RTX3080Tiのスペックやゲーム性能、価格を競合製品と比較!BTOから搭載PCも紹介

管理人
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「ゲーミングPCを買おうと思ってるんだけど、ゲームが生きがいってくらいめちゃくちゃゲーム好きだから、超性能高いやつが欲しいんだよね」って人に読んでほしいページだよ。

このページの内容は以下の通り。

  • RTX3080Tiのカタログスペックやベンチマークスコア、価格やゲーム性能を競合グラボと比較
  • RTX3080Ti搭載のゲーミングPCをBTOセールから紹介→BTOショップでの取り扱い終了

RTX3080Tiは2021年6月に発売開始されたハイエンドグラボだ。

このページを読めば、RTX3080Tiが自分にピッタリなグラボかどうかがわかる。

RTX3080Tiをまずは簡単に解説

  • RTX3080TiはRTX3090と同等の性能を誇り、4Kでのゲームプレイも可能
  • 残念ながら、RTX3080やRTX4080といった別のグラボの方が魅力的

RTX3080TiはRTX30シリーズのハイエンドグラボであり、4Kでのゲームプレイが可能なほどの性能だ。1ランク上のRTX3090と同等の性能を持つのも特徴で、高いパフォーマンスを発揮できる。

とはいえ、RTX3080Ti搭載PCは既にBTOショップでは扱われていない。それを抜きにしても、価格面や性能面を鑑みると、RTX3080RTX4080のほうが魅力的に見えるというグラボだ。

どのような点でRTX3080Tiより他のグラボの方が魅力的なのかに注目しながら読み進めると良いだろう。

RTX3080TiのカタログスペックをRTX3080,3090,4080と比較

RTX3080Ti RTX3080 RTX3090 RTX4080
アーキテクチャ Ampere Ampere Ampere Ada Lovelace
GPUコア GA102 GA102 GA102 AD103
プロセス 8nm 8nm 8nm 5nm
CUDAコア 10240基 8704基 10496基 9728基
RTコア世代 第2世代 第2世代 第2世代 第3世代
RTコア 80基 68基 82基 76基
Tensorコア世代 第3世代 第3世代 第3世代 第4世代
Tensorコア 320基 272基 328基 304基
ベースクロック 1.37GHz 1.44GHz 1.40GHz 2.21GHz
ブーストクロック 1.67GHz 1.71GHz 1.70GHz 2.51GHz
メモリ容量 12GB 10GB 24GB 16GB
メモリタイプ GDDR6X GDDR6X GDDR6X GDDR6X
メモリクロック 19Gbps 19Gbps 19.5Gbps 22.4Gbps
メモリバス幅 384bit 320bit 384bit 256bit
メモリバス帯域 912GB/s 760GB/s 936GB/s 716.8GB/s
TDP 350W 320W 350W 320W
推奨電源 750W 750W 750W 750W

RTX3080Tiのカタログスペックを、1ランク下のRTX3080、1ランク上のRTX3090および新世代ハイエンドグラボのRTX4080と比較しよう。

RTX3080TiとRTX3080の違い

RTX3080Ti RTX3080
CUDAコア 10240基 8704基(85%)
メモリ容量 12GB 10GB(83%)
メモリバス幅 384bit 320bit(83%)
メモリバス帯域 912GB/s 760GB/s(83%)
TDP 350W 320W(91%)

※カッコ内の数値はRTX3080Tiを基準にしたときの割合を表す

RTX3080はRTX3080Tiの1ランク下に位置付けられるグラボだ。
なお、メモリ容量の違いによってRTX3080(10GB)とRTX3080(12GB)の2種類があるが、主流なRTX3080(10GB)をここでは取り上げる。

RTX3080TiとRTX3080の大きな違いは、コア数とメモリ性能だ。
RTX3080TiはRTX3080より15%ぶんだけコア数が多い。クロック数はほぼ変わらないので、コア数の差がコア性能の差に直結すると言って良い。

GPUメモリのほうは、RTX3080Tiのほうが17%ぶんメモリ容量が多いので、メモリバス幅やメモリバス帯域も同じ割合の差がついている。
最新のゲームだと12GBのGPUメモリを要求してくるケースもあるので、ハイエンドグラボなら12GBはあったほうが良いだろう。

余談だが、RTX3080(12GB)のメモリ性能はRTX3080Tiと全く同じだ。

RTX3080TiとRTX3090の違い

RTX3080Ti RTX3090
GPUメモリ 12GB 24GB(200%)

※カッコ内の数値はRTX3080Tiを基準にしたときの割合を表す

RTX3090はRTX3080Tiの1ランク上のグラボだが、両者の大きな違いはGPUメモリ容量しかない。

RTX3090は大容量24GBのGPUメモリだが、実はゲーム用途ではメリットにはならない。というのも、4K最高設定でも12GBに収まることがほとんどであり、12GB以上あったところでパフォーマンス向上につながらないからだ。

GPUメモリ容量以外だとRTX3080TiとRTX3090の違いはないに等しいので、ゲーム用途ではRTX3080TiとRTX3090は同性能だと思って良い。

24GBのGPUメモリが必要な例としては、画像生成AIで高解像度の画像を高画質処理するときなどだ。とはいえ高精細さにこだわらなければ8~12GBもあれば十分なので、やはり24GBは趣味の領域だ。

RTX3080TiとRTX4080の違い

RTX3080Ti RTX4080
アーキテクチャ Ampere Ada Lovelace
GPUコア GA102 AD103
プロセス 8nm 5nm
CUDAコア 10240基 9728基(95%)
RTコア世代 第2世代 第3世代
Tensorコア世代 第3世代 第4世代
ベースクロック 1.37GHz 2.21GHz(161%)
ブーストクロック 1.67GHz 2.51GHz(150%)
メモリ容量 12GB 16GB(133%)
メモリクロック 19Gbps 22.4Gbps(118%)
メモリバス幅 384bit 256bit(67%)
メモリバス帯域 912GB/s 716.8GB/s(79%)
TDP 350W 320W(91%)

※カッコ内の数値はRTX3080Tiを基準にしたときの割合を表す

RTX4080は新世代RTX40シリーズのハイエンドグラボだ。
RTX3080TiとRTX4080の大きな違いは以下の通り。

  • DLSS 3への対応有無
  • クロック
  • GPUメモリ

RTX40シリーズの目玉とも言える要素がDLSS 3だ。
RTX30シリーズでもDLSS 2に対応していて、画質をなるべく保ったままフレームレートを向上させるDLSSを使用できる。

一方でRTX4080ではDLSS 3に対応していて、従来のDLSSだけでなく「フレーム生成」という新たな技術を使用できる。フレーム生成はAIによってフレームを補完することで、フレームレートをさらに向上させる機能だ。

ハイエンドグラボでプレイするような重いゲームではDLSSやフレーム生成の恩恵が大きい。DLSS 3はRTX4080の大きな特徴だ。

コア数自体ではRTX4080よりRTX3080Tiの方が多いが、クロックではRTX4080の圧勝だ。アーキテクチャの刷新によるコア性能の向上を抜きにしても、RTX4080のほうがコア性能が高いだろう。

メモリに関しては、RTX4080はメモリ容量は多いが、メモリ性能自体は微妙だ。というのも、メモリバス幅が小さいせいで、メモリバス帯域も小さいからだ。
RTX40シリーズはRTX30シリーズと比べてメモリ性能が貧弱なグラボが多いが、RTX4080も例外ではない。

RTX3080Tiのベンチマークスコアや価格を競合グラボと比較

グラフィックボード 3DMarkスコア 解像度目安 グラボ価格 1円あたりスコア 搭載PCの価格
RTX4090 35964 ~4K 27万円~ 0.133 48万円~
RTX4080 28066 ~4K 18万円~ 0.156 37万円~
RTX4070Ti 22652 ~4K 13万円~ 0.174 23万円~
RTX4070 17874 ~WQHD 9.5万円~ 0.188 20万円~
RTX3090Ti 21742 ~4K 25万円~ 0.087 43万円~(当時)
RTX3090 19838 ~4K 19万円~ 0.104 35万円~(当時)
RTX3080Ti 19581 ~4K 13万円~ 0.151 32万円~(当時)
RTX3080 17554 ~4K 9.9万円~ 0.177 24万円~
RTX3070Ti 14835 ~WQHD 8万円~ 0.185 20万円~
RTX3070 13510 ~WQHD 7万円~ 0.193 18万円~
RTX3060Ti 11593 フルHD 5.8万円~ 0.200 15万円~
RTX3060 8703 フルHD 4.7万円~ 0.185 13万円~
RTX3050 6203 フルHD 3.6万円~ 0.172 10万円~

ベンチマークスコアはあくまで性能の目安であり、実際のパフォーマンスと必ずしも一致するわけではないことに注意。

また、RTX3080Tiを始めとする一部のグラボは、既に搭載PCが販売されていない。そのため当時の価格を記載している。

RTX3080TiのベンチマークスコアをRTX3080,3090,4080と比較

3DMark 割合
RTX4080 28066 143%
RTX3090 19838 101%
RTX3080Ti 19581 100%(基準)
RTX3080 17554 90%

カタログスペックで見たように、RTX3080TiとRTX3090はほぼ同性能だ。RTX3090のほうがコア数やクロックがわずかに高いので、その分わずかにRTX3090のほうが高スコアとなっている。
やはり24GBのメモリが必要でない限り、RTX3090ではなくRTX3080Tiで十分だ。

1ランク下のRTX3080と比べると10%の差がついている。コア数が異なるがクロック数はほぼ同じなので妥当な差と言える。

新世代のRTX4080と比べるとさすがにぼろ負けだ。RTX4080はRTX3080Tiの1.4倍以上のスコアを記録していて、レベルの高さを見せつける結果となった。
ハイエンドグラボが欲しいならRTX4080をまずは検討すると良いだろう。
≫RTX4080のスペックやゲーム性能、価格を競合製品と比較!BTOから搭載PCも紹介

RTX3080Tiの価格やコスパをRTX3080,3090,4080と比較

3DMark グラボ価格 1円あたりスコア 搭載PCの価格
RTX4080 28066 18万円~ 0.156 37万円~
RTX3090 19838 19万円~ 0.104 35万円~(当時)
RTX3080Ti 19581 13万円~ 0.151 32万円~(当時)
RTX3080 17554 9.9万円~ 0.177 24万円~

RTX3080TiやRTX3090を搭載したゲーミングPCは今ではBTOショップで扱われていないので、あまり意味はないが当時の価格を記載している。

ハイエンドグラボはコスパは悪くなるのが一般的だが、RTX3080TiはRTX3090よりはるかに高コスパだ。RTX3080と比べると劣るが、RTX4080と同等のコスパとなっている。

とはいえ、RTX3080とRTX3080Tiは価格差が非常に大きい。この価格差ならRTX3080TiではなくRTX3080を選ぼうとするのが自然だ。

もっとも、現在BTOショップで扱われているのはRTX4080とRTX3080だけ(RTX3080搭載PCもほぼなくなっている)であり、性能を求めるならRTX4080価格を求めるならRTX3080とハッキリと住みわけができている状態だと言える。

RTX3080Tiのゲーム性能をRTX3080,3090と比較

  • CPUはCore i9-10900K
  • 解像度は4K
  • 最高設定

RTX4080のゲーム性能はRTX4080のページで紹介している。興味がある人だけ見ると良い。
≫RTX4080のスペックやゲーム性能、価格を競合製品と比較!BTOから搭載PCも紹介

なお、記載している平均フレームレートは目安であり、保証するものではないことに注意。

RTX3080Ti RTX3080 RTX3090
Cyberpunk 2077
DLSS+レイトレーシング
41 38 42
Red Dead Redemption 2 58 53 59
Assassin’s Creed Valhalla 61 57 61
Horizon Zero Dawn 82 73 82
GTA 5 44 39 45
平均 57.2 52 57.8
割合 100% 91% 101%

どのゲームも重いゲームの最高設定にしてあるのでフレームレート自体は出ていないが、なんとベンチマークスコアの時とほぼ同じフレームレート差になった。

RTX3080Tiはこれらのゲームで平均57.2fpsであり、もう少しで60fpsに届くほどとなった。十分すぎる性能だと言える。

やはりRTX3080TiとRTX3090にはゲーム用途での違いは無いと言って良い。実際、激重ゲームであるCyberpunk 2077でもGPUメモリ使用量は10~11GBほどであり、12GBもあれば事足りていた。

RTX3080TiとRTX3080を比べると9%のフレームレート差だ。これくらいの差であれば、価格を重視してRTX3080を選んでも性能的に不満に思うことは少なそうだ。
≫RTX3080のスペックやゲーム性能、価格を競合製品と比較!BTOから搭載PCも紹介

RTX3080Tiは優秀だが価格面で劣るハイエンドグラボ

RTX3080Tiは4Kでのゲームプレイが可能なほどの性能を有するハイエンドグラボだ。
とはいえ現在では搭載PCの取り扱いがないことに加え、価格が高すぎるというデメリットが大きすぎるのも否めない。

1ランク下のRTX3080と比べると確かに有意な性能差はあるが、価格的にRTX3080のほうが魅力的だ。
加えて、RTX3080Tiほどの価格をどうせ出すならRTX4080を選ぶという人も多いだろう。

要するにRTX3080Tiは価格的・性能的に中途半端であり、RTX3080やRTX4080のほうが分かりやすい特徴を持っているというわけだ。

RTX3080Ti搭載のゲーミングPCをBTOショップから紹介

RTX3080Ti搭載のゲーミングPCはすでにBTOショップでは扱われていない。

RTX3080Tiの性能と搭載ゲーミングPCまとめ

  • RTX3080TiはRTX3080より有意に優れていてRTX3090と同じゲーム性能
  • RTX3080Ti搭載PCはすでに取り扱いが無い
  • 代わりに、価格を重視してRTX3080か、性能を重視してRTX4080をまずは検討すると良い。

このページではRTX3080Tiについて解説していった。

グラボの選び方を知りたい人は以下のページを読むと良いだろう。
≫ゲーミングPCに載せるグラボ性能の選び方とおすすめを初心者でもわかるように解説

参考サイト

このページで紹介したベンチマークスコアは以下のサイトから引用している。

参考:https://benchmarks.ul.com/compare/best-gpus

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