
「『ゲーミングチェアの座り心地が良い』みたいな話題を最近見かけるから気になってるんだけど、ゲーミングチェアとオフィスチェアって何が違うの?そんなに良い座り心地なら、ゲームをしないけどゲーミングチェアを買ってみようかな?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- ゲーミングチェアとオフィスチェアの違い
- ゲーミングチェアを選ぶべきではない人
- ゲーミングチェアを選んで良い人
ゲーミングチェアとよく比べられるのがオフィスチェアだ。このページでは、ゲーミングチェアとオフィスチェアが具体的にどんな違いがあるのかを解説し、ゲーミングチェアを選ぶべき人・選ぶべきではない人をそれぞれ紹介している。
ただしこのページでは基本的にある程度以上品質を持つチェアに限定して説明する。質の低い低価格製品については基本的に無視している。
ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いは?
ゲーミングチェアもオフィスチェアとを比べると、総合的に見てオフィスチェアの方が優れている。
そのためオフィスチェアを選んでおけば間違いないが、みんながみんな高級なオフィスチェアを購入できるわけではない。
そこでゲーミングチェアとオフィスチェアは何が違うのかを見ていくことで、ゲーミングチェアを選ぶべき人・選ばないほうが良い人を見ていこう。
価格帯が違う
ゲーミングチェア | 1万円~7万円 |
オフィスチェア | 数千円~20万円 |
ゲーミングチェアは格安のもので1万円以上、定番ブランドのしっかりしたものだと3万円~7万円が相場だ。最近だと高級オフィスチェアブランドとのコラボ商品で10万円以上のゲーミングチェアもあるが、とりあえず無視しておく。
一方でオフィスチェアは数千円~20万円ほどの価格帯になっていてピンキリだ。オカムラやハーマンミラーのような高級メーカーだと10万円以上が多いが、ニトリやIKEAのような大手家具メーカーだと2万円ほどのものも多い。
オフィスチェアは中古市場も大きく高級メーカーの製品が10万円以下で買えることも珍しくない。高級メーカーのオフィスチェアは作りがしっかりとしているので、数年使用されたくらいの中古製品でも十分使用可能だ。
想定している姿勢・座り方が違う
ゲーミングチェア | 後傾姿勢 |
オフィスチェア | 様々な姿勢 |
ゲーミングチェアは、モニターの前に座って長時間同じ姿勢でゲームをプレイすることを想定して作られている。長時間同じ姿勢で座る場合は、後傾姿勢の方がリラックスできるのだ。そのためゲーミングチェアは後傾姿勢で背もたれに身体を預けることを想定している。
一方でオフィスチェアは様々な姿勢に対応している。デスクワークはキーボードを打つだけではなく、書き仕事や電話対応などの様々な仕事があり、その都度姿勢が変わるからだ。
どんな姿勢にも合わせてくれるのがオフィスチェアの特徴だ。
機能性が違う
ゲーミングチェア | 大きい調節が可能 |
オフィスチェア | 細かい調節が可能 |
ゲーミングチェアは大きい調節が可能だ。例えばリクライニングは135~180度くらいまで傾けられるものが一般的だ。ヘッドレストの位置やランバーサポートの位置も手動で大雑把な調節が可能となっている。
オフィスチェアもリクライニングやランバーサポートの位置調節が可能だが、ゲーミングチェアとの違いは調節の細やかさだ。ヘッドレストやランバーサポートを調節レバーで細かく調節できたり、座面の位置を調節できたりする。
細かい調節によって自分に合ったチェアに仕上げやすいというわけだ。
主流な素材が違う
ゲーミングチェア | PUレザーが主流 |
オフィスチェア | ファブリックやメッシュが主流 |
ゲーミングチェアの素材として主流なのがPUレザーだ。PUレザーは天然皮革に似せた素材で、高級感が出る一方で蒸れやすいという弱点がある。
ファブリックやメッシュのゲーミングチェアもあるが主流ではなく数が少ない。
一方でオフィスチェアはファブリックやメッシュが主流だ。PUレザー製のオフィスチェアはないと思って良い。ファブリックやメッシュは長時間座っても蒸れにくく快適性が保たれるというメリットがある。
拡張性が違う
ゲーミングチェアには拡張性がほぼない。製品ラインナップから良さげなチェアを選べばそれで終わりだ。
一方で高級オフィスチェアは拡張性があることが多い。カラー・アームレストの有無や機能性・背もたれの大きさ・背もたれや座面の素材・脚部の素材など様々なパーツを選べる。中には服をかけるためのハンガーをオプションで付けることができるものもある。
拡張性が広いということは、それだけ自分に合ったチェアを選ぶことができる。
デザインが違う
ゲーミングチェア | サイバー感のある奇抜なデザインが多い |
オフィスチェア | オフィスに合う落ち着いたデザインが多い |
ゲーミングチェアはもともとレーシングシートの製造メーカーが作り始めたことから、レーシングシートに近いデザインになっている。さらに「ゲーミング=サイバー感」という印象から、奇抜なデザインになっているものが多い。
オフィスチェアはオフィスで使えるチェアなので、シンプルで落ち着いたデザインになっている。部屋の雰囲気に合わせやすいというメリットにもなる。
ゲームをしない場合はゲーミングチェアの必要性はない
ゲームをしない場合はわざわざゲーミングチェアを選ぶ必要性はない。ゲーミングチェアは、ゲームプレイ中になりがちな後傾姿勢向けに作られているからだ。
ゲーム以外でずっと後傾姿勢になることはあまりない。(ずっとキーボードを打ち続ける仕事くらい?)
「ゲーミングチェアは勉強にも使える」などと書いているサイトもあるが、勉強中は前傾姿勢になるのでゲーミングチェアとの相性は悪い。
「ゲームをしない」「ゲームはするけど勉強のほうが圧倒的に長い」「デスクワークの時間が長い」というような人はゲーミングチェアを選ばずにオフィスチェアを選ぶべきだ。
後傾姿勢を長時間取る人のみゲーミングチェアを選ぼう
ゲーミングチェアは後傾姿勢向けなので、ゲーミングチェアを選ぶべき人は限られる。具体的には以下の通り。
- 椅子に座るのはゲームをするときくらい
- 椅子に座っている時間の8~9割以上はゲームをしている
- 椅子に座るときはいつも背もたれによりかかっている
長時間同じ姿勢の場合は後傾姿勢向けのチェアに座ってリラックスするのがおすすめだ。
ゲーミングチェアの選び方は以下のページで解説している。
≫【ゲーム用のイス?】ゲーミングチェアとは?選び方やおすすめを初心者向けに徹底解説
ゲーミングチェアとオフィスチェアの違いまとめ
- 高価な分オフィスチェアのほうが総合的に優秀で色んな姿勢に対応できる
- ゲーミングチェアはゲーム時に取りがちな後傾姿勢向けに作られている
- ゲームなどで長時間、後傾姿勢を取る人にゲーミングチェアはおすすめ
ゲーム用途ならわざわざ大金を出して高級なオフィスチェアを選ぶ意味は薄い。後傾姿勢に対応しているゲーミングチェアで十分だ。
用途に合ったチェアを選ぶことで無駄なくチェアの恩恵を受けることができるということだ。