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Ryzen5 7600Xの性能ベンチマークを比較解説

「Ryzen5 7600Xの性能と搭載モデル」のアイキャッチ
管理人
管理人

「エントリー~ミドルくらいのゲーミングPCにしようと思ってるんだけど、Ryzen5 7600Xってどんな性能なの?」って人に読んでほしいページです。

ゲーミングPCに搭載するCPUを選ぶとき、他の似たようなCPUとどんな違いがあるのかがわからない人は多い。

このページでは、Ryzen5 7600Xの特徴や性能を比較解説している。

このページを読めば、Ryzen5 7600Xがどんな性能を持つCPUなのかがわかり、自分に合っているかどうかを判断できるだけでなく、おすすめのRyzen5 7600X搭載PCまで知ることができる。

Ryzen5 7600XはPC玄人かつゲーマー向けCPU

R5 7600XR5 5600XR7 7700Xi5-13600K
コア数
(P/E)
6コア6コア8コア6コア/8コア
スレッド数12スレッド12スレッド16スレッド20スレッド
定格クロック
(P/E)
4.7GHz3.7GHz4.5GHz3.5GHz/2.6GHz
最大クロック
(P/E)
5.3GHz4.6GHz5.4GHz5.1GHz/3.9GHz
L2/L3キャッシュ6MB/32MB3MB/32MB8MB/32MB20MB/24MB
PCI-Express
(Gen/レーン)
5.0/24レーン4.0/16レーン5.0/24レーン5.0/16レーン
4.0/4レーン
対応メモリDDR5-5200DDR4-3200DDR5-5200DDR4-3200
DDR5-5600
基本消費電力105W65W105W125W

Ryzen5 7600Xは、自分でパーツを取り替えるようなPC玄人向けかつ、ゲーマー向けのCPUだ。

Ryzen5 7600Xを使用するにはPC全体を新規格に対応したパーツで固める必要があり、PC全体としてやや高額になる。一方で、数年後に新CPUに乗り換えるときに、CPUのみの交換で済む可能性が高い。

また、Ryzen5 7600Xは6コアのCPUであり、ゲームでの使用に最適だ。一方で、クリエイティブ用途がメインの場合はコア数が不足する傾向にある。

Ryzen5 7600Xは、PC玄人かつゲーマー向けのCPUというわけだ。

エントリー向けのCPUではない

Ryzen5 7600XはRyzen7000シリーズのエントリークラスという立ち位置だが、実情はエントリー向けではない。

前世代のRyzen5 5600Xはかなり価格が安く、エントリー向けとしていまだに人気のあるCPUだ。
一方でRyzen5 7600XはCPUの価格自体はさほどでもないが、新規格対応のためにPC全体として高額になる。

低価格なメインストリーム帯は前世代のRyzen5000シリーズに任せていて、Ryzen5 7600Xを含むRyzen7000シリーズは玄人向けというわけだ。

Ryzen5 7600Xの性能ベンチマークスコアを比較

R5 7600XR5 5600XR7 7700Xi5-13600K
Cinebench
シングル
1976
100%
1593
81%
2010
102%
2021
102%
Cinebench
マルチ
15315
100%
10988
72%
20399
133%
24320
159%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを保証するものではない
※シングルスコアはコア1つぶんの性能であり、ゲーム性能に近い。マルチスコアは全コアの性能であり、クリエイティブ性能に近い。

Ryzen5 7600Xのベンチマークスコアは非常に高いがコア数の少なさがネックだ。

前世代のRyzen5 5600Xと比べてシングルスコアで19%、マルチスコアで28%の差をつけている。
AMDはIntelと違って新CPU発売のサイクルが長いので、1世代間でも大きな差がある。

シングルスコアではRyzen7 7700XやCore i5-13600Kと同等であり、ゲーム用途では高いパフォーマンスを期待できる

とはいえ、Core i5-13600Kにマルチスコアで大差をつけられているのは無視できない。
Ryzen5 7600Xのコアのパワーがいくら強力とは言っても、コア数の暴力には勝てないことがある。

IntelのCPUはCore i5でも10コア以上あることを考えると、Ryzen5 7600Xの6コアは少なく感じる。
実際にCore i5-13600Kに59%のマルチスコア差をつけられているところを見ると、物足りない印象だ。

Ryzen5 7600Xのゲーム性能を比較

R5 7600XR5 5600XR7 7700Xi5-13600K
Cyberpunk 207710274106108
Forza Horizon 5214160217218
Microsoft Flight Simulator916710697
Red Dead Redemption 2172151182168
Horizon Zero Dawn214171227204
平均158.6124.6167.6159.0
割合100%(基準)79%106%100%
※記載している平均フレームレートは目安であり、保証するものではないことに注意。
※RTX4090、フルHD

Ryzen5 7600Xは前世代のRyzen5 5600Xに21%の差をつけていて、高いゲーム性能を誇る
ゲームによっては30%弱にまで差が広がっていて、Ryzen5 7600Xのパワーの高さがわかる。

Ryzen7 7700Xと比べても6%の差であり、ゲームによっては差がほぼついていないものもある。Ryzen5 7600Xは6コアしかないのがやや不利に働いたか。

競合IntelのCore i5-13600Kとは、同等のゲーム性能となっている。ゲームによって有利不利があるが、総合的に見れば同じパフォーマンスだ。
Core i5-13600Kは14のコアを持つが、ゲームで主に使うのは6個のPコアであり、Ryzen5 7600Xと同じ数だ。Core i5-13600Kの特徴であるEコアを活かしきれないので、同等のゲーム性能となっている。

ゲーム目的であれば、Ryzen5 7600Xは非常に魅力的なCPUだ。
≫おすすめのRyzen5 7600X搭載PCを見てみる

Ryzen5 7600Xのクリエイティブ性能を比較

R5 7600XR5 5600XR7 7700Xi5-13600K
Blender215
100%
152
71%
279
130%
311
145%
V-Ray10941
100%
8036
73%
14691
134%
15072
138%
PCMark10
画像編集
21386
100%
15258
71%
23376
109%
18753
88%
PCMark10
動画編集
7852
100%
6174
79%
8285
106%
8060
103%
VRMark
オレンジルーム
18435
100%
14416
78%
18261
99%
16322
89%
※ベンチマークスコアは性能の目安であり、実際のパフォーマンスを表すとは限らない

Ryzen5 7600Xのクリエイティブ性能は前世代より大幅に進化しているが、物足りないという評価だ。

Ryzen5 7600XはRyzen5 5600Xに20~30%の差をつけていて、前世代からの進化幅が大きいことがわかる。とはいえ、クリエイティブ用途で使うにはコア数が足りない。

コア数が多いRyzen7 7700XやCore i5-13600Kと比べると、コア数が影響しやすいBlenderやV-Rayで特に差をつけられている。

クリエイティブ作業では複数の作業を並行して行うこともあることを考えると、6コアは少なすぎる。
Ryzen5 7600Xのクリエイティブ性能は、あくまでおまけとして考えておくべきだ。

Ryzen5 7600Xの価格やコスパを比較

R5 7600XR5 5600XR7 7700Xi5-13600K
価格3.3万円2.1万円4.4万円4.9万円
コスパ
(ゲーム)
48.0659.3338.0932.45
コスパ
(ベンチ)
0.460.520.460.50
※価格は、価格.comの最安値
※コスパ(ゲーム)=平均フレームレート÷価格(万円)
※コスパ(ベンチ)=マルチスコア÷価格(円)

Ryzen5 7600Xのコスパは、この中だと悪い

前世代で値下がりしているRyzen5 5600Xと比べて低コスパなのは仕方がないが、Core i5-13600Kと比べて、ベンチマークにおいて低コスパなのは無視できない。
実際のゲームでRyzen5 7600Xのコスパが勝っているのは、Core i5-13600Kはゲームにあまり関係のないコア数ぶんの価格が上乗せされているからだ。

とはいえRyzen5 7600Xの価格は3.3万円であり、そこまで高額なわけではない。

ただし新規格に対応していることで、ゲーミングPC全体として高額になりやすいことに注意。特にBTOでは、低価格帯でIntelに勝てずに売れないため、性能や品質を盛ることで差別化を図っている。もちろんそのぶん価格も盛られる。

自分でパーツ交換を行う人で、将来性に投資できる人にRyzen5 7600Xはおすすめだ。

Ryzen5 7600X搭載PCの価格をBTOで確認

モデル1モデル2モデル3モデル4
CPUR5 7600XR5 7600Xi5-13600Ki5-13600K
グラボRTX4060RTX4060RTX4060RTX4060
マザーボードX670EB650Z790B760
メモリ16GB(8GB×2)
DDR5-4800
16GB(8GB×2)
DDR5-4800
16GB(8GB×2)
DDR5-4800
16GB(8GB×2)
DDR4-3200
SSD1TB1TB1TB1TB
価格(税込)264,960円242,720円249,450円234,530円
※2023年11月1日時点の情報。通常価格。
※BTOショップ「サイコム」のゲーミングPC

Ryzen5 7600XはCore i5-13600Kより1万円以上安いはずだが、搭載PCの価格ではRyzen5 7600Xのほうが高額だ。

モデル1とモデル3のマザーボードはハイグレードで、モデル2とモデル4のマザーボードはエントリークラスになっている。加えて、モデル4はDDR4なので更に安い。

エントリークラスのRyzen5 7600X搭載PCと、ハイグレードのCore i5-13600Kを比べてようやくRyzen5 7600Xのほうが安くなる程度であり、Ryzen5 7600X搭載PCの価格が高いことがわかる。

Ryzen5 7600X搭載のゲーミングPCをBTOから紹介

おすすめ1おすすめ2
外観サイコムのゲーミングPCサンプル6ツクモのゲーミングPCサンプル9
特徴品質重視品質×価格重視
CPURyzen5 7600XRyzen5 7600X
グラボRTX4060(変更可)RTX4070S(変更可)
価格(税込)254,940円297,800円

おすすめ1:高品質なサイコムのスタンダードモデル×Ryzen5 7600X

サイコムのG-Master Spear X670A
G-Master Spear X670A
セール期間~4月30日
~4月22日(セール情報記事)
CPUAMD Ryzen5 7600X(要変更)
GPUGeForce RTX4060(変更可)
参考:グラボの選び方を見る
メモリ16GB(8GB×2) DDR5-4800
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
価格(税込)254,940円
※2024年3月10日時点での情報
※パーツのカスタマイズで迷ったらサイコムのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い
\期間限定セール開催中/

おすすめ1は、高品質なパーツを搭載していることで人気のあるサイコムのゲーミングPCだ。

高品質なパーツを搭載しているということは、冷却性や耐久性に優れていて寿命が長い傾向にあるということだ。

「せっかくゲーミングPCを買うなら、品質にこだわって長く使えるものが欲しい!」という人におすすめのモデルだ。

おすすめ2:ツクモのフラグシップモデル×Ryzen5 7600X

ツクモのゲーミングPC134
G-GEAR GE7A-F242/XB
セール期間
CPUAMD Ryzen5 7600X(要変更)
GPUGeForce RTX4070Super(変更可)
参考:グラボの選び方を見る
メモリ32GB(16GB×2) DDR5-4800
ストレージ1TB(M.2 NVMe SSD)
価格(税込)297,800円
※2024年4月11日時点での情報
※パーツのカスタマイズで迷ったらツクモのゲーミングPCでできるおすすめカスタマイズを紹介を参照すると良い

おすすめ2は、PCパーツショップとしても有名なツクモのゲーミングPCだ。

このモデルはフラグシップモデルであり、スタンダードモデルより品質にこだわっている。

価格と品質の両方を妥協したくない人におすすめだ。

Ryzen5 7600Xの性能ベンチマークの比較まとめ

このページでは、Ryzen5 7600Xの性能ベンチマークを比較し、搭載ゲーミングPCを紹介した。

内容をまとめると以下の通り。

  • Ryzen5 7600Xは、ゲーミングPC全体として高額になるため、エントリークラス向けと思わないほうが良い
  • Ryzen5 7600Xは、ゲーム性能が欲しい人向けであり、クリエイティブ作業には向いていない
  • Ryzen5 7600Xは、新CPUが出るたびに自分で交換するようなゲーマー向けのCPU

Ryzen5 7600Xは、将来性に投資でき、自分でパーツをいじるようなゲーマーだけにおすすめのCPUだ。
≫おすすめのRyzen5 7600X搭載PCを見てみる

参考サイト

このページで紹介したベンチマークスコアは、以下のサイトから引用している。

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