
「ゲーミングPCを持ってる人が増えてる気がするけど、普通のPCとは何が違うの?普通のPCなら安いし家にもあるけど、ゲーミングPCじゃないとダメなのかな?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングPCとはゲームに最適なPC
- ゲーミングPCと普通のPCとの違い
- ゲーミングPCと家庭用ゲーム機との違い
- ゲーミングPCを使うことのメリット
このページではゲーミングPCとは何なのかについて解説する。普通のPCや家庭用ゲーム機との違いを主に解説している。ゲーミングPC初心者は最後まで読むと良いだろう。
ゲーミングPCとはゲームに最適化されたPCのこと
ゲーミングPCは性能が高く、ゲームプレイに最適なPCのことだ。
フォートナイトやApexのような最近のPCゲームは要求される性能が高く、普通のPCでのプレイは現実的ではない。美麗グラフィックが売りのゲームや3D空間を移動していくようなゲームは特に要求性能が高い。
普通のPCでも2Dのブラウザゲームのような軽めのゲームであれば十分プレイ可能だ。だがいわゆる流行りのゲームを快適にプレイしたいならゲーミングPCが必要となる。
ちなみにゲーミング「PC」なので、ゲーム以外にも普通のPCでできるようなことはすべてできる。例えばネットサーフィンやYoutube閲覧、Officeなどだ。これら基本の作業に加えてゲームができると思って良い。ゲームだけしかできないという勘違いは正そう。
ゲーミングPCと普通のPCとの違い
ゲーミングPC | 普通のPC | |
グラフィックボード | 有 | 無 |
CPU性能 | 高い | 低い |
ストレージ | 容量が多く転送速度がはやい | 容量が少なく転送速度が遅い |
電源容量 | 600W~ | 350W前後 |
冷却性能 | 高い | 高くない |
大きさ・重量 | 大きく10kg以上 | 小さく10kg以下 |
メモリ容量 | 16GB以上 | 8GBほど |
価格 | 10万円~ | 10万円以下が多い |
ゲームができること以外に、ゲーミングPCと普通のPCとの具体的な違いを解説する。性能差の理由と性能差による影響がわかるはずだ。
違い1:映像を司るグラフィックボードの搭載有無
グラフィックボード(グラボ)の役割は映像を出力することだ。特に美麗グラフィックや広大な3D空間はグラボがないと出力できないため、ゲーミングPCにはグラボが搭載されている。
普通のPCにも、映像を出力する「内蔵GPU」というパーツがあるが、こちらは基本的な映像出力しかできない。
Youtube閲覧やネットサーフィン、Officeなどのような基本的な用途であれば内蔵GPUで十分だが、PCゲームや動画編集、ゲーム配信となるとグラボが必要というわけだ。
違い2:性能が高いCPUを搭載しているかどうか
CPUはPCの脳のようなパーツだ。PCゲームをするには一定以上の性能を持つCPUが必要となる。
そのため、ゲーミングPCには最新で性能の高いCPUが搭載されている。
一方で普通のPCには古かったり性能が高くなかったりするCPUが搭載されている。古いと言っても普段使いには何も問題ないからだ。
違い3:ストレージの性能が高い
ストレージは、「スマホの容量」などという時の「容量」のことだ。
ストレージにはSSDとHDDの2種類があり、ゲーミングPCにはSSDが標準搭載されている。しかもSSDの中でも速度の速いNVMe SSDというものだ。
また、ゲーミングPCのSSDは512GB以上が標準だ。一方普通のPCにはSSDではなくHDD搭載だったり、SSDでも256GB以下だったりする。
PCゲームは容量が大きいため、最低でも512GBのストレージが必要なのだ。
違い4:電源容量の多さ
ゲーミングPCには性能の高いグラボやCPUが搭載されている。性能が高いということはそれだけ電力消費も大きい。
ゲーミングPCの電源容量は最低でも600Wほどだ。性能が高いものだと1200Wほどにもなる。一方で普通のPCの電源容量は350Wほどになっている。
使用電力が電源容量に近づくとエラーなどの不具合が起きたりPCの寿命が縮まったりする。消費電力の大きいゲーミングPCでは大きめの電源容量を搭載するのが基本となっている。
違い5:冷却機能の高さ
搭載しているパーツの性能が高いということは、発熱量も多いということだ。そして熱はPCの天敵だ。
ゲーミングPCは大量に発生する熱を逃がすために冷却機能が優れている。普通のPCより冷却ファンが多かったり、通気口が多かったりする。
違い6:PCケースの大きさ・本体重量
ゲーミングPCのケースは普通のPCと比べて大きい。グラボが大きいため小さいケースには収まらないからだ。他のパーツについても普通のPCより多く搭載できるため、大きいケースが必要だ。
ケースを大きくすることで熱が溜まりにくくなり、冷却性能に優れるというメリットもある。性能が高いゲーミングPCほどケースが大きくなる。
ゲーミングPCは最低でも10kgほどの重量がある。大きいものだと20kg以上になることもある。
普通のPCは大量のパーツを搭載することはないし、発熱もそれなりなので冷却性能にそこまで気を使う必要がない。10kg以下に収まることが多いだろう。
違い7:搭載しているメモリ容量
メモリはPCの作業スペースだ。メモリ容量が多いほどマルチタスクでもサクサク動作するし、ゲームなどの大きな作業でもこなせるようになる。
ゲーミングPCには16GB以上のメモリが搭載されている。ハイエンドモデルや用途によっては32GB以上搭載となっている。8GB以上のメモリ容量を要求してくるPCゲームが多いからだ。
一方、普通のPCは8GBほどだ。Chromeを開いてYoutube観ながら文書作成くらいであればメモリ8GBもあれば楽勝だ。
違い8:価格の高さ
ゲーミングPCは普通のPCより性能が高い。つまり価格も高くなる。
普通のPCは10万円以下で買えるものが多いが、ゲーミングPCは最低で10万円だ。よく選ばれているのが15~20万円で、高いものだと50万円もする。上を見るとキリがないのがゲーミングPCだ。
ゲーミングPCと家庭用ゲーム機との違い
ゲーミングPC | 家庭用ゲーム機 | |
フレームレート | 60fps~ | 30~60fps PS5は最大で120fps |
解像度 | フルHD~ | フルHD PS5は4K対応 |
画質 | 低画質~最高画質 | 固定 |
価格 | 10万円~ | 5万円程度 |
その他 | ゲーム以外の幅広い用途に使用可能 | 基本的にはゲーム機としてしか使えない |
一口にゲーミングPC・家庭用ゲーム機と言っても色々あるため、あくまで目安として見てほしい。
ゲーミングPCは性能の幅が非常に広い。性能の高さによってできることが大幅に変わる。とはいえ低性能なゲーミングPCでも家庭用ゲーム機以上の性能だ。
それに家庭用ゲーム機はゲームしかできないが、ゲーミングPCはPCとして使えるのもポイントだ。動画編集や録画・配信、単純にネットサーフィンなど、家庭用ゲーム機と比べてできることが桁違いだ。
PS5が発表されたときにゲーミングPC並みの性能ということで話題になったこともあり、ゲーミングPCとPS5との違いを知りたい人もいるだろう。たしかにPS5はこれまでの家庭用ゲーム機とは一線を画している。詳細は以下のページで解説している。気になる人は見てほしい。
≫ゲーミングPCとPS5の性能比較!買うならどっち?
ゲーミングPCを使うことのメリット
PCゲームができること以外にゲーミングPCを使うメリットを紹介する。どれも体感できるメリットだ。
PCの起動がはやい
ゲーミングPCのOSは速度の速いSSDに入っている。そのためPCの起動が格段に速い。(OSとはPCの最も基本となるソフト。PCが起動する=OSが起動する、と思って良い)
昔私が使っていた普通のPCは起動して使えるようになるまで1分以上かかっていたが、今使っているゲーミングPCは10秒ほどで使えるようになる。これほど違いがでるわけだ。
高画質・高フレームレートが可能
ゲーム体験に大きく関わってくるのが画質とフレームレートだ。高画質だときれいな映像でゲームが楽しめるし、高フレームレートだと滑らかになってプレイしやすくなる。
フォートナイトやApexのような一瞬一瞬が大事になるようなゲームは高フレームレート出せることが重要になる。目に見えて戦いやすくなるのがゲーミングPCのメリットだ。
マルチタスクでもサクサク動作する
ゲーミングPCにはメモリが16GB以上搭載されていることがほとんどだ。そのため多少のマルチタスクは楽勝だ。
普通のPCでは動作が重くなってしまうような作業でも、ゲーミングPCならサクサクこなすことができるだろう。
ゲーミングPCと普通のPCとの違いまとめ
- ゲーミングPCは性能が高く、ゲーム最適なPCのこと
- ゲーミングPCと普通のPCは性能と冷却性能、価格が違う
- ゲーミングPCと家庭用ゲーム機は性能とできることの幅が違う
- ゲーミングPCを使うことで快適なゲームライフが実現可能
このページでは、普通のPCや家庭用ゲーム機と比較しながらゲーミングPCについて解説した。普通のPCや家庭用ゲーム機ではなくゲーミングPCを選ぶ意味がわかっただろう。
以下のページではゲーミングPCの選び方を初心者でもわかるように解説している。ゲーミングPCが気になったのなら読むと良いだろう。
≫初めてのゲーミングPCの選び方!初心者の「わからない」を解消!