「ゲーミングPCのCPUをCore i5-14400にするかどうかで悩んでるんだけど、どんな性能なの?」って人に読んでほしいページです。
このページの内容は以下の通り。
- Core i5-14400の特徴解説
- Core i5-14400の性能比較
- Core i5-14400搭載のゲーミングPCをおすすめBTOから紹介
このページを読めばCore i5-14400がどんな性能のCPUなのかがわかるだけでなく、Core i5-14400搭載のおすすめPCまで知ることができる。
Core i5-14400はゲーマー向けの低価格CPU
i5-14400 | i5-13400 | R7 5700X | |
---|---|---|---|
コア数 (Pコア/Eコア) | 6コア/4コア | 6コア/4コア | 8コア |
スレッド数 | 16スレッド | 16スレッド | 16スレッド |
定格クロック (Pコア/Eコア) | 2.5GHz/1.8GHz | 2.5GHz/1.8GHz | 3.4GHz |
最大クロック (Pコア/Eコア) | 4.7GHz/3.5GHz | 4.6GHz/3.3GHz | 4.6GHz |
L2/L3キャッシュ | 9.5MB/20MB | 9.5MB/20MB | 4MB/32MB |
PCI-Express (Gen/レーン数) | 5.0/16レーン 4.0/4レーン | 5.0/16レーン 4.0/4レーン | 4.0/16レーン |
対応メモリ | DDR4-3200 DDR5-4800 | DDR4-3200 DDR5-4800 | DDR4-3200 |
基本消費電力 | 65W | 65W | 65W |
Core i5-14400はゲーマーが選ぶべきCPUであり、低価格CPUの中では汎用性が高い。
Core i5-14400は6コア(10コア)のCPUで、多くのコアを必要とするクリエイティブ作業には向いていない。
クリエイティブ作業ができないという意味ではなく、仕事でクリエイターをしている人にとっては物足りないという意味だ。
一方でゲームであれば6コアで十分であり、Core i5-14400はゲーマーに合っている。
Core i5-14400は厳密には10コアであり、Core i5ながらコア数が多い。Core i7のように高いマルチ性能は期待できないが、低価格帯の中では汎用性に優れている。
BTOでは14世代CPUしか扱われていないことが多いので、Core i5-14400は低価格帯の代表的なCPUになる。
PコアとEコアに分かれている
Core i5-14400のコアはPコアとEコアの2種類に分かれていて、低価格帯CPUの中でマルチタスク性能が高い。
Pコアは性能が高いコアで、Eコアは低性能だが効率が良いコアだ。
重い作業をPコアに割り振り、軽い作業をEコアに割り振ることで、作業効率を向上させることができる。
例えば、ゲーム+配信をする場合、メインのゲームをPコアが処理し、バックグラウンドの配信をEコアが処理する。
Pコア/Eコアの区別がなされるようになったのはIntel第12世代からだが、Core i5に関しては1世代前のCore i5-13400からだ。
Pコア/Eコアの区別はCore i5-14400の大きな特徴と言える。
Core i5-14400の性能ベンチマークを比較
※シングルスコアはコア1つ分の性能であり、ゲーム性能に近い。マルチスコアは全コアの性能であり、クリエイティブ性能に近い。
Core i5-14400のベンチマークスコアはかなり微妙だ。
性能表から予想できた通り、Core i5-13400とシングルスコア差はほぼ0に等しい。
マルチスコアでは8%の差に広がっているが、Core i5を選ぶ人がマルチスコアを重視するとは思えないので、メリットとしては小さい。
Ryzen7 5700Xと比べると流石に勝っている。シングルスコア・マルチスコアともに14%の差だ。
Core i5-14400は10コアのCPUだが、低性能なEコアで数を盛っているので、マルチスコアの伸びは弱い。
Core i5-14400はCore i5-13400やRyzen7 5700Xより高性能ではあるが、Core i5-13400と比べたときの優位性が小さいというのが正直な評価だ。
Core i5-14400のゲーム性能を比較
i5-14400 | i5-13400 | R7 5700X | |
---|---|---|---|
Cyberpunk 2077 | 102 | 101 | 87 |
Forza Horizon 5 | 234 | 231 | 215 |
Hitman 3 | 145 | 144 | 131 |
The Witcher 3 | 57 | 57 | 54 |
Horizon Zero Dawn | 187 | 184 | 204 |
平均 | 145.0 | 143.4 | 138.2 |
割合 | 100% | 99% | 95% |
※フルHD、RTX4090
Core i5-14400のゲーム性能はCore i5-13400と同等となっている。やはりシングルスコアが変わらないとゲーム性能も変わらない。
Ryzen7 5700Xに対しては平均で5%の差となっている。一部のゲームではRyzen7 5700Xのほうが高いフレームレートが出ているが、基本的にはCore i5-14400のほうが10%ほど高いと見て良さそうだ。
Core i5-14400とCore i5-13400とで選べる自作erならCore i5-13400で良い。
BTO利用者でCore i5-13400がないなら、Core i5-14400を選ぶと良い。
Core i5-14400の価格やコスパを比較
※コスパ(ゲーム)=平均フレームレート÷価格(万円)
※コスパ(ベンチ)=Cinebench(マルチ)÷価格(円)
Core i5-14400のコスパは良くも悪くもない。
Core i5-13400と比べると、マルチスコアでのコスパは勝っているが、ゲームでのコスパは悪い。Core i5-13400→Core i5-14400での主な進化はマルチスコアであり、ゲーム性能は向上していないからだ。
Ryzen7 5700Xと比べるとコスパにかなり劣る。Ryzen7 5700Xは性能ではCore i5-14400にやや劣るものの、かなり高コスパで価格も非常に安い。
安さを重視したいならRyzen7 5700X、安さと性能の両方を妥協したくないならCore i5-14400だ。
(BTOでは既にCore i5-13400から置き換わっていて、Core i5-13400を選べないこともある。自作erなら無理してCore i5-13400を選ぶ必要はないというのが正直なところだ)
Core i5-14400搭載のゲーミングPCをBTOから紹介
おすすめ1:品質重視のサイコムのゲーミングPC×Core i5-14400F
G-Master Velox Ⅱ Intel Edition | |
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セール期間 | – |
CPU | Intel Core i5-14400F |
グラボ | GeForce RTX4060(変更可) 参考:グラボの選び方を見る |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 187,690円 |
※カスタマイズで迷ったら、サイコムのおすすめカスタマイズを紹介|自分に合ったゲーミングPCに仕上げるを参考にすると良い
おすすめ1は、品質の高さで有名なサイコムのゲーミングPCだ。
大手BTOとは違い、搭載パーツのメーカーや型番が記載されていて、耐久性、冷却性、静音性に力が入っている。
品質や信頼性を重視したい人向けのモデルだ。
おすすめ2:Core i5-14400×RTX4060Ti搭載モデル
FRGKB760/WS402/NTK | |
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セール期間 | ~5月10日15時(セール情報記事) |
CPU | Intel Core i5-14400F |
グラボ | GeForce RTX4060Ti |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 165,800円 |
※カスタマイズで迷ったら、フロンティアのおすすめカスタマイズを紹介を参考にすると良い
おすすめ2は、セール頻度とセール時の安さで有名なフロンティアのゲーミングPCだ。
RTX4060Tiを搭載していて、フルHDゲーミングに適した構成になっている。
Core i5-14400搭載の定番モデルをお得に手に入れたい人は必見だ。
おすすめ3:ツクモのプレミアムモデル×Core i5-14400F
G-GEAR GE5J-C242/B | |
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セール期間 | – |
CPU | Intel Core i5-14400F |
グラボ | GeForce RTX4060(変更可) 参考:グラボの選び方を見る |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
価格(税込) | 176,800円 |
※カスタマイズで迷ったら、ツクモのBTOゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参考にすると良い
おすすめ3は、PCパーツショップとしても有名なツクモのゲーミングPCだ。
ツクモのゲーミングPCは、一部の搭載パーツのメーカーが公開されていて、安いだけでなく品質や信頼性も優れている。
価格と品質の両方を妥協したくない人向けのモデルだ。
Core i5-14400に関してよくある質問
- Core i5-14400と組み合わせるのにおすすめのグラボは?
- Core i5-14400の対応ソケット・マザーボードは?
- Core i5-14400とCore i5-14400Fの違いは?
Core i5-14400と組み合わせるのにおすすめのグラボは?
Core i5-14400はエントリークラスのグラボと組み合わせるのがおすすめだ。
Core i5-14400はコア数が少なく汎用性に劣るので、高性能なグラボとのバランスは悪い。
RTX4060やRTX4060Tiはエントリークラスとは言え、フルHDでのゲームや軽いクリエイティブ作業であればこなせるので、Core i5-14400を選ぶようなライトユーザーにおすすめだ。
Core i5-14400の対応ソケット・マザーボードは?
ソケットはLGA1700、インテル600シリーズ・700シリーズのマザーボードに対応している。12世代・13世代のCPUと同じだ。
次の15世代ではソケットの形状が変わるとのことなので、自作erはCore i5-14400をスルーしても良い。
Core i5-14400とCore i5-14400Fの違いは?
Core i5-14400とCore i5-14400Fの違いは、内蔵グラフィックが有効かどうかだ。
Core i5-14400では内蔵グラフィックを使用できるので、グラボがなくても画面を映すことができる。
一方でCore i5-14400Fは内蔵グラフィックが無効化されているので若干安価な反面、グラボがなかったり故障した場合に画面を映すことが出来ない。
Core i5-14400の性能ベンチマークの比較まとめ
このページでは、Core i5-14400の性能ベンチマークを比較解説した。
内容を振り返ると以下の通り。
- Core i5-14400はCore i5-13400からの上昇幅が小さく、性能面での魅力は薄い
- BTOの場合は、価格と性能を重視したいゲーマー向けにおすすめ
- 自作の場合はCore i5-13400で良いというのが正直な評価
Core i5-14400はかなり微妙なCPUだ。選択肢が広い自作erが選ぶ必要性は薄い。
参考サイト
- Cinebench:https://www.cpu-monkey.com/