RTX4060のベンチマークとゲーム性能比較!搭載ゲーミングPCをBTOから紹介

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管理人
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「エントリークラスの安めのグラボを探してるんだけど、RTX4060ってどんな感じ?安くて性能も十分なら嬉しいんだけど」って人に読んでほしいページだよ。

このページの内容は以下の通り。

  • RTX4060の仕様やベンチマークスコア、価格やゲーム性能を、RTX3060,RTX3060Ti,RTX4060Tiと比較
  • RTX4060搭載のゲーミングPCを、おすすめのBTOショップから紹介。

RTX4060は2023年6月29日に発売開始された、エントリークラスのグラボだ。

このページを読めば、RTX4060がどんなグラボで自分にピッタリかどうかがわかるだけでなく、おすすめのRTX4060搭載ゲーミングPCまで知ることができる。

※本ページはプロモーションを含む

RTX4060の仕様を比較

RTX4060RTX3060RTX3060TiRTX4060Ti
アーキテクチャAda LovelaceAmpereAmpereAda Lovelace
GPUコアAD107GA106GA104AD106
プロセス5nm8nm8nm5nm
CUDAコア3072基3584基4864基4352基
RTコア世代第3世代第2世代第2世代第3世代
RTコア24基28基38基34基
Tensorコア世代第4世代第3世代第3世代第4世代
Tensorコア96基112基152基136基
ベースクロック1.83GHz1.32GHz1.41GHz2.31GHz
ブーストクロック2.46GHz1.78GHz1.67GHz2.54GHz
メモリ容量8GB12GB8GB8GB/16GB
メモリタイプGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
メモリクロック17Gbps15Gbps14Gbps18Gbps
メモリバス幅128bit192bit256bit128bit
メモリバス帯域272GB/s360GB/s448GB/s288GB/s
TDP115W170W200W160W/165W
推奨電源550W550W600W550W

RTX4060はフルHDが適正のエントリークラスのグラボであり、ライトゲーマーの選択肢になりうるグラボだ。

RTX4060の特徴は、エントリーグラボとして低価格で「フレーム生成」を使えることだ。

フレーム生成を有効化すれば、フレームレートを大幅に向上させることができる。ゲーム側がフレーム生成に対応している必要はあるが、有名なゲームであれば対応済み or 順次対応していく可能性が高い。

フレーム生成以外では、RTX4060には特筆すべきものはない。RTX4060Tiから順当にスペックダウンしているし、前世代のRTX3060より劣るところもある。

RTX4060は、価格とフレーム生成が特徴のエントリー向けグラボという評価だ。
≫フレーム生成の威力を見る

RTX4060RTX3060
アーキテクチャAda LovelaceAmpere
GPUコアAD107GA106
プロセス5nm8nm
CUDAコア3072基3584基(117%)
RTコア世代第3世代第2世代
Tensorコア世代第4世代第3世代
ベースクロック1.83GHz1.32GHz(72%)
ブーストクロック2.46GHz1.78GHz(72%)
メモリ容量8GB12GB(150%)
メモリクロック17Gbps15Gbps(88%)
メモリバス幅128bit192bit(150%)
メモリバス帯域272GB/s360GB/s(132%)
TDP115W170W(148%)
※カッコ内の数値は、RTX4060の基準にしたときの割合

RTX3060は、RTX4060の前世代にあたるグラボだ。

RTX4060とRTX3060との違いは以下の通り。

  • フレーム生成への対応有無
  • メモリ容量

RTX3060はDLSS 2に対応していて、画質をなるべく保ったままフレームレートを向上させる「DLSS」という機能を使用できる。(対応タイトルのみ)

RTX4060はDLSS 3に対応していて、「フレーム生成」という機能を使用できる。対応タイトルにおいて、フレームレートを劇的に向上させることができる。
既存のDLSSとフレーム生成を併用したときのフレームレートの上昇率はかなり高く、美麗グラフィックが売りのゲームを最高設定でプレイするときにはぜひ使いたい機能だ。
≫フレーム生成の威力を見る

RTX4060とRTX3060には、メモリでも大きな違いがある。
RTX4060のメモリ容量は、エントリークラスとして一般的な8GB、RTX3060のメモリ容量はその1.5倍の12GBだ。

12GBのメモリは、一部の最新ゲームやVRChat、画像生成AIの学習などに有効だ。
12GB以上のメモリを有するエントリークラスのグラボはかなり珍しいので、RTX3060独自の特徴と言える。
RTX3060のベンチマークとゲーム性能比較!搭載ゲーミングPCをBTOから紹介

RTX4060はクロックや機能面ではRTX3060に勝るものの、負けている部分も多いので一概に上位互換とは言えない。

RTX4060RTX3060Ti
アーキテクチャAda LovelaceAmpere
GPUコアAD107GA104
プロセス5nm8nm
CUDAコア3072基4864基(158%)
RTコア世代第3世代第2世代
Tensorコア世代第4世代第3世代
ベースクロック1.83GHz1.41GHz(77%)
ブーストクロック2.46GHz1.67GHz(68%)
メモリクロック17Gbps14Gbps(82%)
メモリバス幅128bit256bit(200%)
メモリバス帯域272GB/s448GB/s(165%)
TDP115W200W(174%)
推奨電源550W600W(109%)
※カッコ内の数値は、RTX4060の基準にしたときの割合

RTX3060Tiは、RTX4060との性能比較にぴったりのグラボだ。
1ランク上のRTX4060TiがRTX3070と同等クラスだったので、RTX4060とRTX3060Tiを比べるのは自然の流れというわけだ。

RTX4060とRTX3060Tiの大きな違いは、フレーム生成に対応しているかどうかだ。

RTX3060TiはDLSS 2に対応していて、画質をなるべく保ったままフレームレートを向上させる「DLSS」という機能を使用できる。(対応タイトルのみ)

RTX4060はDLSS 3に対応していて、「フレーム生成」という機能を使用できる。対応タイトルにおいて、フレームレートを劇的に向上させることができる。

既存のDLSSとフレーム生成を併用したときのフレームレートの上昇率はかなり高く、美麗グラフィックが売りのゲームを最高設定でプレイするときにはぜひ使いたい機能だ。
≫フレーム生成の威力を見る

RTX4060RTX4060Ti
GPUコアAD107AD106
CUDAコア3072基4352基(142%)
ベースクロック1.83GHz2.31GHz(126%)
ブーストクロック2.46GHz2.54GHz(103%)
メモリ容量8GB8GB/16GB
メモリクロック17Gbps18Gbps(106%)
メモリバス帯域272GB/s288GB/s(106%)
TDP115W160W/165W(139%/143%)
※カッコ内の数値は、RTX4060の基準にしたときの割合

RTX4060Tiは、RTX4060の1ランク上に位置付けられるグラボだ。

RTX4060とRTX4060Tiとの大きな違いは以下の通り。

  • ベースクロック
  • メモリ容量の選択肢

RTX4060のベースクロックは1.83GHz、RTX4060Tiのベースクロックは2.31GHzで大きな開きがある。
RTX4060Tiは安定して高いパフォーマンスを出せるというわけだ。

RTX4060とRTX4060Tiはメモリ容量も違う。

RTX4060のメモリ容量は8GBだが、RTX4060Tiには8GBと16GBの2種類が用意されている。
ゲーム用途では8GBで十分なケースが多いが、一部の最新ゲームは12GB以上のGPUメモリが必要になることもある。

とはいえ、16GBは多すぎて使い切れないので、16GBのGPUメモリは一概にメリットになるとは言えない。
8GBより多いGPUメモリが欲しいなら、RTX4070(12GB)を選んだほうが良いというのが正直なところだ。

RTX4060のベンチマークスコアや価格を比較

3DMark
(割合)
解像度目安GPUメモリグラボ価格コスパ搭載PC価格
RTX4060Ti13480
(127%)
フルHD8GB/16GB5.9万円~0.22814万円~
RTX406010602
(100%)
フルHD8GB4.4万円~0.24113万円~
RTX3060Ti11593
(109%)
フルHD8GB5.4万円~0.21514万円~
RTX30608703
(82%)
フルHD12GB3.9万円~0.22313万円~
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際の用途で必ずしもスコア通りのパフォーマンスを発揮するとは限らない。
※グラボ価格は価格.comの最安値
※コスパ=3DMark÷価格
※搭載PC価格は、管理人が確認した限りの最安値

RTX4060は、安さやコスパに魅力があるエントリー向けグラボだ。

RTX4060のベンチマークスコアは、RTX3060Tiより9%ぶん低い。RTX3060からの進化が小さいのは残念と言わざるを得ない。

とはいえ、RTX4060はRTX3060Tiより1万円安く、RTX3060より少し高い程度の価格だ。
RTX4060はコスパで見るとズバ抜けている。

発売当初のRTX4060は微妙なグラボだったが、価格が落ち着いてきた今では、エントリークラスの選択肢として魅力的なグラボだ。
›おすすめのRTX4060搭載PCを見てみる

RTX4060のゲーム性能を比較

CPUはRyzen7 5800X3D、フルHD最高設定での測定だ。

RTX4060のフルHD性能を比較

RTX4060RTX3060RTX3060TiRTX4060Ti
Cyberpunk 2077(RT)33293843
The Witcher 3 NextGen(RT)33293043
Hogwarts Legacy68607181
God of War80707896
Red Dead Redemption 252435463
平均53.246.254.265.2
割合100%
(基準)
87%102%123%
※記載している平均フレームレートは目安であり、必ずしも保証するものではない

RTX4060は、RTX3060Tiと同等のパフォーマンスだが、RTX4060Tiと比べると見劣りするという評価だ。

RTX4060は、前世代のRTX3060に13%の差をつけ、RTX3060Tiと同等クラスのパフォーマンスを発揮している。

とはいえ、RTX4060とRTX4060Tiとの差が無視できないほど大きい。

RTX4060はRTX4060Tiに、23%もの差をつけられている。RTX4060Tiは平均60fpsを出せていることに加え、RTX4060とRTX4060Tiの価格差は約1万円しかない。

予算に余裕がない場合を除くと、RTX4060よりRTX4060Tiのほうが魅力的だ。
RTX4060Tiのベンチマークとゲーム性能比較!搭載ゲーミングPCをBTOから紹介

RTX4060のDLSS性能を比較

RTX4060はDLSS+フレーム生成、RTX3060,RTX3060TiはDLSSのみでの測定だ。

ネイティブ→DLSSRTX4060RTX3060RTX3060Ti
Cyberpunk 2077(RT)33→9329→5038→62
The Witcher 3 NextGen(RT)33→7529→3830→42
Hogwarts Legacy68→12260→8171→89
平均45→9739→5646→64
※記載している平均フレームレートは目安であり、必ずしも保証するものではない
※DLSSはクオリティ(画質重視)に設定
※フレーム生成を使うには、ゲーム側が対応している必要がある

RTX4060のフレーム生成は、非常にパワフルだ。

DLSSなしのネイティブの状態では、RTX4060とRTX3060Tiは同等のパフォーマンスだ。
一方でDLSS/フレーム生成を有効にすると、差が一気に広がる。

RTX3060とRTX3060TiのDLSSは、1.5倍に満たない程度のフレームレート上昇幅だ。
RTX4060TiはDLSS/フレーム生成によって、45→97と2倍以上のフレームレートになっている。3倍近いフレームレートになったタイトルもある。

フレーム生成が使えるタイトルであれば、美麗グラフィックが売りの重いゲームでもRTX4060でプレイ可能だ。
フレーム生成目当ての場合、RTX4060は非常に良いグラボと言える。
≫おすすめのRTX4060搭載ゲーミングPCを見てみる

RTX4060の消費電力を比較

RTX4060RTX3060TiRTX4060Ti
Cyberpunk 2077(RT)113W208W147W
The Witcher 3 NextGen(RT)114W196W143W
Hogwarts Legacy111W197W120W
God of War115W217W144W
Red Dead Redemption 2115W212W137W
平均113.6W206.0W138.2W
消費電力割合100%(基準)181%122%
フレームレート割合100%(基準)102%123%
※記載している平均フレームレートは目安であり、必ずしも保証するものではない

RTX4060のワットパフォーマンスは、RTX3060Tiよりはるかに優れている。

RTX4060とRTX3060Tiのフレームレートは同等だが、消費電力はRTX4060のほうが大幅に少ない。
実数値を見ても、RTX4060の消費電力は100Wちょっとであり、非常に少ない。

RTX40シリーズでは、プロセスルールが8nm→5nmへと細かくなった影響で電力効率が改善し、消費電力が少なくなっている。
消費電力ですべてが決まるわけではないが、RTX4060やRTX4060Tiは、RTX3060Tiより魅力的だ。

RTX4060はなるべく安くゲーミングPCを手に入れたい人向けのグラボ

RTX4060は、エントリークラスとして価格の低さが売りのグラボだ。

RTX4060は素晴らしい性能を持つグラボではなく、積極的におすすめしづらいというのが本音だ。
1ランク上のRTX4060Tiであれば、+1~2万円で約25%増の性能が手に入る。
RTX4060Tiのベンチマークとゲーム性能比較!搭載ゲーミングPCをBTOから紹介

とはいえ、RTX4060の価格はかなり低い。エントリークラス帯で1~2万円の差はかなり大きい。

RTX3060やRTX3060Tiと比べても、性能・価格ともに見劣りしない。フレーム生成が使えるという差別化もできている。

なるべく安くゲーミングPCを手に入れたいなら、RTX4060は魅力的なグラボだ。

RTX4060搭載のゲーミングPCをおすすめBTOから紹介

おすすめ1おすすめ2おすすめ3
外観フロンティアのゲーミングPCサンプル7ツクモのゲーミングPCサンプル5サイコムのゲーミングPCサンプル4
特徴価格重視マルチ性能/品質重視品質重視
セール期間~9月29日15時~10月6日10時
CPURyzen5 5600XCore i7-13700FCore i5-13400F(変更可)
グラボRTX4060RTX4060RTX4060
価格(税込)125,800円189,800円186,930円

RTX4060搭載のゲーミングPCを、おすすめのBTOショップから紹介する。

BTOショップのカスタマイズについてわからない場合は、以下のページを参考にすると良い。
初心者におすすめのBTOカスタマイズを紹介!満足のいくゲーミングPCにしよう

おすすめ1:Ryzen5 5600X×RTX4060搭載の価格重視モデル

Ryzen5 5600X×RTX4060搭載のフロンティアのゲーミングPC
FRGAG-B550/WS907/NTK
メーカーフロンティア(ショップ解説記事)
セール期間~9月29日15時(セール情報)
CPUAMD Ryzen5 5600X
グラボGeForce RTX4060
メモリ16GB(8GB×2) DDR4-3200
ストレージ512GB M.2 NVMe SSD
価格(税込)125,800円
※2023年9月22日時点での情報
※パーツのカスタマイズに迷ったらフロンティアのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い

おすすめ1は、セール頻度とセール時の安さで有名なフロンティアのゲーミングPCだ。

Ryzen5 5600X×RTX4060という組み合わせで、かなり価格を意識した構成になっている。

なるべく安いゲーミングPCが欲しい人は必見だ。

おすすめ2:Core i7-13700F×RTX4060搭載のモデル

Core i7-13700F×RTX4060搭載のツクモのゲーミングPC
G-GEAR Aim GB7J-K231/BRGB2 Core i7-13700F×RTX4060
メーカーツクモ(ショップ解説記事)
セール期間~10月6日10時(セール情報)
CPUIntel Core i7-13700F
グラボGeForce RTX4060
メモリ16GB(8GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)189,800円
※2023年9月21日時点での情報
※パーツのカスタマイズで迷ったらツクモのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い

おすすめ2は、PCパーツショップとしても有名なツクモのゲーミングPCだ。

マルチ性能が高いCore i7-13700Fを搭載していて、幅広い用途で使える。

このモデルは品質も重視しているので、安さ×品質のRTX4060搭載モデルを求めている人は見逃し厳禁だ。

おすすめ3:サイコムの品質重視モデル×RTX4060

サイコムのG-Master Velox Ⅱ Intel Edition
G-Master Velox Ⅱ Intel Edition
メーカーサイコム(ショップ紹介記事)
セール期間-(セール情報)
CPUIntel Core i5-13400F(変更可)
グラボGeForce RTX4060(変更可)
メモリ16GB(8GB×2) DDR4-3200
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)186,930円
※2023年9月1日時点での情報
※パーツのカスタマイズで迷ったらサイコムのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い

おすすめ3は、高品質なゲーミングPCで有名なサイコムのモデルだ。

大手BTOとは違い、高品質で信頼性の高いパーツのみを採用しているのがサイコムの特徴となる。

このモデルはサイコムの売れ筋ナンバーワンということもあり、品質を重視したいなら必見だ。

RTX4060と組み合わせたいCPU

PassMarkCinebench
シングル
Cinebench
マルチ
コア/スレッド
Core i5-134002635517491486510/16
Ryzen7 5700X266711532138028/16
Ryzen5 5600X219361593109886/12

どれも価格重視のCPUなので、RTX4060と相性が良い。

Core i5-13400は高性能だが若干価格が高い。Ryzen7 5700XやRyzen5 5600Xは、低価格だが性能ではCore i5-13400に劣る。

個人的にはCore i5-13400がおすすめだが、価格を重視したいならRyzenも魅力的な選択肢になる。

RTX4060の性能と搭載ゲーミングPCまとめ

このページでは、RTX4060の性能と搭載ゲーミングPCを紹介した。

RTX4060の性能について振り返ると以下の通り。

  • RTX4060はフルHDが適正のエントリークラスのグラボ
  • RTX4060の特徴はフレーム生成を使えることと、価格が安いこと
  • RTX4060は、価格を重視したい人におすすめ

RTX4060は、なるべく安くゲーミングPCを手に入れたい人におすすめのグラボだ。

安いと言っても性能が低すぎるわけではないので、ライトゲーマーにピッタリだ。
›おすすめのRTX4060搭載PCを見てみる

参考サイト

このページで紹介した3DMarkスコアは、以下のサイトから引用している。
https://benchmarks.ul.com/compare/best-gpus

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