
「ゲーミングPCを注文したんだけど、家に届いたらしなきゃいけないこととかあるの?普通のPCしか使ったことないから、ゲーミングPC特有の初期設定とかあったら困るな…」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングPCの電源を入れるまでにすること
- ゲーミングPCの電源を入れてからすること
- その他確認しておきたいこと
きちんと設定しておかないとゲーミングPCの意味がなくなる初期設定も存在する。このページをしっかりと読んで不利益を被らないようにしてほしい。
ゲーミングPCを丁寧に取り出す
ゲーミングPCは大きめのダンボールで届く。中には緩衝材でギチギチに詰まったゲーミングPCが入っている。緩衝材がぴったりはまっているため、取り出すのが難しい。
それにゲーミングPC本体の重量もなかなかにある。大体15kgくらいはあるはずだ。これがダンボールいっぱいにつまっているので、落として壊さないように細心の注意を払いたい。
ちなみに、初期不良期間が終わるまでダンボールは残しておいた方が良い。万が一初期不良があった場合の返送時に使えるからだ。
壁際以外にゲーミングPCを設置する
ゲーミングPCは内部で発生した熱を逃がすために、前面から空気を取り込み背面から熱気とともに排出している。
背面の排気口を壁際に置いてしまうと、熱が滞って排熱がうまくできなくなる。すると熱がゲーミングPC内に溜まり、パフォーマンスが低下して寿命が短くなる。
そのため、壁から30cmほどは離して設置したい。
横置きは推奨しない
スペースの関係上、ゲーミングPCを横置きしたい人もいるかもしれない。ただ、あまり推奨しない。
マザーボードを下面にすれば問題ないとは言われている。
しかし基本的には縦に設置することを想定しているはずだ。想定外のことをすると寿命を早めてしまう原因になるかもしれない。無難に縦置きをすすめる。
配線を整える
ゲーミングPCに最低限接続しなければならないものは以下の通りだ。
- 電源ケーブル
- マウス
- キーボード
- モニター
この中で注意が必要なのはモニターだ。モニターを接続する場所は2か所ある。内蔵GPU側とグラボ側だ。
間違って内蔵GPU側にモニターを接続してしまうと、グラボの意味が全くなくなる。必ずグラボ側に接続しよう。

上側が内蔵GPU、下側がグラボに接続される端子だ。内蔵GPU側には元から接続できないようになっているゲーミングPCもある。
電源を入れる
配線が終わったら電源を入れよう。この時にゲーミングPCによっては注意が必要だ。
電源ケーブル接続端子のところに画像のようなスイッチが付いていることがある。
注意すべきは「○がオフでーがオン」ということだ。これを勘違いすると電源がつかずに初期不良を疑うことになってしまう。
スイッチがそもそもついていない場合は気にしなくてOKだ。
Windowsのライセンス認証をする
電源をつけたらWindowsのライセンス認証を求められる。
認証キーはPCケースに貼ってあったり、同梱の紙に書いてあったりする。画面の指示通りに入力すればOKだ。
ディスプレイの設定をする
ゲーミングPCを買った人は、144Hz以上のゲーミングモニターを使うだろう。ただしディスプレイの設定をしていないと60Hzでプレイすることになってしまう。
ディスプレイ設定の手順は以下の通りだ。(画像はWindows11。Windows10の場合は見た目が違うが手順自体は同じ)
- 画面の何もないところで右クリックし、「ディスプレイ設定」を左クリック
- 「ディスプレイの詳細設定」を左クリック
- リフレッシュレートを設定する。モニターがグラボにつながっているかどうかも確認できる
マウスの設定をする
フォートナイトやApexのような繊細な操作が必要になるゲームでは、マウスの設定が重要だ。
マウス設定の手順は以下の通り。(画像はWindows11。Windows10の場合は見た目が違うが手順自体は同じ)
- 画面下のタスクバーにある検索窓で「マウス」と打ち、「マウス設定」を左クリック
- 「マウスの追加設定」をクリック
- 「ポインターオプション」タブを選択し、「ポインターの精度を高める」のチェックを外して適用
この設定をオンにすると、マウスを動かす速度によってマウスカーソルの移動距離が変わってしまう。ゲームをするときには不必要な機能なためオフ推奨だ。
電源の設定をする
電源はゲーミングPCの心臓だ。全身に血液(酸素)をめぐらせる心臓の機能が弱いと、身体が100%の力を出せないだろう。
それと同じで、電源がフルで力を発揮できる設定にしておかないと、ゲーミングPCの力を引き出すことができない。
電源の設定は以下の通りだ。(画像はWindows11。Windows10の場合は見た目が違うが手順自体は同じ)
- 画面下のタスクバーにある検索窓で「電源」と打ち、「電源プランの編集」を左クリック
- 「詳細な電源設定の変更」を左クリック
- 「高パフォーマンス」を選択。「ハードディスク」のところは0分にしている
NVIDIAコントロールパネルで設定する
NVIDIAコントロールパネルでは、ゲーミングPCに搭載しているグラフィックボードの設定ができる。グラフィックボードはゲーミングPCの性能に関わる重要パーツなので、この設定はかなり重要だ。
NVIDIAコントロールパネルの設定手順は以下の通りだ。(画像はWindows11。Windows10の場合は見た目が違うが手順自体は同じ)
- 画面下のタスクバーにある検索窓で「NVIDIA」と打ち、「NVIDIAコントロールパネル」をクリック
- 「解像度の変更」タブで解像度でリフレッシュレートを最大に設定する。解像度のところは「ULTRA HD」の欄ではなく、「PC」という欄にあるものを選ぶ。
- 「プレビューによるイメージの調整」タブで「詳細3Dイメージ設定を使用する」にチェックをいれる
- 「3D設定の管理」タブで様々な項目が出てくる。設定項目が多すぎるため、別ページで詳しく解説している。ぜひそちらを参照してほしい。
≫NVIDIAコントロールパネルのおすすめ設定で快適にゲームをプレイしよう
NVIDIAコントロールパネルでの設定はフレームレートや画質に大きく関わってくる。必ず設定しておきたい。
ゲームやソフトをインストールする
やりたいゲームをインストールする前に、入れておきたいソフトをインストールしておきたい。
紹介するのはすべて無料だ。
ソフト名 | どんなソフト |
Google Chrome | 検索ブラウザ |
GeForce Experience | グラボに関するツール |
Steam | ゲーム配信プラットフォーム |
Epic Games Store | ゲーム配信プラットフォーム |
Discord | 通話アプリ |
各ゲーミングデバイスのソフト | デバイスの設定を行う |
OBS Studio | 配信・録画ソフト |
AviUtl | 動画編集ソフト |
Nox Player | Androidエミュレーター |
下2つは必要な人だけインストールすると良い。上5つは必須級のソフトだ。詳しい説明は以下のページを見てほしい。
≫ゲーミングPCに入れるべき便利な無料ソフトを紹介
その他チェックしておきたいこと
ここまででゲーミングPCの初期設定は一通り終わっている。このままゲームをしても良いが、最後にチェックしておきたいことを紹介する。
セキュリティソフトは削除してOK
BTOショップでゲーミングPCを買うと、30日間の無料お試しセキュリティソフトがあらかじめインストールされている。無料期間が終わると、有料ソフトに誘導される。
ただこのセキュリティソフトはアンインストールして構わない。ゲーミングPCにはこの有料のセキュリティソフトのほかに、Windowsに標準搭載されているMicrosoft Defenderというセキュリティソフトが入っているからだ。
Microsoft Defenderのセキュリティ水準は高く、わざわざ他のセキュリティソフトを入れる必要性は薄い。
ゲーミングPCの動作が重くなったりゲームプレイ中にスキャンが始まったりしてゲームの邪魔になることもある。そういった意味でも追加のセキュリティソフトは必要ないと言える。
セキュリティソフトやMicrosoft Defenderについては以下のページを読むと良い。
≫ゲーミングPCにセキュリティソフトは必要か?
Windowsをアップデートする
OSのアップデートはデバイスの基本だ。ゲーミングPCであってもOSのWindowsを最新のものにしておこう。旧バージョンはセキュリティに問題があり、悪意のある人に狙われる可能性が高くなる。
ただし、最新のWindowsにはバグがあって安定性に欠けていることがある。深刻なバグがあるケースは稀だが、そういったバグはすぐに話題になるため、アップデートをする前に一応調べておくと良い。
アップデートの頻度は高くないためそこまで面倒ではないはずだ。
グラフィックボードのドライバーを更新する
グラフィックボードを制御するドライバーの更新は重要だ。ドライバーの更新によってパフォーマンスが向上する。ゲーミングPCなら必須だ。
先ほど紹介した「入れておきたいソフト」のGeForce Experienceでドライバーの更新ができる。最新のバージョンにしておこう。
ゲーミングPCが届いたらすること・初期設定まとめ
- ゲーミングPCを壊さないように正しく扱う必要がある
- 必要な設定をしてゲーミングPCの機能を活かす
- OSやソフトの更新は忘れずに行う
このページでは、ゲーミングPCが届いてゲームをプレイする前までにやるべきことを解説した。快適なゲームライフを送ってくれれば幸いだ。