
「PCを買おうと思ってるんだけど、ゲーミングPCと普通のPCって何が違うの?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングPCと普通のPCとの違い
- 普通のPCではなくゲーミングPCが必要な人
このページを読めば、ゲーミングPCがどのようなPCなのかがわかり、ゲーミングPCと普通のPCのどちらを選ぶべきなのかを判断できる。
ゲーミングPCとは
ゲーミングPCの正確な定義はないが、「グラフィックボード(グラボ)」というパーツを搭載しているPCを一般的にゲーミングPCと呼ぶ。
グラボとは映像のスペシャリストのようなパーツであり、ゲームの3D空間や美麗グラフィックを描画するのに役に立つ。グラボが搭載されていることでゲームができるというわけだ。
ちなみに、ゲーミングPCはゲーム専用機ではない。
動画編集や3DCG制作などの高負荷がかかる作業や、普通のPCでもできるネットサーフィンやYouTube閲覧など、ゲーム以外でも幅広い用途で使うことができる。
ゲーミングPCと普通のPCとの違い
違い1:グラフィックボード
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
グラフィック性能 | 10582 | 813 |
※ゲーミングPCのほうはエントリークラスであるRTX4060のスコア、普通のPCのほうはIntel13世代の内蔵グラフィックのスコア
ゲーミングPCと普通のPCとの違い1つめは、グラフィックボード(グラボ)を搭載しているかどうかだ。
ゲーミングPCにはグラボが搭載されているというより、グラボが搭載されているPCをゲーミングPCと呼ぶ。
グラボは映像処理に関するパーツであり、ゲームの3D空間や美麗グラフィックを描画するのに役に立つ。
普通のPCにおいて映像処理を担当する「オンボードグラフィック」は最低限の性能しか無いので、ゲームのグラフィックを処理できないのだ。
違い2:CPU性能
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
CPU性能 | 38380 | 14719 |
※ゲーミングPCのほうはCore i7-13700、普通のPCのほうはCore i3-13100のスコア
ゲーミングPCと普通のPCとの違い2つめは、CPU性能だ。
CPUはPCの脳にあたるパーツで、CPU性能が高いほどPCの処理速度がはやくなる。
ゲームやクリエイティブ作業では高いCPU性能を求められるので、ゲーミングPCにはミドルクラス以上のCPUが搭載されている。
一方で普通のPCで行うようなOffice作業などでは最低限のCPU性能があれば良い。そのため、エントリー~ミドルクラス程度のCPUを搭載している傾向にある。高性能なCPUを搭載したところで性能を活かせないのだ。
違い3:メモリ容量
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
メモリ容量 | 16GB~ | ~8GB |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い3つめは、メモリ容量だ。
メモリはPCの作業スペースのようなパーツだ。メモリ容量が多いほど、マルチタスクやゲームのような大作業をサクサクこなせる。
ゲームでは多くのメモリ容量が要求されるので、16GBが最低ラインだ。最近だと16GBでは足りないケースもあるので、32GBも選択肢になる。
一方で普通のPCで行うOfficeなどの作業では、多くのメモリを使用することがない。そのため4GBや8GBが主流となっている。
違い4:ストレージ(SSD)
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
ストレージ | 512GB~ | ~512GB |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い4つめは、ストレージだ。
ストレージは記憶領域のことだ。「スマホの容量が足りない」と言うときの「容量」を指す。
ゲームによっては100GBの容量が必要になるものもあるので、ゲーミングPCのSSDは512GBや1TBが標準だ。人によっては2TBのSSDを選択することもある。
一方で普通のPCには256~512GBのSSDが搭載されていることが多い。普段使いだと大容量を使用するソフトやデータを扱わないからだ。
違い5:電源容量
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
電源容量 | 600W~ | 200W~ |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い5つめは、電源容量だ。
ゲーミングPCには多くの電力を消費するグラボが搭載されているので、電源容量も大きい。エントリークラスのゲーミングPCでも600Wほどは搭載されていて、ハイエンドだと1000~1200Wほどだ。
普通のPCにはグラボが搭載されておらず消費電力が少ないので、電源容量も小さい。
違い6:冷却機能
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
冷却性能 | 高い | 高くない |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い6つめは、冷却性能だ。
PC使用に伴う熱を逃がすために、PCには冷却機能が備わっている。
ゲーミングPCには高性能なパーツが搭載されているので、発生する熱も多い。そのためゲーミングPCの冷却性能は高くなるように設計されている。大量の冷却ファンや、冷却性能の高いファンが搭載されているのだ。
普通のPCは搭載されているパーツの性能が控えめなので、発生する熱も少ない。そのため、最低限の冷却性能で十分なのだ。
違い7:大きさ・重量
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
大きさ・重要 | 大きい 10kg~ | 小さい ~10kg |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い7つめは、大きさや重量だ。
ゲーミングPCはPCケースが大きく、総合重量は10kg以上になることが多い。パーツから発生する熱がこもらないように、PC内部を広くして空気の通り道を確保している。
一方で普通のPCのPCケースは小さめで、10kg以下に収まる傾向にある。搭載しているパーツの性能が低く発熱が小さいため、PC内部を広くする必要がないからだ。
違い8:価格
ゲーミングPC | 普通のPC | |
---|---|---|
価格 | 10万円~ | 10万円以下で手に入る |
ゲーミングPCと普通のPCとの違い8つめは、価格だ。
ゲーミングPCにはグラボが搭載されているだけでなく、他パーツも高性能なものを採用していたり、冷却性に力が入っていたりするので、最低で10万円であり、余裕があるなら15~20万円は用意しておくべきだ。
特にグラボの価格は高く、エントリークラスのものでも5万円程度、ハイエンドだと20万円以上となる。
普通のPCにはグラボが搭載されていないし、パーツの性能や容量も意識していないので、全体として安くなる。
普通のPCではできず、ゲーミングPCではできること
- 最新のPCゲーム
- 動画編集
- 3DCG制作
- ゲーム配信
- 画像生成AI
最新のPCゲーム
最新のPCゲームは3D空間を歩き回るようなものが多く、プレイするにはゲーミングPCが必要だ。
例えばフォートナイトやApexのような対戦ゲームや、Hogwarts Legacyのようなリアルさ重視のゲームは高負荷がかかる。
普通のPCでも、艦これのような2Dのブラウザゲームのようなものであればプレイ可能だ。
いわゆる「今流行りのPCゲーム」をプレイするならゲーミングPCが必要というわけだ。
動画編集
動画編集はゲーミングPCの性能を活かせる代表的なクリエイティブ用途だ。
ゲーミングPCには高性能なCPUとグラボが搭載されているので、エンコード時間が短くなり、作業効率が良くなる。
普通のPCだと、性能によってはプレビュー画面すらまともに動かないということもある。
動画編集のようなクリエイティブ作業だとゲーミングPCは必須レベルだ。
3DCG制作
3DCG制作をするならゲーミングPCは必須だ。ゲームと同様に、3Dの計算量は2Dに比べて非常に多く、高い性能が必要となる。
CPUやグラボだけでなく大容量のメモリも必要になるケースが多いので、様々な面から普通のPCでは3DCG制作はできない。
ゲーム配信
PCゲームやSwitchのゲームなどの配信をしたいなら、ゲーミングPCは必須レベルだ。ゲーム配信はそれなりの負荷がかかるので、普通のPCでは性能不足に陥りやすい。
特にPCゲームの場合は、ゲームと配信の両方をPCが処理することになるので、グラボを搭載するゲーミングPCが必須だ。
Switchのようなゲーム機の配信であれば、PCは配信だけを処理すれば良いので、普通のPCでも配信はできる。ただし画質やフレームレートなどを犠牲にしなければならないケースが多い。
視聴者が快適に感じるゲーム配信をしたいなら、ゲーミングPCは必須だと思って良い。
画像生成AI
画像生成AIをローカル環境で使いたいなら、グラボを搭載したゲーミングPCが必須だ。画像生成を主に担当するのは、映像関連を司るグラボであり、グラボ性能によって生成の速度が左右される。
普通のPCのようにCPUだけでも画像を生成することはできるが、1枚の画像生成に数十分かかり、現実的ではないとのことだ。
普通のPCではなくゲーミングPCを選ぶべき人
普通のPCではなくゲーミングPCを選ぶべきなのは、ゲームだけでなくクリエイティブ作業にも興味がある人だ。
ゲーミングPCの最大の魅力は、ゲームやクリエイティブ作業など、1台で様々な作業ができることだ。しかも高性能なので、できることの幅が広い。
動画編集でも配信でも何でも良いので、ゲーム以外の何かを目的とする人だけがゲーミングPCを選ぶべきだ。
ゲームだけしか目的がないのなら、普通のPCとPS5を買えば良い。
ゲーミングPCと普通のPCとの違いまとめ
このページでは、ゲーミングPCと普通のPCとの違いを比較し、どんな人がゲーミングPCを選ぶべきなのかを解説した。
内容を振り返ると以下の通り。
- ゲーミングPCはグラボを搭載していて、ゲームなどの高負荷作業に最適なPCのこと
- ゲーミングPCと普通のPCとの違いは、性能面や汎用性の面など、たくさんある
- ゲーム以外にやりたいことがある人はゲーミングPCを選ぶと良い
以下のページでは、ゲーミングPCの選び方を初心者でもわかるように解説している。ゲーミングPCが欲しい人は参考にすると良い。
›ゲーミングPCの選び方を初心者でもわかるように解説