
ゲーミングPCを買おうと思ってるんだけど、メモリの容量って何GBが良いんだろ?後から増設とかめんどくさいから、はじめから必要容量積んでおきたいな。
メモリの容量を適当に選んでしまうと、ゲームがサクサク動作しないことがあります。
後で増設するのも手間がかかってしまうので、できれば購入時点で自分に合った容量のメモリを搭載しておきましょう。
この記事では、ゲーミングPCに搭載するメモリ容量のおすすめとともに、メモリについての知識を解説しています。
メモリで失敗したくない人はご覧下さい。
メモリの役割とは?わかりやすく解説
メモリの容量を解説する前に、まずはメモリの役割について知っておきましょう。そのほうが、この後の解説に説得力が増すと思います。
メモリは、CPU(PCの脳)の補佐役のような存在です。よく作業机や勉強机に例えられます。
よくメモリと混同してしまうのがストレージです。「PCやiPhoneの容量」と言う時は、ストレージのほうを指しています。ストレージを例えるなら本棚です。
あなた(=CPU)が勉強をするときに、一回一回本棚(=ストレージ)から参考書を取り出しては片付け、取り出しては片付け…を繰り返すのは、非常に時間がかかりますよね。
そこで広い勉強机(=メモリ)の出番です。勉強机(=メモリ)があれば、参考書を机の上に置くことができるので、すぐに読むことができますよね。しかも、机が広ければ広いほど(=メモリの容量が多いほど)、多くの参考書を置くことができ、すぐにいろんな参考書を読むことができます。
つまり、CPUがストレージにアクセスするのは時間がかかるので、すぐにアクセスできるようにメモリにデータを置いておこうということです。
言い換えると、メモリの役割は、CPUが高速で処理できるようにデータを一時的に保存しておくことですね。
ゲーミングPCのメモリは16GBか32GBがおすすめ
結論から言ってしまうと、ゲーミングPCに搭載するメモリは16GBか32GBが良いです。
8GBや64GBもあり得ますが、ほとんどの人にとって少なすぎ or 多すぎです。
Apexやフォートナイトなど、人気のPCゲームの推奨要件は、メモリ8GB以上になっています。メモリの容量がギリギリだと、思うように動作してくれないので、8GBは少ないです。
一方、メモリを64GBも使用するような作業はまずありません。4Kの動画を扱う場合でも、32GBあれば事足りる場合がほとんどでしょう。超高負荷化がかかる作業を同時にしない限りは、64GBも必要ないです。
実際、ゲーミングPCを所有している人の50%が16GBで、30%が32GB、残り20%がその他というアンケート結果があります。(ドスパラ公式Twitterでのアンケート。ドスパラTwitterをフォローしている人はPCにこだわりのある人が多く、32GBや64GBの割合が多くなっていると予想します)
いずれにせよ、80%の人が16GBか32GBなので、どちらかを選んでおけば問題ないです。
では、16GBと32GBのどちらを選べば良いのでしょうか?以下で解説します。
16GBと32GBのどっちのメモリを選べば良い?

なるほど…。16GBか32GBで良いっていうのはわかったけど、じゃあどっちにすれば良いの?

一概にこっちが良いとは言えないから、それぞれ別々に解説するね。
16GBを選ぶべき人
- ゲームだけする人
「PCでApexする。フォートナイトする。Valorantする」というような人であれば16GBで十分です。
ゲーム+ディスコードくらいであれば、16GBで何も問題ありません。
実際、私が16GBのメモリのゲーミングPCを使っていた時、支障なく動いてくれました。
ただし、重量級のゲームではないことが前提になります。

推奨動作要件がメモリ16GBのゲームをプレイする予定の場合は、16GBじゃ足りないね。
32GBを選ぶべき人
- PCでゲームしつつ、配信もする人
- 重量級ゲームを快適にプレイしたい人
何のゲームをプレイするかにもよりますが、1台のPCでゲームと配信をしようと思うと、メモリの容量が足りないことがあります。
特に、流行りのFPSゲームをプレイしながら配信するのであれば、32GBあったほうが良いです。
また、重量級ゲームをプレイするのであれば、32GBが良いです。
例えば、2021年11月に発売された『BATTLEFIELD2042』の推奨動作要件は、メモリ16GBになっています。
そういったゲームをプレイする場合は、16GBのメモリだと、容量のほとんどを使用してしまうとのことなので、余裕をもって32GBにするのが望ましいです。(メモリをほとんど使用した状態だと、処理がおそくなってしまうからです)
デュアルチャネルが望ましい
同じ16GBでも、「8GB×2」と「16GB×1」の2パターンがあります。×2のほうをデュアルチャネル、×1のほうをシングルチャネルと言います。
デュアルチャネルのほうがシングルチャネルより転送速度が速くなる傾向にあります。転送のための道が1本しかない場合より、2本あるほうがスムーズに転送できそうなのはなんとなくイメージがつくでしょう。
特に、ゲームのような大容量のデータを扱う場合、デュアルチャネルとシングルチャネルとの差が大きくなります。
なので、とりあえずデュアルチャネルのものを選んでおけばOKです。
ちなみに、デュアルチャネル以外にも、×3のトリプルチャネル、×4のクアッドチャネルがあります。しかし、初心者にはあまり関係ないので、無視して大丈夫です。

確かに、道路なんかでも1車線より2車線のほうがスムーズに走れるよね。
メモリの規格はDDR4が主流
- DDR4-2666 PC4-21333
- DDR4-3200 PC4-25600
- DDR4-3600 PC4-28800
メモリにもDDR3、DDR4、DDR5というように規格があります。数字が大きいほど新しいものであり、性能が良いメモリになります。(それぞれに互換性はないので、DDR3のメモリを取り外してDDR4に変える、などということはできません)
今BTOショップで広く普及している規格はDDR4です。
そして一口にDDR4と言っても、さらに細分化されます。
「DDR4-2666」「DDR4-3200」「DDR4-3600」あたりが最も広く普及しているDDR4のメモリになります。(数字が大きいほうが性能が良いです)
大体のBTOショップでこのいずれかのメモリが搭載されているはずなので、そこまで気にするところではないですね。
ちなみに、最新のメモリの規格はDDR5ですが、現状入手が難しいですし、価格も高めです。
もっと言うと、DDR5に対応したCPUやマザーボードにする必要があるので、余計に価格が高くなります。
初心者の人だとややこしくなると思うので、とりあえず「DDR5が最新だけど、今のところはDDR4で十分」だと覚えてください。

DDR5は最新で高価で手に入りにくいから、1つ前のDDR4で十分なんだね。
快適ゲームライフのためにもメモリのことを知ろう
この記事では、16GBで良い人・32GBが良い人を説明し、さらにチャネルや規格についても解説しました。
これくらいのことを知っておけば、BTOショップでメモリを選ぶのに困らないと思います。
ちなみに、私がおすすめするBTOショップはフロンティアです。
セール時の価格が安く、主に初心者~中級者向けのゲーミングPCが安値で手に入るからです。
私もフロンティアのゲーミングPCを毎日不満なく使わせてもらっています。
気になる人は以下の記事をご覧ください。