【ゲーム用のイス?】ゲーミングチェアとは?選び方やおすすめを初心者向けに徹底解説

「ゲーミングチェアの選び方とおすすめ」のアイキャッチ
管理人
管理人

「ゲーミングチェアに興味があるんだけど、どんな感じなのかな?Amazonで調べてみても似たようなものが多くてよくわからないし、どうやって選べば良いのかとかおすすめとかが知りたいな」って人に読んでほしいページだよ。

このページの内容は以下の通り。

  • ゲーミングチェアとは何か
  • ゲーミングチェアを使うメリット・デメリット
  • ゲーミングチェアの選び方とおすすめ

昨今のゲーミング〇〇ブームで、ゲーミングチェアの需要が高まってきている。とはいえ「ゲーミングチェアって何がゲーミングなの?」と思っている人も多いはず。
このページを読めばゲーミングチェアが自分に必要かどうかが分かり、必要な場合はどれを選べば良いのかも知ることができる。

ゲーミングチェアとは長時間のゲームに向いている椅子

ゲーミングチェアを辞書的に説明すると「人間工学に基づいて設計された~」のように小難しい単語が並ぶ。
とはいえ辞書的な意味はどうでも良く、要するにゲーミングチェアとは「長時間のゲームプレイに向いている椅子」のことだ。

勉強やデスクワークをするときとは違い、ゲームをするときは後傾姿勢(=背もたれに寄りかかる姿勢)になる。ゲーミングチェアは長時間背もたれに寄りかかるのに適した構造になっているというわけだ。

オフィスチェア・ワークチェアはもたれかかってリラックスすることを想定していない構造になっている。わかりやすい例としては、オフィスチェアは背もたれが頭部分までないものも多い。
ゲーミングチェアとオフィスチェアとの詳しい違いについては別のページで解説している。
≫ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いは?ゲームをしない場合はどっち?

ゲーミングチェアを使うメリット

ゲーミングチェアを使うメリットは以下の通り。

  • 長時間座ってゲームしても疲れにくい
  • ゲーム部屋に合うデザイン
  • 高級なオフィスチェアに比べて安くてゲーム向き

長時間座ってゲームしても疲れにくい

椅子に座ったときの疲れにくさのポイントは以下の通り。

  • 背骨を自然にS字に保ちやすい
  • 座面がほどよい硬さで自重を分散しやすい

背骨がS字になっている状態が最も適切な姿勢だ。S字になっていることで筋肉の負担を減らすことができ、疲れにくい姿勢となる。

座面が硬いと自重が一か所に集中してしまうため負担が大きくなって疲れやすい。逆に座面がやわらかすぎると自重が分散するものの、均一に分散してくれない。
座面をほどよい硬さにすることで自重を均一に分散でき、負担を軽減できるのだ。

ゲーミングチェアは背骨をS字に保ちやすい構造になっていて、座面もほどよい硬さになっている。後傾姿勢のときに包み込まれるようなデザインにもなっているためゲームに最適なチェアなのだ。

ゲーム部屋に合うデザイン

いわゆるゲーム部屋と言うと、サイバー感のある部屋を指すことが多い。そういったサイバー感のある部屋に憧れる人も少なくない。

ゲーミングチェアはサイバー感のある雰囲気にマッチしやすいデザインになっているものがほとんどだ。

高級オフィスチェアより安くてゲーム向き

高級オフィスチェアの座り心地は抜群だが価格は10万円以上だ。さらに高級オフィスチェアが想定しているのは「いろいろな姿勢」なので、同じ姿勢で長時間座るゲームプレイとは相性が悪い。

ゲーム目的で椅子を買うのであれば、オーバースペックなオフィスチェアより後傾姿勢に特化したゲーミングチェアのほうが良いというわけだ。

ゲーミングチェアのデメリット

ゲーミングチェアのデメリットは以下の通り。

  • 大きさやデザインが部屋に合わないことがある
  • 価格が高い
  • 総合的な質は高級オフィスチェアの方が上

大きさやデザインが部屋に合わないことがある

ゲーミングチェアは一般的な椅子と比べて体積が大きい。狭い部屋だとかなりのスペースを占めることになる。

さらにゲーミングチェアはレーシングシートのような特徴的なデザインやカラーなものが多く、部屋の雰囲気に合わせにくいデザインとなっている。ゲーミングチェアだけが部屋の雰囲気から浮いている状態になってしまうこともある。

最近だといろいろなデザインのゲーミングチェアが開発されているのでデザイン面での不安は解消しやすいが、相変わらず大きさの問題はそのままだ。

価格が高い

高級オフィスチェアなら10万円以上の価格なものの、安いオフィスチェアだと1万円以下で買えることもある。
ゲーミングチェアは超格安でも1万円以上、定番ブランドだと3万円以上だ。人によっては「椅子に数万円はあり得ない…」と感じるはずだ。

とはいえゲーミングチェアは毎日使うものなので、少しくらい高価なものを選んでも損はない。

総合的な質は高級オフィスチェアの方が上

高級オフィスチェアは身体への負担を減らして生産性をいかに上げるかを徹底的に考えている椅子だ。細かい調節によって自分に合った形状にすることができるため、座り心地はゲーミングチェアより高級オフィスチェアの方が上だ。

とはいえ、オフィスチェアは色々な姿勢に対応している一方で、ゲーミングチェアは後傾姿勢に対応している。ゲームをするときは後傾姿勢が望ましいとされているので、オフィスチェアはオーバースペックだ。
椅子に10万・20万かけることに抵抗がないのなら高級オフィスチェアを選んでも良いが、そこまでの予算がない人がゲーム用途で購入するならゲーミングチェアで十分だ。

ゲーミングチェアの選び方

ゲーミングチェアは次の3ステップで選ぶことができる。

  1. 価格を決める
  2. ファブリック・レザー・メッシュのどの素材にするかを決める
  3. 欲しい機能やデザインで絞り込む

価格を決める

ゲーミングチェアの価格帯は1万円~7万円が相場だ。高級オフィスチェアブランドが出しているゲーミングチェアだと10万円以上するものもある。

各価格帯のおおまかな特徴は以下の通り。

価格帯 特徴
1万円~2万円台 格安ブランド。
質の悪いパクリ製品も多く、ハズレが多い。
おすすめしない。
3万円~5万円 有名ブランドのエントリーモデル
ファブリック素材・レザー製のどちらもある。
5万円~7万円 有名ブランドのハイエンドモデル。
多機能なモデルが多い。
レザー製のゲーミングチェアが多め。
10万円~ 高級オフィスチェアブランドが出しているゲーミングチェア。
20万円以上のものも。
高価すぎるため万人におすすめできるものではない。

価格帯による違いは、使用感・機能・耐久性の3つだ。価格が高いほど調節機能が充実していて、ゲーミングチェアの座ったときの座り心地が良く長時間座っても疲れにくい。
耐久性が高くクッション性が失われにくかったり素材自体の耐久性が高く見た目が損なわれにくいのも、価格が高いゲーミングチェアの特徴だ。

おすすめは3万円~7万円の価格帯となる。コスパの観点から使用感・機能・耐久性を見ると、この価格帯のゲーミングチェアが最も優れている。
安すぎるのは1年でダメになることも多いのでおすすめできるものではないし、高すぎるのはなかなか手が出せるものではない。

価格帯ごとの詳しい特徴は以下のページで解説している。詳しく知りたい人は読むと良い。
≫ゲーミングチェアは高い?価格帯ごとの特徴とおすすめを解説

ファブリック・レザー・メッシュのどの素材にするかを決める

ゲーミングチェアのファブリック・PUレザー・メッシュ

価格による品質の次にゲーミングチェアの使用感に関わってくるのが素材だ。ゲーミングチェアの素材は大きく分けてファブリック・レザー・メッシュの3種類がある。
それぞれの特徴は以下の通り。

ファブリック PUレザー メッシュ
通気性 高い 低い かなり高い
撥水性 低い 高い
耐久性 高い 高い 高い
高級感 低い 高い 低い
選択肢 少ない 多い かなり少ない
価格 安め 幅広い 高め

おすすめはファブリックかメッシュだ。ゲーミングチェアの使用感・快適性に直結する通気性が優れている素材だからだ。

ゲームや作業をするとなると、連続で1時間や2時間座りっぱなしということも多いはず。PUレザー製のゲーミングチェアだと確実に蒸れて不快に感じる。
高級感や選択肢の広さではPUレザーが勝っているが、長期間使用することを考えると快適性で勝るファブリックかメッシュ製をおすすめする。

各素材の詳しい違いについては別のページで解説している。
≫【ゲーミングチェアの素材】ファブリック・PUレザー・メッシュの違い|メリット・デメリットを解説

欲しい機能やデザインで絞り込む

ゲーミングチェアに備わっている方が良い機能は以下の通り。なお、リクライニング機能などの当たり前に備わっている機能は除外する。

  • 位置の調節ができるヘッドセット
  • 4D調節機能付きの肘置き

これらの機能は上位モデルにしか搭載されていなかったり、そもそも珍しい機能だったりする。とはいえ搭載されていれば自分の体型や姿勢に合った調節が可能になるのでおすすめの機能だ。

詳しい機能説明や、反対にゲーミングチェアには必要ない機能を紹介したページがあるので、気になる人は読んでみると良い。
≫ゲーミングチェアのいらない機能を紹介!無駄を省いて後悔を減らそう

また、デザインでゲーミングチェアを絞り込んでも良い。ゲーミングチェアは基本的にレーシングシートのようなデザインでどれも同じような印象を受けるが、中には珍しいカラーのものもある。
このページでも特徴的なカラーのゲーミングチェアを紹介している。

最もおすすめするゲーミングチェア「DXRACER AIR」

DXRACERのAIR CASUAL

AIR PRO AIR CASUAL
特徴 耐久性が上がったハイスペックモデル シンプルでお手頃価格なモデル
カラー レッド ブラック
ピンク
素材 ポリエステルエアメッシュ ポリエステルエアメッシュ
リクライニング 135度 135度
座面 15度ゆりかご+角度固定機能 15度ゆりかご
アームレスト 4D(3D+左右水平) 3D
フットベース アルミ合金 強化ナイロン
キャスター 6cmウレタン樹脂製 5cmウレタン樹脂製
製品耐荷重 110kg 100kg
推奨身長 170~190cm 155~180cm
価格(税込) 59,800円 49,800円

AIRシリーズは、大手ゲーミングチェアブランドの1つであるDXRACERのラインナップだ。AIRシリーズの特徴は、世界初のレーシングシート型フルエアメッシュによって抜群の通気性を誇ることだ。
ゲーミングチェア購入後によくある悩みの「蒸れ」を克服したデザインになっていて、私が常用しているモデルだ。

AIRシリーズはミドル~ミドルハイの位置づけであり、座り心地についても申し分ない。他のシリーズと比べるとランバーサポートが特殊で位置調節に戸惑うかもしれないが、自分に合った位置に一度調節しさえすれば快適に座ることが可能だ。

未だにレーシングシート型のフルエアメッシュ製はほとんど見かけないので、究極の通気性はAIRシリーズの特権となっている。

AIRシリーズにはProとCasualの2モデルがあり、ProはCasualより機能や耐久性が向上している。Proはレビューしていないが、Casualはレビューページがあるので参考にしてほしい。

その他おすすめゲーミングチェアを有名ブランドから紹介

ゲーミングチェア業界を切り開いてきた2大ブランド「DXRACER」「AKRacing」からおすすめのゲーミングチェアを紹介する。

  • ファブリック素材の定番ゲーミングチェア「DXRACER DXR V2」
  • PUレザー素材の高級ゲーミングチェア「AKRacing Pro-X V2」
  • かわいさ重視のゲーミングチェア「DXRACER DXZ V2 PASTEL」

ファブリック素材の定番ゲーミングチェア「DXRACER DXR V2」

DXRACERのDXR V2

DXR V2
カラー ソリッドブラック
レッド
ブラック
素材 ファブリック
リクライニング 135度
座面 15度ゆりかご機能
アームレスト 上下
フットベース 強化ナイロン樹脂製
キャスター 6cmPU樹脂製
耐荷重 約100kg
推奨身長 150~180cm
価格(税込) 32,780円

DXRACERの標準シリーズ「FORMULA」からの紹介だ。DXR V2はファブリック素材のゲーミングチェアであり、蒸れにくさと価格の安さが特徴のシリーズとなっている。DXRACERのラインナップでは最安値だ。

ファブリック製のゲーミングチェアは通気性が良く快適性が高いものの、主流ではないため選択肢が狭い。(主流なのは蒸れやすいPUレザー製だ)

それに格安ブランドではファブリック製のゲーミングチェアは扱われていないことが多く、有名ブランドから選ぶことになる。
その中でもこのDXR V2はエントリーモデルなので低価格で手が出しやすいというメリットがある。

アームレストが上下方向のみの調節しかできないため、極端に身体が大きい・小さい場合は合わないこともあるが、標準体型であれば十分な調節幅だ。

ファブリック素材のゲーミングチェアを探している人や、なるべく安く有名ブランドのゲーミングチェアを手に入れたい人におすすめのモデルだ。

PUレザー素材の高級ゲーミングチェア「AKRacing Pro-X V2」

AKRacingのPro-X V2

Pro-X V2
カラー グレー
ホワイト
オレンジ
レッド
ブルー
素材 PUレザー
リクライニング 180度
座面 12度ゆりかご機能+角度固定機能
アームレスト 上下
前後
首振り
左右
フットベース 合金製
キャスター ポリウレタン製
耐荷重 150kg
推奨身長
価格(税込) 57,800円

AKRacingのラインナップのうち最高級のゲーミングチェアがPro-X V2だ。Pro-XはAKRacingを代表するシリーズで、eスポーツイベントなどに提供されていて特に日本では広く使われている。V2というのはPro-Xの改良版ということだ。

PUレザー製のゲーミングチェアは蒸れやすいというデメリットがあるものの、ゲーミングチェアの定番素材であり人気が高い。

アームレストは4方向の調節ができる4Dアームレストであり、リクライニング角度はAKRacingのスタンダードである180度となっている。
AKRacingの売りの1つがゆったり感なので、自分に合わせた調節ができるPro-X V2はAKRacingのゲーミングチェアの中で最もおすすめのシリーズだ。

「ゲーミングチェアの中でも良いものが欲しい」という人はこのPro-X V2を選ぶと良い。

かわいさ重視のゲーミングチェア「DXRACER DXZ V2 PASTEL」

DXRACERのDXZ V2 PASTEL

DXZ V2 Classic
カラー ピンク
スカイブルー
抹茶グリーン
バイオレット
素材 PUソフトレザー
リクライニング 135度
座面 15度ゆりかご機能
アームレスト 上下
前後
首振り
フットベース アルミ合金製
キャスター 6cmウレタン樹脂製
耐荷重 約110kg
推奨身長 150~180cm
価格(税込) 47,080円

DXRACERの標準シリーズ「FORMULA」からの紹介だ。FORMULAシリーズのパステルカラーモデルがDXZ V2 PASTELだ。
最大の特徴は、レザー全体がパステルカラーで覆われていることだ。一般的なゲーミングチェアは黒をベースにしたデザインになっているが、DXZ V2 PASTELは明るい印象を受けるカラーになっている。

機能については、3方向の調節が可能な3Dアームチェアを採用していたり、他のシリーズと同じく135度のリクライニング機能がついていたりして十分な機能性となっている。

華やかな印象を受けるゲーミングチェアなので、配信映えを狙いたい配信者や女性ゲーマーに特におすすめのモデルだ。

ゲーミングチェアを長持ちさせるためにできること

  • 風呂上がりにゲーミングチェアに座らない
  • 汗を拭きとる癖をつける
  • 座面にクッションを敷く
  • 安物ブランドのゲーミングチェアを選ばない

PUレザーの弱点である水分や皮脂を避けたり、座面にかかる負荷を減らしてあげたりすることでゲーミングチェアを長持ちさせられる。

また、安物ブランドではなくきちんとした有名ブランドを選ぶというのも、長期的に見るとコスパが良い。

詳しくは以下のページで解説している。興味のある人は読むと良い。
≫ゲーミングチェアを長持ちさせる方法と処分方法を解説

ゲーミングチェアを床に直置きしないほうが良い

ゲーミングチェアの重量は20kgほどだ。ゲーミングチェアを床に直置きしてキャスターで移動させていると、確実に床に傷がつく。

カーペットやチェアマットを床に敷いておけば、ゲーミングチェアによる傷を防ぐことができるのでおすすめだ。
詳しくは以下のページで解説しているので、カーペットやチェアマットを持っていない人は読むと良い。
≫ゲーミングチェアにはチェアマットが必須!選び方を教えます

ゲーミングチェアは正しく使わないと意味がない

ランバーサポートの位置

「ゲーミングチェアを使えば疲れにくいって聞いたけど、腰が痛いんだよね…」という人は少なくない。このような人はゲーミングチェアを正しく使えていない可能性が高い。

ゲーミングチェアにはランバーサポートというパーツがあるが、ランバーサポートを正しく使えていないと腰痛の原因になるのだ。
多くの人はランバーサポートを一番下に置いてしまっているが、一番下では全く意味がないどころか最悪の姿勢だ。ランバーサポートは背骨がS字カーブを描くために使うパーツなので、正しい位置は大体へそと同じ高さくらいとなる。

ランバーサポートの詳しい使い方は別のページで解説している。より深く知りたい人は参考にしてほしい。
≫ランバーサポート(腰当て)はいらない?正しい位置で快適ゲームライフを!

ゲーミングチェアの選び方やおすすめまとめ

  • ゲーミングチェアは後傾姿勢向けの構造になっていてゲーム時の姿勢にピッタリ
  • ゲーミングチェアは価格・素材・機能・デザインで選ぶ

ゲーム用途で椅子を買うならゲーミングチェアを選ぼう。自分に合ったゲーミングチェアを選んで正しく使えば、快適なゲームライフを送れるようになる。

タイトルとURLをコピーしました