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Core i5-14600Kの性能ベンチマークを比較解説

「Core i5-14600Kの性能と搭載モデル」のアイキャッチ
管理人
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「Core i5-14600Kってどんな性能なの?安めで高性能なCPUを探してるから、Core i5-14600Kが気になってるんだよね」って人に読んでほしいページです。

このページの内容は以下の通り。

  • Core i5-14600Kの特徴を解説
  • Core i5-14600Kの性能ベンチマークを比較
  • Core i5-14600Kを搭載するゲーミングPCをBTOから紹介

このページを読めば、Core i5-14600Kがどれほどの性能なのかを比較検討できるだけでなく、おすすめのCore i5-14600K搭載PCまで知ることができる。

Core i5-14600Kの特徴

Core i5-14600Kは、前世代と比べるとかなり微妙すぎるCPUという評価になる。

Core i5-14600Kは、前世代のCore i5-13600Kからの変化点がほぼなく、ほぼ同じCPUと言っても過言ではないからだ。

「Core i5-14600Kじゃなきゃダメ」という理由がなく、「Core i5-13600Kで良い」というのが本音だ。
Core i5-13600Kの性能ベンチマークを比較!BTOから搭載ゲーミングPCを紹介

特徴1:コアがPコア/Eコアに区別されている

Core i5-14600Kのコアは、Pコア/Eコアの2種類に分かれている。

高性能なPコアと、低性能だが高効率で、数を盛ることで並列処理が得意なEコアを使い分けることで、全体としてパフォーマンスが高くなる
例えばゲーム+配信をする場合、メインのゲームをPコアが処理し、バックグラウンドの配信をEコアが処理することで、ゲームのフレームレートを高く保つことができる。

なお、Core i5-14600KのPコアは6個だが、ゲームでは6~8コアあれば十分だと言われているので、最低ラインはクリアしている。

特徴2:「APO」という機能を利用できる

Core i5-14600Kの2つめの特徴は、「APO」という機能を使えることだ。(14世代K付きCPUで使える)
APO=Application Performance Optimizerのことで、特定のゲームにおいてフレームレートを向上させる機能だ。

ゲームではPコアが処理を担当するのが基本だが、一部のゲームではPコア/Eコアの割り振りがうまくできず、低性能なEコアも使ってしまっている。
APOを使えば、強制的にPコアに処理を割り振ることができ、フレームレートが上がるというわけだ。

ただし、APOはごく一部のゲームにしか対応していない。APO目当てでCore i5-14600Kを選ぶのはおすすめできない

Core i5-14600Kの性能表を比較

i5-14600Ki5-13600Ki7-14700K
コア数(P/E)6コア/8コア6コア/8コア8コア/12コア
スレッド数20スレッド20スレッド28スレッド
定格クロック(P/E)3.5GHz/2.6GHz3.5GHz/2.6GHz3.4GHz/2.5GHz
最大クロック(P/E)5.3GHz/4.0GHz5.1GHz/3.9GHz5.5GHz/4.3GHz
L2/L3キャッシュ20MB/24MB20MB/24MB28MB/33MB
PCI-Express
(Gen/レーン)
5.0/16レーン
4.0/4レーン
5.0/16レーン
4.0/4レーン
5.0/16レーン
4.0/4レーン
対応メモリDDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
DDR5-5600
DDR4-3200
基本消費電力125W125W125W
i5-14600Ki5-13600K
最大クロック(P/E)5.3GHz/4.0GHz5.1GHz/3.9GHz

Core i5-14600KとCore i5-13600Kの違いは、最大クロックだけだ。
Core i5-14600Kのほうが0.1~0.2GHzだけクロックが高いので、わずかに性能が高い。

性能表以外では、Core i5-14600Kを含む14世代CPUは、「APO」という機能を利用できる。
APOは、特定のゲームにおいてフレームレートを高める機能だ。

とはいえAPOは非常に限定的な機能なので、Core i5-14600Kの強みというには弱すぎる。

i5-14600Ki7-14700K
コア数(P/E)6コア/8コア8コア/12コア
スレッド数20スレッド28スレッド
定格クロック(P/E)3.5GHz/2.6GHz3.4GHz/2.5GHz
最大クロック(P/E)5.3GHz/4.0GHz5.5GHz/4.3GHz
L2/L3キャッシュ20MB/24MB28MB/33MB

Core i5-14600KとCore i7-14700Kの大きな違いはコア数だ。

Core i5-14600Kは14コア、Core i7-14700Kは20コアなので、多くのコアを使うクリエイティブ用途などの場合だとCore i7-14700Kのほうが明確に有利だ。

さらにCore i5-14600Kは、高性能なPコアが6個となっている。
Core i7以上のCPUには8個のPコアが搭載されているので、クリエイティブ用途だけでなくゲーム用途でも差がありそうだ。

Core i5-14600Kの性能ベンチマークを比較

i5-14600Ki5-13600Ki7-14700K
Cinebench
シングル
2097
100%
2021
96%
2228
106%
Cinebench
マルチ
24683
100%
24320
99%
33572
136%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを保証するものではない
※シングルスコア=コア1つ分の性能で、ゲーム性能に近い。マルチスコア=全コアの合計性能で、クリエイティブ性能に近い。

Core i5-14600Kは魅力が薄いCPUだ。

Core i5-14600Kは、シングルスコアもマルチスコアも前世代のCore i5-13600Kとほぼ同じ性能であり、進化が乏しい。最大クロックが少し上がっただけなので当然といえば当然だ。

1ランク上のCore i7-14700Kとは、特にマルチスコアで大差をつけられている。Core i5-14600Kのコア数は14、Core i7-14700Kのコア数は20なので、やはりコア数の差は大きい。

少なくともベンチマーク上では、Core i5-14600Kを選ぶくらいなら、ほぼ同性能なCore i5-13600Kか、マルチスコアで優れるCore i7-14700Kを選んだほうが良い

Core i5-14600Kのゲーム性能を比較

i5-14600Ki5-13600Ki7-14700K
Starfield105102108
Hogwarts Legacy716873
Cyberpunk 2077111108120
Microsoft Flight Simulator9797114
Forza Horizon 5209203244
平均118.6115.6131.8
割合100%97%111%
※記載している平均フレームレートは目安であり、保証するものではない
※フルHD、RTX4090

Core i5-14600Kのゲーム性能はパッとしない

Core i5-13600Kと比べると、全体で見ても個別で見てもほぼ変わらないフレームレートとなっている。3%の差であり、体感できない差だ。

Core i7-14700Kと比べると、コア数の差による影響だろうか、一部のゲームで20%程度の差をつけられている。
Core i5-14600KのPコアは6、Core i7-14700KのPコアは8であり、Pコアの数がパフォーマンスに影響を与えた可能性がある。

一部のゲームではCore i7-14700Kとほぼ変わらないパフォーマンスを出していることからわかるように、Core i5-14600Kのゲーム性能自体が低いわけではない。

Core i5-13600Kと比べたときに、Core i5-14600Kの優位性を感じられないのが大きな欠点というわけだ。

Core i5-14600Kのクリエイティブ性能を比較

i5-14600Ki5-13600Ki7-14700K
Blender322
100%
311
97%
470
146%
PCMark10
画像編集
19684
100%
18598
94%
22296
113%
PCMark10
動画編集
8201
100%
8057
98%
8700
106%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを保証するものではない

Core i5-14600Kのクリエイティブ性能は微妙だ。

Core i5-13600Kには勝っているが、誤差の範囲とも言える程度の差しかない。画像編集スコアでは6%の差をつけているが、目を見張るほどの差ではない。

コア数の差が大きいCore i7-14700Kと比べると優位な差をつけられている。特にBlenderの差は46%であり、ほぼ1.5倍のパフォーマンス差だ。

Core i5-14600Kのクリエイティブ性能自体が低いというわけではないが、高いクリエイティブ性能を求めるならCore i7-14700Kを選ぶべきだし、ほどほどで良いならCore i5-13600Kで良いというわけだ。

Core i5-14600Kの価格やコスパを比較

i5-14600Ki5-13600Ki7-14700K
価格4.8万円4.4万円6.7万円
コスパ(ゲーム)24.7126.2719.67
コスパ(ベンチ)0.510.550.50
※価格=価格.comでの最安値
※コスパ(ゲーム)=平均フレームレート÷価格(万円)
※コスパ(ベンチ)=Cinebench(マルチ)÷価格(円)

Core i5-14600Kの価格やコスパは良いとは言えない

上位のCPUになるほど低コスパになる傾向にある通り、実ゲームにおいてはCore i7-14700KよりCore i5-14600Kのほうが高コスパだ。
ベンチマークにおいては同等クラスのコスパになっている。

とはいえ、Core i5-13600Kのほうが圧倒的に高コスパだ。Core i5-13600KはCore i5-14600Kとほぼ同等性能で、4,000円安くなっている。

4,000円の差をどう捉えるかは人それぞれだが、性能差の割に価格差が大きいと感じる人が多そうだ。

なお、BTOではCore i5-14600KとCore i5-13600Kの価格差がほぼないこともある。価格差が1,000~2,000円であれば、Core i5-14600Kを選んで損はない。
›おすすめのCore i5-14600K搭載PCを見てみる

Core i5-14600K搭載のゲーミングPCをBTOから紹介

おすすめ1おすすめ2
外観サイコムのゲーミングPCサンプル4ツクモのゲーミングPCサンプル5
特徴品質重視品質×価格重視
CPUCore i5-14600KCore i5-14600K
グラボRTX4060(変更可)RTX4070S(変更可)
価格(税込)209,510円268,800円

Core i5-14600Kを搭載するゲーミングPCを、おすすめのBTOから紹介する。

これらのBTOは、Core i5-13600KとCore i5-14600Kの価格差がかなり小さかったり、既にCore i5-13600Kを扱っていなかったりする。

おすすめ1:高品質サイコムのゲーミングPC×Core i5-14600K

サイコムのG-Master Velox Ⅱ Intel Edition
G-Master Velox Ⅱ Intel Edition
セール期間
CPUIntel Core i5-14600K(要変更)
グラボGeForce RTX4060(変更可)
参考:グラボの選び方を見る
メモリ16GB(8GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 SSD
価格(税込)209,510円
※2024年4月23日時点での情報
※カスタマイズで迷ったらサイコムのおすすめカスタマイズをパーツごとに紹介を参考にすると良い

おすすめ1は、高品質なパーツを採用していることで有名なサイコムのゲーミングPCだ。

このモデルはサイコムの中でも価格を意識していて、初心者でも手を出しやすくなっている。

品質と価格を両立したい人は必見だ。

おすすめ2:ツクモのゲーミングPC×Core i5-14600K

ツクモのゲーミングPC132
G-GEAR Aim GB7J-G241/B
セール期間
CPUIntel Core i5-14600K(要変更)
グラボGeForce RTX4070Super(変更可)
参考:グラボの選び方を見る
メモリ32GB(16GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 SSD
価格(税込)268,800円
※2024年4月11日時点での情報
※カスタマイズで迷ったらツクモのおすすめカスタマイズをパーツごとに紹介を参考にすると良い

おすすめ2は、PCパーツショップとしても有名なツクモのゲーミングPCだ。

一部パーツはメーカーや型番が記載されていて、安さだけでなく品質にも力が入っていて信頼性が高い。

価格と品質の両方を妥協したくない人におすすめだ。

Core i5-14600Kに関してよくある質問

  • Core i5-14600Kと組み合わせるのにおすすめのグラボは?
  • Core i5-14600KとCore i5-14600KFの違いは?
  • Core i5-14600Kのソケット、対応マザーボードは?

Core i5-14600Kと組み合わせるのにおすすめのグラボは?

3DMarkGPUメモリ
RTX4060Ti134808GB/16GB
RTX4070Super2108612GB
RTX4070Ti Super2440016GB

Core i5-14600KはCore i5といえど、高い性能を持つ。

Core i5-14600Kはコア数が多く汎用性が高いことを考えると、GPUメモリが多く汎用性が高いRTX4070SuperやRTX4070Ti Superが特におすすめだ。

RTX4080以上のハイクラス・ハイエンドグラボと組み合わせるなら、Core i7やCore i9を選びたい。

Core i5-14600KとCore i5-14600KFの違いは?

Core i5-14600KとCore i5-14600KFの違いは、グラボ無しで映像出力ができるかどうかだ。

Core i5-14600Kはグラボ無しでも映像出力可能だ。
一方でCore i5-14600KF単体では映像出力できないので、グラボが必須となる。そのぶん価格が若干安い。

グラボを搭載するゲーミングPCであればどちらを選んでも問題ないが、Core i5-14600KFの場合はグラボが故障した際に映像が映らなくなり、何もできなくなるというデメリットがある。

Core i5-14600Kのソケット、対応マザーボードは?

Core i5-14600KのソケットはLGA1700で、インテル600シリーズ、700シリーズのマザーボードに対応している。12世代、13世代から流用が可能だ。

Core i5-14600KはK付きモデルなので、オーバークロックに対応するZ690やZ790が主流になる。

Z690やZ790は12世代・13世代からの流用が可能だが、既に所持しているマザーボードをCore i5-14600Kに流用する場合、BIOS更新が必要になる場合がある。

なお、LGA1700が採用されるのは14世代で最後であり、15世代からは別のソケットに変更となる模様。マザーボードの流用ができなくなることに注意。

Core i5-14600Kの性能ベンチマークの比較まとめ

このページでは、Core i5-14600Kの性能ベンチマークを比較した。

Core i5-14600Kについて振り返ると以下の通り。

  • Core i5-14600KはCore i5-13600Kとほぼ同性能
  • Core i5-14600Kの魅力はかなり低い
  • Core i5-13600Kとの価格差が1,000~2,000円程度であれば、Core i5-14600Kを選んで良いという程度

Core i5-14600Kははっきり言って微妙なCPUだ。わざわざ新世代として発売する必要はなかったというレベルの評価となった。

参考サイト

このページで紹介したベンチマークスコアは以下から引用している。

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