
「ゲーミングチェアを買ったんだけど、腰の部分にあるクッションが邪魔なんだよね。外しちゃっても良いのかな?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- ランバーサポートの置く場所の探し方
- ゲーミングチェアの正しい座り方
- ランバーサポートを使わなかった体験談
ランバー(lumbar)=腰を支えるランバーサポートを正しく使うことで、ゲーミングチェアに快適に座れるようになる。ゲーミングチェアを持っているなら必見だ。
ランバーサポートは正しい姿勢を自然に作るために必要なもの
「ランバーサポートは要らない」とか「ランバーサポートが邪魔」と言った声を聞くことがある。確かに、ランバーサポートを間違った場所に置いてしまうと邪魔に感じるし、ランバーサポートの正しい置き場所を知っている人もあまり多くない。
実際YouTuberの実写動画なんかで、ランバーサポートの位置を一番下にしているのを見たことが何度もある。しかし一番下に置いているとランバーサポートを恩恵を受けられない。
正しい場所にランバーサポートを置くことで正しい姿勢を自然に作ることができる。ランバーサポートによって背骨がS字カーブを描き、身体への負担を軽減してくれるのだ。
背骨がS字カーブを描くのが理想の姿勢
人間の正しい姿勢は背骨がS字カーブを描いている状態だと言われている。外部からの衝撃を吸収出来たり、内臓への負担がかからない状態なのだ。
しかし座ったときに背骨のS字カーブは崩れがちだ。S字ではなく弧を描くような形になってしまう。そこで背骨を強制的にS字に保つためのパーツがランバーサポートというわけだ。
ランバーサポートの正しい位置を知る
- ゲーミングチェアの背もたれを90度にして、座面を一番高くする
- ゲーミングチェアに深く座り、背筋を伸ばす
- 肩甲骨をチェアの背につける
この手順でゲーミングチェアに座ると、腰のあたりに隙間ができる。ここにランバーサポートを置くことで、自然に背骨がS字カーブを描けるようになる。
手順1:ゲーミングチェアの背もたれを90度にして、座面を一番高くする
まずはゲーミングチェアの背もたれを90度にしておく。正しい姿勢を作るためには背もたれが90度付近である必要があるからだ。
座面を一番高くするのにそれほどの意味はない。
手順2:ゲーミングチェアに深く座り、背筋を伸ばす
重要なのは「深く」座るということだ。正しい姿勢を作る上で浅く座ってはいけない。ランバーサポートの正しい位置を知る時も当然深く座らねばならない。
ゲーミングチェアに深く座ることで股関節部分の角度が90度に近くなるからだ。これによって体重を分散できる。
深く座ったら背筋を伸ばそう。背もたれが90度なので背もたれに触れるか触れないかくらいになるはずだ。背筋を伸ばすことで背骨がきれいなS字カーブを描いている状態になる。
手順3:肩甲骨をチェアの背につける
ゲーミングチェアに深く座って背筋を伸ばしたら、そのまま肩甲骨を背もたれに付けよう。すると、腰のあたりは背もたれに触れておらず、隙間ができているはずだ。この隙間がランバーサポートを置くべき位置となる。
その隙間にランバーサポートを置くことで、背骨のS字カーブを自然に維持できるというわけだ。
ゲーミングチェアの正しい座り方
ランバーサポートの正しい位置がわかったところで、ゲーミングチェアの正しい座り方も解説しておく。
- ゲーミングチェアに深く座る
- 背もたれを90度~100度に調節する
- 膝・足首の角度が90どになるように座面の高さを調節
- 肘置きを机とほぼ同じ高さにする
手順1:ゲーミングチェアに深く座る
正しい姿勢を作るためには、ゲーミングチェアに深く座る必要がある。浅く座ったうえで背もたれに寄りかかると、自重の負担が腰あたりに集中してしまって腰痛の原因になる。
お尻~腰が背もたれにピッタリつくくらいに深く座ろう。
手順2:ゲーミングチェアの背もたれを90度~100度にする
背もたれが90度のままだと、自分の力で背筋を伸ばす姿勢になってしまっている。これでは疲れが溜まるだけだ。背もたれを90度から少しだけ倒すことで、体重を背もたれに預けることができる。
背もたれを100度以上に倒してしまうと股関節部分の角度が大きくなり、自重が腰~お尻部分に集中してしまう。腰痛の原因になってしまうというわけだ。
手順3:膝・足首の角度が90度になるように座面の高さを調節
手順2までで股関節部分が90度になるように座れている。次は膝と足首の角度が90度になるように座面の高さを調節する。
膝の角度が90度ということは、太ももが床と平行になっているということだ。これによりお尻と太もも全体で体重を支える姿勢を作れるため、負担が分散される。
膝の角度が90度になるように高さを調節すれば、足首の角度も90度になっているはずだ。もし大きめのゲーミングチェアを買ってしまって床に足が届かないという場合は、ダンボールでも良いので何かを足元に置いて足裏がぴったりとくっつくようにしよう。
手順4:肘置きを机とほぼ同じ高さにする
肘置きはキーボードやマウスを使うときに肘を置くためのものだ。肘置きを使うことで、手首と肘で腕を支えられるため、負担が分散する。
肘置きの位置が低いと、手首で重さを支えるようになってしまう。机と同じくらいの高さに肘置きを調節することで、肘を肘置きにしっかりと置くことができるようになる。
体験談:ランバーサポートなしで数日過ごしてみた
私は1日12時間以上はゲーミングチェアに座ってゲームや作業をしている。もちろんランバーサポートありだ。
そこで実験としてランバーサポートを外して生活をしてみた。すると2日目の夜に腰が痛くなり始めた。ランバーサポートを付けなおしたことで腰痛がひどくなることはなかった。
私がゲーミングチェアに長時間座りすぎではあるが、ランバーサポートの有無での差を実感した出来事だった。ランバーサポートの重要性が伝われば幸いだ。
ランバーサポートを使って正しい姿勢を作ろう
- 背骨がS字カーブを自然に描くのをランバーサポートは助けてくれる
- ランバーサポートを正しい位置に置くことで体への負担が軽減される
- ランバーサポートを使わずに長時間ゲーミングチェアに座ると腰痛の原因になる
身体への負担を軽減するためにランバーサポートは必須だ。もし使っていない人がいたら今日から正しく使うようにしてほしい。