
「WQHD解像度でゲームをプレイしたいんだけど、どれくらいのPCスペックがあれば良いの?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- WQHD解像度でのゲームプレイに必要なPCスペック・グラボを検証
- WQHD解像度でのゲームプレイに向いているゲーミングPCを紹介
このページを読めば、WQHD解像度でのゲームプレイに必要なPCスペックがわかり、WQHDに向いているゲーミングPCを知ることができる。
WQHD向けのPCスペック・グラボ
WQHDでゲームをプレイしたいなら、RTX4070やRTX4070Tiが必要だ。
3DMark | グラボ価格 | 搭載PCの価格 | |
---|---|---|---|
RTX4090 | 35964 | 24.5万円 | 43万円~ |
RTX4080 | 28066 | 17.0万円 | 35万円~ |
RTX4070Ti | 22652 | 11.4万円 | 23万円~ |
RTX4070 | 17874 | 8.5万円 | 19万円~ |
RTX4060Ti | 13480 | 5.9万円 | 14万円~ |
RTX4060 | 10602 | 4.4万円 | 13万円~ |
※グラボ価格は、価格.comの最安値
※搭載PCの価格は、管理人が確認した限りの最安値
基本的に、型番末尾の数字が60のグラボがフルHD用、70のグラボがWQHD用、80以上が4K用となる。
もちろん、画質を下げればRTX4060などでもWQHDでの運用が可能だ。とはいえ、WQHDで画質を下げるくらいなら、フルHD最高設定のほうが良い。
WQHDで美麗グラフィックを楽しみたいなら、RTX4070やRTX4070Tiが必要となるケースが多い。
WQHD向けのPCスペック・グラボを実際のゲームで検証
- WQHD最高設定
- CPUはRyzen7 5800X3D、RTX4090のみRyzen9 7950X3Dで最強にしている(別ページの使い回し)
- DLSSはクオリティ(画質重視)
- RTはレイトレーシング(よりリアルな描画)を表す
- フレーム生成はRTX40シリーズのグラボ使用時、特定のゲームでのみ使用可能な機能で、フレームレートを向上させてくれる
フォートナイトやApexのような対戦ゲームや、軽いゲームをWQHDでプレイする意味は薄いので、グラフィックが売りの重いゲームでの検証としている。
数あるゲームの中の一例でしかないが、WQHDでプレイしたいならRTX4070以上を選ぶべきだということがわかるはずだ。
実際のゲームでの検証例1
Hogwarts Legacy | ネイティブ | DLSS | DLSS フレーム生成 | RT DLSS | RT DLSS フレーム生成 |
---|---|---|---|---|---|
RTX4090 | 125 | 114 | 259 | 71 | 151 |
RTX4080 | 95 | 111 | 187 | 80 | 133 |
RTX4070Ti | 85 | 102 | 150 | 65 | 111 |
RTX4070 | 69 | 82 | 132 | 57 | 93 |
RTX4060Ti | 55 | 84 | 106 | 45 | 74 |
RTX4060 | 49 | 75 | 91 | 37 | 61 |
Hogwarts Legacyはフレーム生成対応のゲームなので、フレーム生成を使えばRTX4060でも平均60fpsを出せる。とはいえフレーム生成ありきになってしまうことに注意。
ネイティブの状態だとRTX4070が適正であり、RT+DLSSだとRTX4070Tiが必要になる。
フレーム生成がいかに優れているかがわかるはずだ。
実際のゲームでの検証例2
The Witcher 3 NextGen | RT | RT DLSS フレーム生成 |
---|---|---|
RTX4090 | 70 | 133 |
RTX4080 | 59 | 117 |
RTX4070Ti | 42 | 98 |
RTX4070 | 32 | 75 |
RTX4060Ti | 24 | 55 |
RTX4060 | 20 | 45 |
フレーム生成は強力な機能だが、万能ではない。
The Witcher 3 NextGenの場合、フレーム生成を有効にしてもRTX4060Ti以下のグラボでは60fpsを出せない。
RTX4070であれば60fpsを大きく超えていて、しかもRTX4060TiとRTX4070のフレームレート差も大きい。
WQHDにおいて、RTX4060TiとRTX4070とではパフォーマンスに大きな差がある。
実際のゲームでの検証例3
The Last of Us Part 1 | ネイティブ | DLSS |
---|---|---|
RTX4090 | 123 | 123 |
RTX4080 | 107 | 110 |
RTX4070Ti | 88 | 99 |
RTX4070 | 65 | 84 |
RTX4060Ti | 48 | 54 |
RTX4060 | 39 | 45 |
ネイティブだけでなくDLSSオンの場合でも、RTX4060Ti以下のグラボは60fpsを出せていない。
RTX4070であれば60fpsを大きく超えていて、RTX4060Tiとのフレームレート差もかなり大きい。
RTX4060TiとRTX4070との性能差はかなり大きく、WQHDでゲームをするならRTX4070以上のグラボが望ましいという裏付けになる。
実際のゲームでの検証例4
Red Dead Redemption 2 | ネイティブ | DLSS |
---|---|---|
RTX4090 | 134 | 139 |
RTX4080 | 107 | 112 |
RTX4070Ti | 84 | 92 |
RTX4070 | 70 | 80 |
RTX4060Ti | 53 | 61 |
RTX4060 | 43 | 49 |
ネイティブだとRTX4060Ti以下のグラボは60fpsを超えられない。
DLSSオンだとRTX4060Tiがギリギリ平均60fpsを超えているが、かなりギリギリだ。
このゲームでもRTX4060TiとRTX4070のフレームレート差は大きく、RTX4060TiはWQHDに向いているとは言えない性能であることがわかる。
実際のゲームでの検証例5
Assassin’s Creed Mirage | ネイティブ | DLSS |
---|---|---|
RTX4090 | 162 | 184 |
RTX4080 | 143 | 150 |
RTX4070Ti | 115 | 135 |
RTX4070 | 102 | 123 |
RTX4060Ti | 73 | 94 |
RTX4060 | 67 | 87 |
Assassin’s Creed Mirageの場合、RTX4060でもWQHD60fpsが可能だ。
ただしRTX4060TiとRTX4070の差に注目して欲しい。
RTX4060とRTX4060Ti、RTX4070とRTX4070Tiの差は10fpsほどなのに対し、RTX4060TiとRTX4070の差は30fpsほどとなっている。
WQHDにおいて、RTX4060TiとRTX4070の間には大きな壁があり、RTX4070のほうが圧倒的にWQHDに向いているというわけだ。
GPUメモリ(VRAM)の使用量
Hogwarts Legacy | The Witcher 3 NextGen | The Last of Us Part 1 | Red Dead Redemption 2 | Assassin’s Creed Mirage | |
---|---|---|---|---|---|
RTX4090(24GB) | 11GB | 9GB | 11GB | 9GB | 9GB |
RTX4080(16GB) | 8GB | 10GB | 11GB | 8.5GB | 8GB |
RTX4070Ti(12GB) | 10GB | 9GB | 10.5GB | 8GB | 9GB |
RTX4070(12GB) | 10GB | 9GB | 10.5GB | 8GB | 9GB |
RTX4060Ti(8GB) | 6.5GB | 7.5GB | 7GB | 7GB | 7.5GB |
RTX4060(8GB) | 6.5GB | 7.5GB | 7GB | 7.5GB | 7.5GB |
GPUメモリの使用量を見ても、WQHDでのゲームプレイにはRTX4070以上のグラボが望ましいことがわかる。
RTX4080やRTX4090などの大容量のGPUメモリを持つグラボでも使用量が8~11GBであることから、WQHD解像度でのゲームプレイには12GBのGPUメモリが望ましいことがわかる。つまりRTX4070やRTX4070TiがWQHDに向いている。
GPUメモリが8GBしかないRTX4060やRTX4060Tiは使用できるGPUメモリが少なく、RTX4070とのフレームレートの差に繋がっていると考えられる。
メインメモリ(RAM)の使用量
Hogwarts Legacy | The Witcher 3 NextGen | The Last of Us Part 1 | Red Dead Redemption 2 | Assassin’s Creed Mirage | |
---|---|---|---|---|---|
RTX4090 | 21GB | 15GB | 18GB | 14GB | 15GB |
RTX4080 | 18.5GB | 13.5GB | 16.5GB | 12GB | 12GB |
RTX4070Ti | 20GB | 13.5GB | 18GB | 14GB | 13.5GB |
RTX4070 | 21GB | 12.5GB | 16GB | 12GB | 12GB |
RTX4060Ti | 20GB | 11.5GB | 20GB | 13GB | 13.5GB |
RTX4060 | 20GB | 14.5GB | 19GB | 13GB | 13.5GB |
※32GBのメモリを使用
WQHDでのゲームプレイだと16GBのメモリで足りる場合もあるが、16GB以上のメモリが望ましい場合もあることがわかる。これらの5タイトルの中だと、3タイトルは16GB以下で問題ないが、2タイトルは16GB以上が必要だ。
メモリの不足はパフォーマンスの低下につながるので、WQHDでゲームをしたいなら32GBのメモリを搭載したほうが良い。
一方で、最大でも20GB前後なので、64GBのメモリは必要ないことがわかる。
WQHD向けのスペックを持つゲーミングPCを紹介
WQHDでのゲームプレイに向いているゲーミングPCを紹介する。
おすすめ1:価格重視のフロンティアのWQHD向けゲーミングPC

FRGAG-B760M/WS1124 | |
---|---|
セール期間 | ~12月1日15時 |
CPU | Intel Core i7-13700F |
グラボ | GeForce RTX4070 |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 219,980円 |
※カスタマイズで迷ったらフロンティアのおすすめカスタマイズを紹介!自分に合ったゲーミングPCにしようを参考にすると良い
おすすめ1は、Core i7-13700F×RTX4070という、WQHD向けミドルクラス定番のゲーミングPCだ。
セール頻度とセール時の安さで有名なフロンティアのゲーミングPCとなっている。
WQHD解像度を安く楽しみたい人は必見だ。
おすすめ2:価格と品質を意識したMSIコラボモデル

FRMFGB760/WS2 | |
---|---|
セール期間 | ~12月1日15時 |
CPU | Intel Core i7-13700F |
グラボ | GeForce RTX4070Ti |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 289,800円 |
※カスタマイズで迷ったらフロンティアのおすすめカスタマイズを紹介!自分に合ったゲーミングPCにしようを参考にすると良い
おすすめ2は、Core i7-13700F×RTX4070Tiという組み合わせで、RTX4070より更にWQHD性能が高い。
このモデルは安さで有名なフロンティアと、PCパーツメーカーとして世界的に有名なMSIとのコラボモデルとなっている。
性能や価格だけでなく品質も妥協したくない人は必見だ。
おすすめ3:高品質なサイコムのゲーミングPC

G-Master Spear Z790/D5 | |
---|---|
セール期間 | ~1月8日 |
CPU | Intel Core i7-14700K(変更可) |
グラボ | GeForce RTX4070(変更可) |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR5-4800 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 308,650円 |
※カスタマイズで迷ったらサイコムのおすすめカスタマイズをパーツごとに紹介を参考にすると良い
おすすめ3は、高品質なパーツを採用していることで有名なサイコムのゲーミングPCだ。
サイコムのゲーミングPCには高品質な有名パーツのみが搭載されていて、冷却性や耐久性、静音性に優れている。
WQHDでゲームプレイできるほどの高性能なゲーミングPCを選ぶなら品質にも気を使いたいと考える人におすすめだ。
WQHDでゲームプレイする際の注意点
- WQHDモニターが必要
- WQHDモニターを使ってフルHD表示にするとぼやける
WQHDモニターが必要
WQHD解像度でゲームをしたいなら、モニターもWQHD対応のものにしなければならない。
WQHDモニターはフルHDモニターよりも高額な傾向にあるが、それでも安いものだとIPSパネルで3~3.5万円ほどで買うことができる。(IPSパネル:綺麗な映像が特徴のパネル)
WQHDモニターを使ってフルHD表示にするとぼやける
WQHDモニターを使ってフルHD表示にするとぼやける。
フルHD(1920×1080)のドットをWQHD(2560×1440)で映し出すわけなので、足りないドットを埋めなければならない。
要するにフルHDの映像を引き伸ばす必要があるので、ぼやけてしまうのだ。(スマホで画像を拡大するとぼやけるのと同じ)
Apexやフォートナイトのような、画質よりフレームレートが重要なゲームをフルHDでプレイしたい場合は、別途フルHDモニターを用意するほうが良い。
WQHDでのゲームプレイに必要なPCスペック・グラボまとめ
このページでは、WQHDでのゲームプレイに必要なPCスペックを紹介した。
内容を振り返ると以下の通り。
- WQHDでゲームをプレイしたいならRTX4070やRTX4070Tiが必要
- RTX4060Ti以下のグラボだと、WQHDにおける汎用性に劣る
- メモリは32GBが良い
WQHD解像度で美麗グラフィックが売りのゲームをプレイしたいなら、ミドルクラス以上のグラボが必要だ。
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