
ゲーミングモニターをAmazonで探してるんだけど、専門用語が多すぎて何が何だかわかんないんだよね。結局どうやって選べば良いの?
ゲーミングデバイスは専門用語が多くて大変だと思っている人は少なくないです。私も初心者の頃は何がなんだかわからずに、適当に選んでは後々後悔していました。
この記事では、ゲーミングモニターの用語を軽く解説しながら、選び方とおすすめを紹介していきます。
この記事を見れば、自分にあったゲーミングモニターを選べるようになりますよ。
ゲーミングモニターとは?普通のモニターと何が違うの?

ゲーミングモニターって言っても、見た目はただのモニターだよね?普通のモニターと何が違うの?

主に表示遅延と応答速度の面でゲーム用に適しているのがゲーミングモニターだね。
ゲーミングモニターとは、その名の通りゲームに適したモニターです。特に動きの激しいゲームでも快適にプレイできます。
普通のモニターやテレビとの違いは、表示遅延が小さいことと応答速度が速いことです。
ゲーム以外のOffice使用やメールのやり取りなんかだと、激しい動きはありません。せいぜいYoutubeで動画を観るくらいだと、普通のモニターで事足ります。
しかし一方で、FPSやアクションゲームのような、動きが激しいゲームをプレイするときに普通のモニターを使ってしまうと、快適にプレイできません。その原因が表示遅延と応答速度です。
そのためこれらの欠点をカバーするためにゲーミングモニターが必要というわけです。対戦ゲームで勝ちにこだわるならゲーミングモニターは必要ですね。
ゲーミングモニターを使用するメリット
- 主に対戦ゲームで有利に戦える
先ほどの言いましたが、ゲーミングモニターの特徴は、表示遅延が小さく、応答速度が速いので残像感がなく動きが滑らかに見えることです。
表示遅延や応答速度についてはここでは解説しませんが、要するに快適にゲームをプレイできるということです。
ゲーミングモニターのデメリット
普通のモニターより価格が高い傾向にあるのがデメリットです。
逆にそれ以外にデメリットはないので、予算に余裕があるなら欲しいアイテムになります。
ゲーミングモニターの選び方

ゲーミングモニターがゲーム用に適しているっていうのはわかったけど、実際にどうやって選べば良いの?

ゲーミングモニターを選ぶためには、用語についての軽い理解が必要だね。用語を理解したら選べるようになるよ。

え…用語って知らなきゃダメなの?

用語について知らないと、まず間違いなく失敗してしまうのがゲーミングモニターの怖いところだね。でも簡単だから身構えなくて良いよ。
リフレッシュレートから選ぶ
- SwitchやPS4:60Hz
- PS5:120Hz
- PC:144Hz~240Hz(PCのスペックによって変わる)
画面のヌルヌル度を数値で表すのがリフレッシュレートです。具体的には、1秒間に何枚の画像を描写できるかの値で、単位はHz(ヘルツ)です。
Switchやプレイステーションのようなコンソール機を使用する場合は、必ず以上の数値通りにしてください。(多少超えてしまうのはOK。例.Switch用に75Hzを買う)
PCに関しては、PCごとにスペックが違いすぎて一概にコレということができません。ゲーミングPCを使っているのであれば、144Hz~240Hzの間で選べば良いでしょう。

例えばSwitchしか持ってないのに、144Hzのモニターを買っても全く意味がないよ。詳しく知りたい人は下の記事を読んでね。
≫fps(フレームレート)って何?|ゲーミングPCを選ぶ時の基準になります
パネルの種類から選ぶ

モニター選びで最も大事なのがパネルの種類だね。画面の見え方に直結するから、ここは絶対に知っておいて欲しいよ。
- TNパネル
- IPSパネル
- VAパネル
パネルの種類によって、画面の見え方が大きく変わります。自分の用途に沿ったパネルを選ぶ必要があります。
ゲーミングモニターによく採用されているパネルは以上の3種類です。それぞれに特徴は以下の通りです。
TNパネル | IPSパネル | VAパネル | |
応答速度 | ◎ | ○ | ○ |
残像感 | ◎ | ○ | ○ |
視野角 | △ | ◎ | ○ |
色再現性 | △ | ◎ | ○ |
目への負担 | ◎ | ○ | ○ |
価格 | ◎ | △ | ○ |
FPSやTPSなどのシューティングゲームをメインに使用するならTNパネル一択です。応答速度が速く残像感が少ないため、有利に立ち回ることができます。デメリットとしては、色再現性が低く、画面が白っぽく見えることです。
一方、MMORPGなどの色味が大事になってくるゲームや、画像・動画編集をメインに使用するなら、IPSパネル一択です。実際の色味に近い色を出力してくれるからですね。デメリットは価格が高いことです。
VAパネルに関してですが、ゲーミングモニターとして購入するにはメリットが薄いです。引き締まった黒を表現してくれるので、映画鑑賞向けのパネルだと言えます。
大きさから選ぶ
- 24インチで標準
- 大画面が良い場合は27インチ以上
画面の対角線の長さをインチで表しています。(1インチ=2.54センチ)
モニターを机上に置いて普通にプレイしたり、FPSやTPSなどの画面の隅々まで見る必要があるゲームをプレイする場合だと、24インチが望ましいです。それ以上大きいと、全画面を把握することが難しくなるからです。
一方、MMORPGなどの没入感が大事なゲームをプレイする場合だと、27インチのモニターが良いです。画面が大きいほど没入感も大きくなり、よりゲームの世界に入り込むことができるからです。
解像度から選ぶ
- フルHD:1920×1080px
- WQHD:2560×1440px
- 4K:3840×2160px
モニターの画面には、細かいドットが敷き詰められています。それらが様々に光ることで映像を作り出しています。フルHDなら、ドットが横に1920個、縦に1080個敷き詰められています。
ドットの数が多くなるほどより細かい描写が可能になり、「きれいな映像」だと思えるようになります。
当然WQHDや4Kは値段が高いので、ほとんどのゲーマーはフルHDのゲーミングモニターで良いです。MMORPGなんかをプレイしていて、映像のきれいさにこだわりたいという人なんかは、WQHDのゲーミングモニターをおすすめします。
4Kはモニターは価格が高く、リフレッシュレートと両立しようとすると10万円近くかかってしまうので、あまりおすすめはできません。

特に初心者はフルHDで良いかな。ずっとゲーマーをやっていって、デバイスにこだわりたくなった時にWQHDや4Kにすれば良いよ。
応答速度から選ぶ
- FPSやTPSなどの動きが激しいゲームなら1ms
- あまり気にしなくても良い
応答速度とは、色が切り替わるまでの時間です。この数値が低ければ低いほど残像感がなくなり、視認性が向上します。
激しい動きのゲームをプレイするなら、応答速度は1ms以下が望ましいです。
とはいえ、最近のちゃんとしたゲーミングモニターであれば5ms以下が普通ですし、1msと5msは素人では違いがわからないので、あまり気にする必要もないです。
入力端子の数から選ぶ
SwitchやPS5など、複数のゲーム機を所有している場合、モニター側の入力端子の数を気にするべきです。
基本的にゲーム機の端子はHDMIなので、HDMIの端子がいくつ搭載されているのかを見ておきましょう。
スピーカーの有無から選ぶ
ゲーミングモニターにはスピーカーが搭載されていないものも多いです。そのため、テレビのように音を垂れ流しにしたいのであればスピーカーが搭載されているものを選びましょう。
ただし、ゲーミングモニターのスピーカーは質が良くないので、快適にゲームをしたい場合はゲーミングヘッドセットや外付けのスピーカーを別途購入するべきです。
ゲーミングモニターの選び方まとめ
リフレッシュレート | Switch/PS4:60Hz PS5:120Hz PC:スペックやプレイするゲームによる |
パネル | FPSやTPSならTNパネル。 それ以外ならIPSパネル |
解像度 | 基本はフルHD。 |
応答速度 | 動きが激しいゲームなら1ms。 最近のモニターはどれも優秀なので、そこまで気にしなくてOK。 |
大きさ | 基本は24インチ。 没入感を求めるなら27インチ。 |
入力端子 | 所持しているゲーム機の数による。 |
スピーカー | 基本は非搭載で良い。 ヘッドセットか外付けスピーカー推奨。 |
おすすめゲーミングモニターを紹介
正直言って、パネルやリフレッシュレートが同じであれば、そこまでモニター間での違いを体感することはできません。
そのため、無暗に紹介して選択肢を広げてしまうより、グッと絞って厳選したものを紹介したほうが良いと考えています。
PC向けゲーミングモニター
1. BenQ ZOWIE XL2411K(TNパネル)
リフレッシュレート | 144Hz |
パネル | TNパネル |
ディスプレイサイズ | 24インチ |
応答速度 | 1ms(GtG) |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
端子 | DisplayPort1.2(ケーブル付属) HDMI2.0 HDMI1.4×2 HeadphoneJack |
その他 | DyAc技術搭載 Black eQualizer機能搭載 スピーカー非搭載 |
価格 | 25,000~27,000円(税込) |
FPS用にTNパネルのゲーミングモニターを買うなら、これにしておけというレベルのものになります。
ゲーミングモニターの中ではBenQというメーカーはかなり主流であり、その中でもZOWIEシリーズはeスポーツに特化しています。FPS向けの機能が搭載されていますね。
TNパネルのゲーミングモニターの中でもかなり良いものなので、他のより白っぽさが抑えられています。
上位のモデルでは27インチのものや165Hz・240Hzのものもあるので、需要に応じて選びましょう。
≫【レビュー】BenQ ZOWIE XL2411Kは初心者におすすめしたいゲーミングモニターだった
2. Acer Nitro XV253QXbmiiprzx(IPSパネル)
リフレッシュレート | 240Hz |
パネル | IPSパネル |
ディスプレイサイズ | 24.5インチ |
応答速度 | 最大0.5ms(GtG) |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
端子 | DisplayPort1.2(ケーブル付属) HDMI2.0×2(ケーブル付属) |
その他 | HDR400 G-Sync フレームレス |
価格 | 約47,000円(税込) |
ゲーミングモニターの中でもかなり上位のモデルになります。スペックの高いゲーミングPCを持っていて、IPSパネルが良いのなら、このゲーミングモニターで間違いないというレベルだと思います。
IPSパネルなので色味がきれいで、さまざまなジャンルのゲームを快適に楽しむことが可能で、動画編集なんかのクリエイティブ的作業にも向いています。
さらに、IPSパネルにして応答速度が最大0.5msと高速なので、FPSなどの動きが激しいゲームにも対応できます。
価格が高めですが、240HzのIPSパネル採用であればこれくらいの価格なのは普通です。良いゲーム環境を作りたい人におすすめですね。
SwitchやPS4向けゲーミングモニター
Acer Nitro VG240Ybmiifx
リフレッシュレート | 75Hz |
パネル | IPSパネル |
ディスプレイサイズ | 23.8インチ |
応答速度 | 1ms(VRBオン時) |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
端子 | ミニD-sub 15ピン(ケーブル付属) HDMI1.4×2(ケーブル付属) 2W+2W ステレオスピーカー |
その他 | FreeSync機能搭載 スピーカー搭載 フレームレス |
価格 | 約22,000円(税込) |
SwitchやPS4用にゲーミングモニターを買うのであれば、高リフレッシュレートは必要なく、60Hzで十分です。(とはいえ60Hzのものはあまりないので75Hzにしています)
さらに、動きの速いゲームだけというよりかは、いろいろなゲームをプレイすることが考えられるので、映像美が楽しめるIPSパネルのモニターが良いでしょう。とはいえ、応答速度も最大1msなので、FPSをプレイする際にも快適にプレイできます。
SwitchやPS4用だと、わざわざヘッドホンをすることもないかなと思ったので、スピーカー搭載です。
SwitchやPS4でゲームをするにはもってこいのゲーミングモニターだと思っています。
自分に合ったゲーミングモニター選びをしよう
ゲーミングモニターは専門用語が多く、何も知らずに買うと失敗しやすいデバイスだと思っています。なので、ざっくりとで良いので用語の意味や仕様を把握しておきましょう。
そうすれば、自分にあったゲーミングモニターを簡単に選ぶことができます。
同じようなモニター間だと体感できる差があまりないので、選びやすいというのもゲーミングモニターの特徴ですね。