
「ゲーミングヘッドセットを探してて、LogicoolのG733ってのが気になったんだけど、どんな感じなんだろ?」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- G733の製品概要と外観
- G733独自の強み
- G733を実際に使って感じたこと
G733は2020年9月に発売された有名ブランドLogicoolのワイヤレスゲーミングヘッドセットだ。
このページではG733を約1年間毎日10時間以上使用した上でのレビューを行う。このページを読めばG733がどんなゲーミングヘッドセットなのかがわかり、自分に合うのかどうかを判断できる。
G733の製品概要
ヘッドホン型式 | 密閉型 |
接続方式 | 無線 |
バッテリー駆動時間 | 20~29時間 |
重さ | 278g |
イヤーパッド素材 | メッシュ |
対応デバイス | PC,PS4,PS5 |
ドライバー口径 | PRO-G 40mm |
ヘッドホン周波数特性 | 20~20,000Hz |
ヘッドホンインピーダンス | 39Ω |
マイク方式 | 着脱式 |
マイク極性パターン | 単一指向性 |
ノイズキャンセリング | あり |
メーカー小売り価格(税込) | 19,250円 |
G733はLogicoolが展開する軽量ヘッドセットの1モデルだ。G733はワイヤレスにして278gという軽量差が売りであり、他のワイヤレスゲーミングヘッドセットとは一線を画した快適性を実現している。
G733の外観

G733の全体像はこんな感じ。一部光るラインがある。光り方を変えたり、オフにしたりできる。簡素な作りで若干のおもちゃ感が否めないが、軽くするための設計だ。

G733のイヤーパッドは低反発メッシュとなっている。通気性が良く、長時間着用しても蒸れにくい設計だ。

マイクは取り外し式だ。マイクを使わない場合は取り外すことで普通のヘッドホンとして使うことが可能。

左イヤーカップの底面~裏面にかけて、いろいろなボタンが付いている。音量調節ダイヤルや電源ボタン、ミュートボタンだ。

イヤーカップ部分で大きさの調節が可能。ただし一般的なタイプではなく、画像のように少し変わった作りになっている。(画像左が短くしたとき、画像右が長くしたとき)
G733独自の強みは軽さと品質が両立していること
G733はワイヤレスヘッドセットなのにもかかわらず、278gという軽量の部類に入る。基本的に有線タイプの方がワイヤレスより軽いが、有線でも300gを下回るものは少ない。
ゲーミングヘッドセットは長時間・長期間着用するものなので、軽いほうが首回りへの負担が小さくて済む。G733の軽さはメリットであり、他ではあまり見られない特徴と言える。
G733がすごいのは軽さだけではない。ゲーミングヘッドセットの品質を高くしようと技術を詰め込むと、どうしても重くなってしまうのだが、G733は軽量ながらに品質も担保できている。
ワイヤレス×軽量×品質というのは他では見られず、G733独自の特徴と言える。
G733を実際に使って感じたこと
G733を約1年間毎日10時間以上使用して感じたことは以下の通り。
- 長期間使用すると充電のもちが悪くなる
- マイク音質は良くない
- 278gしかなくて軽いので、ほとんど疲れを感じない
- メッシュイヤーパッドのおかげでほとんど蒸れない
- 密閉感は強くない
- 定位感は悪くはない
- 普段使いにも使用できるレベルの音質
それぞれ解説していく。
長期間使用すると充電のもちが悪くなる
ワイヤレスヘッドセットの宿命だが、長期間使用すると充電のもちが悪くなり、充電の頻度が増えてしまった。
仕様書上では、LEDをオフにしておけば充電が29時間もつ。実際、購入したばかりのときは2日に1回以下のペースで充電していた。
ところがいつの間にか2日もたないようになっていた。いつ頃からかは覚えていないが、気づいたら充電の回数が増えていた。
充電コードをつないでいる間も使用可能だが、それだとワイヤレスの意味がないので悩ましい。とはいえ、私のように1日10時間以上使うような人でなければ数日は充電がもつのでそこまで気にするようなところではないのかもしれない。
マイク音質は良くない
G733のマイク音質は良くない。有線の少し価格の高いゲーミングヘッドセットのマイク音質と比べると雲泥の差だ。G733のマイクはクリアさが欠けていて、声がぼやけている印象を受ける。
マイク音質が悪いのはワイヤレスゲーミングヘッドセットの宿命だが、G733のマイク音質はボイスチャットで使う分には問題ないレベルではある。実際、Discordで通話をしていて聞こえづらいと言われたことはない。
278gしかなくて軽いので、ほとんど疲れを感じない
ワイヤレスで278gという特徴は、G733を1日中着けておけるということにつながっている。軽さはゲーミングヘッドセットの着け心地を向上させるし、ワイヤレスによってのどが乾いたらそのまま冷蔵庫に飲み物を取りに行けるし、夕方になったら着けたままカーテンを閉めることもできる。
有線と違ってコードによって下に引っ張られている感もないので、頭に何も着けていないと思えるほどに軽くて快適だ。1日中着けていても疲れをほとんど感じない。
メッシュイヤーパッドのおかげでほとんど蒸れない
278gという長時間着用できるという特徴に合わせて、イヤーパッドも蒸れにくいメッシュタイプになっている。
メッシュタイプは高級感こそないが、快適性は抜群だ。夏や暖房のきいた冬であってもほとんど蒸れることがなく快適にゲームをプレイできる。
1日10時間以上着用し続けてもイヤーパッドが劣化することはなかったので安心だ。
密閉感は強くない
G733の密閉感はそこまで強くない。G733のコンセプトはおそらく「長時間着用できるゲーミングヘッドセット」なので、長時間着用しても疲れにくいように弱めの密閉感になっている。
側圧がそこまで強くなくて耳周りが圧迫されるようなことはないし、イヤーパッドがメッシュタイプなのも弱めの密閉感を生み出す一因となっている。
キーボードをカタカタ叩く音が割と聞こえるくらいの密閉感しかないので、ゲームへの完全な没入感を求める人には不向きだ。
とはいえ長時間着用するという視点で見ると、弱めの密閉感はメリットになる。
定位感は悪くはない
流行りのFPS・TPSといったシューティングゲームでは、どこから音が聞こえてくるかという定位感が大事になる。G733の定位感はそこそこ良い。
私はよくフォートナイトをプレイしているのでフォートナイトでの話になるが、敵が建物のどのあたりにいるのかを捉えることはできた。
フォートナイトでは建築をして縦横に動き回りながら戦うが、建築時は敵の位置を把握するのが難しいこともあった。とはいえ「敵が下にいると思ったのに実際は上にいた」というようなことは起きなかったので、そこまで困るようなものでもない。
G733の定位感はかなり良いとまではいかないが、おおよそ位置を把握することができるくらいには良い定位感と言える。価格相応だと感じた。
普段使いにも使用できるレベルの音質
音質にこだわるような人でなければ、Youtube閲覧などにも使えるレベルの音質をG733は持っている。
当然、もっと高価なゲーミングヘッドセットやきちんとしたヘッドホンと比べるとクリアさや迫力で劣ってしまうが、音にこだわりがなかったり今まで高価な音響デバイスを使ったことがないのであれば問題なく使える。
G733は長時間の着用に向いている快適ゲーミングヘッドセット
G733は、278gという軽さ・ワイヤレス・ほど良い側圧・メッシュタイプのイヤーパッドなど、長時間着用することを考えた設計になっている。G733は1日に何時間もヘッドセットを着けている人や、今まで使ってきたヘッドセットでは首回りが辛いというような人にぴったりだ。
それでいて品質に関しても価格相応であり、ワイヤレス×軽さ×品質を兼ね揃えているのはG733独自の特徴と言える。
ゲーミングヘッドセットに快適性を求めているゲーマーにぴったりだ。
G435などの軽量ヘッドセットとの比較
LogicoolはG733の他にもG435といった軽量ゲーミングヘッドセットを発売している。その中にはG733よりも軽いものもあるが、私はG733をおすすめしている。
他のモデルは確かにG733より軽いが、品質が微妙だからだ。子供向けに作っているモデルもあり、音質が微妙だったり小さくて大人では圧迫感を感じたりする。
せっかくゲーミングヘッドセットを買うのであれば、品質が伴ったものを買うべきだ。
G733のレビューまとめ
- G733はワイヤレス×軽量×品質という独自の特徴を持つ
- G733は長時間着用しても疲れにくい設計なので、快適性を求めるゲーマーにおすすめ