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【16GB?32GB?】ゲーミングPCに必要なメモリ容量の目安

管理人
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「ゲーミングPCを買おうと思ってるんだけど、メモリ容量の目安ってどれくらいなの?」って人に読んでほしいページだよ。

このページの内容は以下の通り。

  • ゲーミングPCに搭載するメモリ容量の目安を解説
  • メモリに関するいろいろな知識

メモリは地味なパーツだが、ゲーミングPCを快適に使用するために重要だ。

このページを読めば、メモリについて理解でき、自分に合ったメモリ容量を選んで、過不足ないゲーミングPCに仕上げられる。

ゲーミングPCに必要なメモリ容量の目安となるのは16GBか32GB

ゲーミングPCに搭載する一般的なメモリ容量は16GBと32GBだ。

ゲーミングPCで8GBだと足りないことが多い。最近のゲームは最低でも10GB前後のメモリを消費するケースが多く、8GBは容量不足だ。
一方で64GBは多すぎる。4Kの動画編集など、かなり限られた用途でしか64GBのメモリを活かすことができない。

メモリ容量が少ないとパフォーマンスが低下するし、多すぎても無駄なので、16GBか32GBを選べば良い。

8GB、16GB、32GB、64GBでのパフォーマンス差

メモリ容量の違いによるパフォーマンス差をHogwarts Legacyで検証した。

搭載メモリ平均フレームレート
8GB94fps(84%)
16GB100fps(89%)
32GB112fps(100%)
64GB112fps(100%)

Hogwarts Legacyは推奨メモリが32GBのかなり重いゲームだ。32GB以上のメモリを搭載している場合の実際の使用量は20GB弱となる。

推奨メモリを下回る8GBや16GBだと、フレームレートが下がってしまっている。メモリ容量が足りていないからだ。
一方で64GBの場合、32GBの場合とフレームレートが変わらない。32GBでも64GBでもHogwarts Legacyにおける使用量は20GB弱なので、64GBの意味がないからだ。

メモリが少なすぎるとパフォーマンスが低くなるが、多すぎても使い切れないので意味がない

ゲーミングPCに必要なメモリ容量を実ゲームから検証

  • ゲームの推奨要件から見るメモリ容量の目安
  • Assassin’s Creed Mirageから見るメモリ容量の目安
  • Hogwarts Legacyから見るメモリ容量の目安
  • Apexから見るメモリ容量の目安

ゲームの推奨要件から見るメモリ容量の目安

要求メモリ容量ゲーム数割合(四捨五入済み)
~6GB2534.7%
8GB3447.2%
12~16GB1318.1%
※「PCゲーム おすすめ」で検索して出てきたゲームを中心に、72タイトルを集計

約80%のゲームは8GBのメモリでプレイ可能だ。

とはいえ16GBのメモリを要求するゲームが20%弱もある。
有名なゲームは16GBのメモリを要求することが多いので、16GBは必須だ。

Assassin’s Creed Mirageから見るメモリ容量の目安

フルHDWQHD4K
RTX409015GB15GB15GB
RTX408012GB12GB12GB
RTX4070Ti13.5GB13.5GB14GB
RTX407012GB12GB12GB
RTX4060Ti13GB13.5GB13.5GB
RTX406012GB13GB14GB
※Assassin’s Creed Mirage(最高設定)
※32GBのメモリを使用
※厳密に測ったわけではない。おおよその値

Assassin’s Creed Mirageは重いゲームの中では軽い部類であり、メモリ使用量は16GB以下となっている。多くのメモリを使用しがちなWQHDや4Kでも、16GB以下に収まっている。

Hogwarts Legacyから見るメモリ容量の目安

フルHDWQHD4K
RTX409018.1GB19.2GB20.5GB
RTX408017.5GB17.5GB17.7GB
RTX4070Ti17.8GB18.1GB18.2GB
RTX407018.7GB17.8GB19.8GB
RTX4060Ti18GB18GB
RTX406018GB
※Hogwarts Legacy(最高設定)
※32GBのメモリを使用
※DLSSやレイトレーシングを含めて平均しているので、±1程度の誤差あり
※厳密に測ったわけではない。おおよその値
※空欄はフレームレートの関係上、現実的な設定ではないため測定していない

かなりの売上を記録したHogwarts Legacyは32GBのメモリが推奨されている通り、16GB以上のメモリを実際に使用している。

Hogwarts Legacyのような新しめで画質重視のゲームだと、32GBのメモリが必要となるケースが多い。

Apexから見るメモリ容量の目安

フルHD
RTX409012GB
RTX40809GB
RTX4070Ti11GB
RTX40709GB
RTX4060Ti9.3GB
RTX40609.3GB
※Apex(低設定)
※32GBのメモリを使用
※厳密に測ったわけではない。おおよその値

Apexの推奨メモリは8GBだが、実際には8GB以上を消費している。
推奨要件は最低限必要なスペックなので、実際の消費容量が推奨要件を超えることはよくある。

Apexのような軽いゲームの場合は、16GBのメモリで良さそうだ。

16GBのメモリをゲーミングPCに搭載すべき人

  • eスポーツ系のゲームをプレイする人
  • 60番台以下のグラボを選ぶ人(RTX4060やRTX4060Ti)

フォートナイトやApexのようなeスポーツ系のゲームは、画質を下げることが多く、負荷が小さい。32GBのメモリを活かしきれないので、16GBで十分だ。

60番台以下のグラボを搭載する人も、16GBのメモリで十分なケースが多い。
60番台以下のグラボを選ぶ人はフルHDでゲームをする人であり、画質にこだわる人も少ない。Hogwarts LegacyのようにフルHDでも32GBのメモリを要求するゲームもあるが、画質を下げれば良いだけだ。

16GBのメモリ容量は最低限ではあるが、多くのライトユーザーにとっては十分な容量だ。

32GBのメモリをゲーミングPCに搭載すべき人

  • 美麗グラフィックを重視したゲームをプレイする人
  • 70番台以上のグラボを搭載する人(RTX4070以上)
  • ゲーム配信や動画編集などのクリエイティブ用途で使いたい人
  • 汎用性を高くしておきたい人

70番台以上のグラボを搭載し、美麗グラフィックのゲームを高画質・高解像度でプレイするような人は、32GBのメモリが望ましい。負荷が大きいゲームは、メモリ使用量が16GB以上になりやすいからだ。

ゲーム配信やクリエイティブ作業をするような人も、32GBのメモリを搭載するべきだ。マルチタスクや負荷の大きい作業をするほどメモリを消費する。メモリが足りないとパフォーマンスが低下し、作業効率が落ちるのだ。

さらに、汎用性を高くしておきたい人も32GBのメモリがおすすめだ。「今は16GBで大丈夫そうだけど、将来的にゲーム以外のことをするかもしれない。もし容量が足りなくなったらどうしよう」という不安があるなら32GBにすると良い。
16GB→32GBで数千円しか変わらないため、結果的に32GBが不必要になったとしても後悔しづらいからだ。

メモリに関して知っておきたいこと

  • メモリとは:PCの作業スペースようなパーツ
  • メモリ容量ギリギリまで使えるわけではない
  • ゲーミングPCを起動するだけでメモリを消費する
  • メモリとストレージと混同しないように注意
  • ゲーミングPCならデュアルチャネルにすべき
  • メモリの規格について

メモリとは:PCの作業スペースようなパーツ

メモリの役割を例を用いて解説

メモリは「データを一時的に保存しておくことで、処理速度を速めてくれるパーツ」だ。例えるなら作業スペース、机だ。

机が広いほどたくさんの参考書を開いておけるし、ノートを広げるスペースも確保できるので勉強がはかどる。広辞苑のような大きな辞書も置くことができる。

同様に、メモリ容量が大きいほどたくさんのタスクを同時に実行できる。3DCGのような高負荷な作業も快適に行える

ゲームや作業を快適に行うためにも、余裕を持ったメモリ容量が必要だ。

メモリ容量ギリギリまで使えるわけではない

例えば16GBのメモリを搭載している場合、16GBすべてを使えるわけではない。
メモリの大半を消費している状態だと、ゲーミングPCの動作が非常に重くなるからだ。

実際、一度Windowsのバグでメモリが100%使用されてしまったとき、マウスカーソルを動かすだけでも苦労した。

使用しているメモリにもよるが、最大でも8割程度の使用率が望ましい

ゲーミングPCを起動するだけでメモリを消費する

ゲーミングPCを起動するだけでメモリを消費している。
PCは裏でたくさんのプログラムが動いているからだ。

使用しているメモリ容量にもよるが、ゲーミングPCの起動時点で4GB程度は使用されている。容量決めの際に頭に入れておくべきだ。

メモリとストレージと混同しないように注意

PC初心者は、メモリとストレージを混同している場合がある。

ストレージは記憶領域のことだ。「スマホの容量がなくてアプリを入れられない」と言うときの「容量」がストレージだ。
ストレージはソフトや写真などのデータを半永久的に入れておくことができ、PCの電源を落としても中のデータが失われることがない。

一方でメモリは作業をスムーズに行うためのものであり、PCの電源を落とせば、メモリに記憶されたデータは消える。(勉強が終わったら参考書を本棚に片づけるのと同じ。参考書自体がなくなるわけではない)

メモリとストレージは混同されがちだが、異なるものだ。

ゲーミングPCならデュアルチャネルにすべき

  • シングルチャネル:メモリを1枚で動作させること
  • デュアルチャネル:メモリを2枚で動作させること

ゲーミングPCに搭載するメモリは、デュアルチャネルにすべきだ。

例えばメモリ容量が16GBの場合、16GB×1がシングルチャネルで、8GB×2がデュアルチャネルだ。

デュアルチャネルはシングルチャネルより高パフォーマンスな上に、価格はほぼ変わらない。

パフォーマンスを重視するゲーミングPCであれば、デュアルチャネル一択だ。

別のページでチャネルに関する詳しい話をしている。興味があれば見てみると良い。
メモリはシングルチャネルとデュアルチャネルで何が違う?実際のゲーム性能を比較

メモリの規格について

現在のゲーミングPCに搭載するメモリの規格は、DDR4かDDR5だ。DDR5のほうが新しい。

価格を重視したいならDDR4、自分でパーツの買い替えを行うような人ならDDR5がおすすめだ。

DDR4とDDR5には互換性がないので、規格の乗り換えに手間がかかるからだ。自分でパーツの取り換えを行うような人であれば、新規格のDDR5を選んだほうが良い。
なお、Ryzen7000シリーズのCPUを搭載する場合はDDR5しか選べない。

DDR4とDDR5の詳しい違いについては、以下のページで解説している。
DDR4とDDR5の違いを比較し、どちらを選ぶべきかを解説

メモリを増設する前にやるべきこと

メモリを増設する前にやるべきことを紹介する。

「メモリを買ったものの使えなかった。意味がなかった」という事態にならないように注意したい。

タスクマネージャーを開いて、使用しているメモリを確認

タスクマネージャーで確認しておきたい欄は以下の通り。

タスクマネージャーを開いたら「パフォーマンス」→「メモリ」でメモリの情報を確認できる。なお、メモリの使用量を見て本当に増設する必要があるのかも見ておくと良い。

  • スロットの使用
  • 速度
  • フォームファクター
メモリの状態をタスクマネージャーで見る
※見切れている場合はタスクマネージャーのウインドウを大きくすれば良い

「スロットの使用」で空きスロットの数がわかる

「スロットの使用」で、メモリの空きスロットがあるのかを確認できる。

すべてのスロットが埋まっている場合、メモリの増設はできない。

「速度」でメモリの規格がわかる

「速度」に3200MHzと書かれているので、DDR4-3200のメモリだとわかる。

ただし、例えば2666MHzの場合は、DDR3-2666なのかDDR4-2666なのかわからない。(Intel第6世代以降のCPUであればDDR4)

「フォームファクター」でメモリの形状がわかる

「フォームファクター」でメモリの形状がわかる。異なる形状のメモリは使用できない。

デスクトップPCであれば「DIMM」が多い。ノートPCだと「S.O.DIMM」だ。

CPU-Zでメモリ詳細を調べておくと、なお良い

既に使っているメモリのメーカーや型番と同じものを買う必要性はないが、同じメモリを買ったほうが不具合のリスクが低いので安全だ。

「CPU-Z」というフリーソフトを使えば、メモリの詳細を確認できる。CPU-Zは、有名BTOのドスパラが紹介しているほどの定番ソフトだ。

  1. CPU-Zを配布している公式サイト「CPUID」のページに入る
  2. 「CLASSIC VERSIONS」にある「SETUP・ENGLISH」をクリック
  3. 「DOWNLOAD CPU-Z」にある「DOWNLOAD NOW!」をクリック
  4. インストーラーを起動し、画面の指示に従ってインストールする

CPU-Zを開いたら、「SPD」タブをクリック。SPDはメモリの詳細情報のようなものだ。

メモリをCPU-Zで見る

この例だと、メモリ規格がDDR4-3200で、Kingston製であることがわかる。下にある「Part Number」を見れば、メモリの型番を知ることもできる。

ゲーミングPCに搭載するメモリ容量の目安まとめ

このページでは、ゲーミングPCに搭載するメモリ容量について解説した。

メモリ容量について振り返ると以下の通り。

  • メモリはPCの作業スペースであり、快適な動作にはそれなりの容量が必要
  • eスポーツ系のゲームをプレイするなら16GBで十分
  • グラフィックが売りのゲームやクリエイティブ作業をするなら32GB欲しい

BTOショップのカスタマイズで迷っている人は、以下のページを読むと良い。
BTOパソコンのおすすめカスタマイズを紹介!自分に合ったゲーミングPCにしよう

ゲーミングPCについて、メモリ以外にも疑問点があるなら、以下のページを読むと良い。
≫初めてのゲーミングPCの選び方!初心者の「わからない」を解消!

参考

推奨メモリ容量の集計に使ったタイトル一覧。

ゲーム名推奨メモリ(GB)
Age of Empires Ⅳ16
Apex Legends8
ARK: Survival Evolved8
ARMA38
Assassin’s Creed Odyssey8
BattlefieldⅤ12
Borderlands 316
Call of Duty Modern Warfare12
Cities:Skylines6
CODE VEIN8
CSGO2
DARK SOULS Ⅲ8
DayZ12
Dead by Daylight8
DEKARON2
DOOM Eternal16
DOTA24
ELYON16
Euro Truck Simulator 24
Fallout 768
FARCRY 58
Farming Simulator 198
FIFA218
FINAL FANTASY148
FINAL FANTASY1516
Fortnite8
Frostpunk8
Grand Theft AutoⅤ8
Hearthstone4
Hunting Simulator8
Killing Floor 24
Kingdom Come: Deliverance16
League of Legends4
Left 4 Dead 22
Legends of Runeterra4
LOST ARK16
Minecraft8
Moonlighter8
NieR:Automata8
Overwatch6
PAYDAY 28
PUBG16
Red Dead Redemption212
Rocket League8
Sekiro:Shadows Die Twice8
Sid Meier’s Civilization VI8
SMITE4
Team Fortress21
Teamfight Tactics4
The Elder Scrolls Ⅴ:Skyrim4
The Sims 44
The Witcher 3: Wild Hunt8
theHunter: Call of the Wild8
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege8
UNDERTALE3
VALORANT4
Visage8
War Thunder16
WARFRAME4
Watch Dogs 28
Winning Post 9 20214
World of Warships6
ストリートファイターV8
デイメア:19988
ドラゴンクエストⅩ3
モンスターハンターワールド8
黒い砂漠8
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絶体絶命都市4Plus8
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