「ゲーミングPCを買ったは良いけど、ファンの音がうるさくで不快」「ゲーミングPCのファンが最近うるさくなった」って人向けのページです。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングPCのファンがうるさい原因と対処法
- ゲーミングPCがうるさいときにしてはいけないこと
このページを読めば、ゲーミングPCのファンがうるさい理由と対処法がわかり、静かな環境でゲームや作業に集中できるようになる。
ゲーミングPCのファンがうるさい原因と対処法
ゲーミングPCがうるさい原因は、多くの場合は冷却ファンだ。ゲーミングPCにはたくさんの冷却ファンが搭載されていて、パーツから発せられる熱を冷やすために激しく回転する。
冷却力の弱いCPUクーラーを搭載している
低性能なCPUクーラーを搭載している場合、CPUを冷やすために激しく回転しなければならないのでうるさくなる。
CPUに付属しているリテールクーラー(BTOだと「CPU標準クーラー」のような名称)、無名メーカーの安物、CPUのグレードに合わないCPUクーラーを使っている場合、騒音の原因はCPUクーラーである可能性が高い。
NoctuaやDeepCoolのような冷却力と静音性が強い定番ブランドのCPUクーラーを選ぶことで、騒音のリスクを大幅に減らすことができる。
›CPUクーラーの違いと選び方を初心者向けに解説
冷却ファンにホコリが溜まっている
ゲーミングPCには冷却ファンがたくさん搭載されていて、PC内部のパーツを冷やしている。冷却ファンにホコリが溜まると、ファンの表面が滑らかでなくなり、風を送る効率が低下する。結果として冷却ファンが激しく回転しなければならず、騒音の原因となる。
「購入直後は静かだったのが、最近うるさくなった」という場合は、冷却ファンにホコリが溜まったせいでファンの回転音が目立つようになった可能性が高い。
ケースを開けて内部のファンの掃除をすることで、ファンが冷却力を取り戻し、元のように静かに回転するようになる。PCの電源を切って電源ケーブルをコンセントから抜いて10分ほど放置した上で、エアダスターや除電ブラシなどを使って掃除すると良い。
室温が高い・ゲーミングPCを壁際に設置している
夏場でエアコンを点けずにPCを使用している場合や、PCを壁際に設置している場合は、冷却ファンが激しく回転して騒音の原因になっている可能性がある。
ゲーミングPCは冷却ファンによって外気を取り入れてパーツを冷やし、熱くなった空気を吐き出している。
室温が高いと冷却効率が悪くなるし、壁際は空気の流れがないので熱い空気が留まり、冷却効率が悪くなる。結果として冷却ファンが激しく回転して騒音の原因になる。
夏場はエアコンを入れて涼しくし、PCを壁から離れたところに置くべきだ。特にPCの背面を壁から30cmほどは離しておきたい。PCは背面から空気を吐き出すので、背面が壁に近いと排気がうまくいかず、PC内部に熱が留まってしまう。
冷却ファンの回転数が高い
冷却ファンの回転数を自分で設定している場合、回転数が無駄に高すぎるせいでうるさくなっている可能性がある。
BTOパソコンの場合はBTO側が構成に合わせた設定にしてくれていることが多いが、自作の場合はすべて自分をしなければならず、誤った設定をしているかもしれない。
当然、回転数を低く設定してしまうと冷却力が落ち、不具合が起きる可能性があることも忘れてはならない。CPU温度を見ながらの調節が必要なので、自作は難しいのだ。
冷却ファンがケーブルと干渉している
特に自作の場合、組んだばかりの頃は問題なくても、振動のせいか、しばらくするとケーブルが冷却ファンと干渉することがある。するとファンの回転音ではない「チリチリ」「カラカラ」というような異音が発生するようになる。
明らかにファンの回転音では音がするので、ケースを開けて確認してみると良い。
冷却ファンが故障している
冷却ファンが物理的に故障していると冷却力が落ち、回転数が上がるので音がうるさくなる。また、軸ブレによって異音が発生することもある。
同じ冷却ファンを長年使用していたり、掃除をしても治らない場合は故障の可能性が高い。新しいものに取り替えるべきだ。
CPUクーラー以外がうるさい場合
「ゲーミングPCがうるさい」と悩む原因の多くはCPUクーラーだが、CPUクーラー以外がうるさい場合もある。
何らかの異変が起きているときは明らかな異音が発生するので、PC初心者でも異変を感じるはずだ。
安物の簡易水冷を搭載している
主に自作PCでありがちだが、安物の簡易水冷は音がうるさい。簡易水冷はポンプとファンから構成されていて、安物のポンプの駆動音は非常に耳障りだ。
「『3連ファンの簡易水冷が1万円以下!?安い!』と思ったら音がうるさすぎるしそもそも冷えない。耐久性が低すぎて壊れて水浸しになる」ということはよくあるので、相場より安すぎる簡易水冷は避けたほうがリスクを減らせる。
CorsairやNZXTなどの定番メーカーの簡易水冷を選ぶべきだ。
HDDが故障している
「キュルキュル」「ガリガリ」のような異音が聞こえる場合、HDDが故障している可能性が高い。
詳しい説明は省くが、HDDは内部のパーツが触れ合わない構造になっていて、経年劣化だったり強い衝撃を加えてしまったりすると、パーツ同士が触れ合って異音を発するようになる。
HDDには画像ファイルや動画ファイルなどのデータを保存していると思うので、完全に故障する前にバックアップを取って新品に交換するべきだ。
ケースなどが振動している
「ビビビビ」のような振動音がうるさい場合、内部パーツとケースが共振している可能性が高い。
安っぽいケースを使用していたり、ネジが緩んでいたり、内部の配線がうまくいってなかったりすると、ケースが振動して耳障りな音を発することがある。
プロが組み立てているBTOより、自作の場合に多いと思われる。
電源がうるさい
BTOなどでたまにあるようだが、電源が「ブォーン」と音を立ててうるさいケースがある。
BTOだと保証期間の関係で保証が切れるまでは取り替えることができないことに注意。(取り替えても良いが、保証の対象外となる)
ゲーミングPCがうるさいときにしてはいけないこと
- 異音が発生したまま使い続けてはいけない
- 誤った掃除方法をしてはいけない
異音が発生したまま使い続けてはいけない
「ファンの回転音がうるさい」くらいなら良いが、明らかな異音が聞こえるならPCを使い続けるべきではない。
故障する寸前なので異音が出ているのであり、異音を放置し続けると故障や事故につながる。異音がどこから発生しているのかを突き止め、対策をしたりパーツ交換したりすべきだ。
誤った掃除方法をしてはいけない
- 電源を点けていたり、電源ケーブルがコンセントに挿さったりしている状態で掃除してはいけない
- 静電気対策を怠ってはいけない
- 濡れた布で拭いてはいけない
事故や故障を防ぐためにも、ゲーミングPC内部の扱いには気をつける必要がある。
BTO利用者だとPC内部を触ることに抵抗があるかもしれない。その場合はBTOの掃除サービスを利用すると良い。料金はかかってしまうが、PCを掃除してくれる。
ゲーミングPCがうるさくなる前にできること
- ホコリが発生しづらい部屋にする
- 適切なCPUクーラーを搭載する
ホコリが発生しづらい部屋にする
ホコリが発生しづらい部屋にすることで、冷却ファンへのホコリ付着量を減らし、騒音や掃除の頻度を落とすことができる。
ホコリは布繊維や様々な細かいカスの集合体だ。PCの部屋に布製品を置かない、換気をする、空気清浄機を使う、といった対策をすることで、ホコリが発生しづらい部屋にできる。
適切なCPUクーラーを搭載する
無名メーカーのCPUクーラーを選ばないことは、ゲーミングPCの騒音を防ぐシンプルな方法だ。
CPUクーラーは性能に直接関係するわけではないので軽視しがちだが、快適性に大きく関わってくる。
このページを読んでいる人はおそらく既にゲーミングPCを買っている人なので今更だが、次にゲーミングPCを買うときはCPUクーラーに気を使ってみると良い。
ゲーミングPCのファンがうるさい原因と対処法まとめ
このページでは、ゲーミングPCのファンがうるさい原因を解説し、対処法を紹介した。
内容を振り返ると以下の通り。
- 経年や環境などによって、ファンの冷却力が足りないときにうるさくなることが多い
- 明らかな異音が聞こえる場合はPCの使用を止め、原因を突き止めるべき
ゲーミングPCは静かなのが普通であり、気が散るような騒音が出るのは好ましくない。原因を突き止めて静かで快適なゲームライフを送ってほしい。