高額になる。
グラボは映像処理を主に担当するパーツで、3D空間を歩き回る今どきのゲームをプレイするためには必須だ。
グラボは非常に高価で、ゲーミングPCの値段の3割~5割を占める。
グラボの価格 | |
---|---|
RTX4090 | 24.5万円~ |
RTX4080 | 17.0万円~ |
RTX4070Ti | 11.4万円~ |
RTX4070 | 8.5万円~ |
RTX4060Ti | 5.9万円~ |
RTX4060 | 4.4万円~ |
グラボが非常に高価なので、ゲーミングPCも高価になるのだ。
同じ性能なのに、BTOによって値段が違うのはなぜ?
例えば同じCore i5-13400×RTX4060搭載PCだとしても、BTOによって値段が違うのは、品質に差があるからだ。
どんなPCケースを使っているか、どんなCPUクーラーを採用しているか、といったパーツの違いによって品質が違い、価格差が出る。
BTOで採用されているパーツはどれも中品質以上だが、その中でも高品質なパーツを搭載しているゲーミングPCは高価格になる。
もちろん、BTO側の利益をどれだけ取るかや広告費などの出費がどれほどかなどによって価格は変動するが、価格差の主な原因は品質だ。
BTOゲーミングPCの値段相場まとめ
このページでは、BTOゲーミングPCの値段相場を解説した。
ゲーミングPCの値段相場について振り返ると以下の通り。
- ゲーミングPCの値段は性能だけでなく、品質によっても左右される
- ゲーミングPCの正確な値段相場はない
- PC初心者は15~20万円の価格帯がおすすめ
›予算20万円以下で買えるおすすめゲーミングPCを紹介
以下のページではゲーミングPCの選び方について解説している。「実は選び方がよくわかっていない」という人がいれば、読んでおくと良い。
›ゲーミングPCの選び方を初心者でもわかるように解説