
「BTOショップでゲーミングPCを買おうと思ってるんだけど、フロンティアってどんなショップなの?安いらしいけど、逆に不安なんだよね」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- フロンティアとはどんなBTOショップなのか
- フロンティアの安さの理由
- フロンティアの評判について
- フロンティアでゲーミングPCを買うならセールを狙え
フロンティアは価格の安さで有名で、私が最もおすすめしているBTOショップだ。
このページを読めば、フロンティアがどんなBTOショップなのかがわかり、フロンティアでゲーミングPCを購入するかどうかの判断ができる。
フロンティアの評価を簡単に解説
フロンティア | パソコン工房 | ドスパラ | |
おすすめ度 | 10 | 8 | 9 |
価格 | 10 | 9 | 8 |
カスタマイズ | 4 | 4 | 5 |
知名度 | 7 | 9 | 10 |
納期 | 7 | 7 | 10 |
サイトの使いやすさ | 10 | 6 | 8 |
フロンティアは価格重視のBTOショップなので、同じように価格重視のBTOショップと比較した。
フロンティアの知名度や納期はBTOショップの平均値くらいだが、価格とサイトの使いやすさはダントツだ。常時開催のセールではコスパに優れたゲーミングPCがズラリと並んでいるし、見た目が整理されたサイトなので目当てのゲーミングPCを探しやすい。
フロンティアは初心者をはじめとする、ゲーミングPCを安く手に入れたい人におすすめのBTOショップだ。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介
フロンティアはヤマダ電機と提携している企業が運営している
社名 | 株式会社インバースネット |
ブランド名 | フロンティア |
本社所在地 | 〒221-0031 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1-1-25 テクノウェイブ100ビル8階 |
設立 | 1951年12月14日 |
資本金 | 10,000万円 |
株式会社インバースネットが所有するブランドがフロンティアだ。インバースネットは1951年に設立された老舗企業で、主にコンピューター関連の業務を行っている。2003年には株式会社ヤマダ電機と業務および資本提携を行い、子会社化している企業だ。
株式会社かつヤマダ電機の子会社でそれなりの歴史もあるため、信頼性はかなり高いと言って良い。
フロンティアのゲーミングPCはなぜ安い?
フロンティアは常にセールを行っているので、いつでもゲーミングPCを安く手に入れられる。
ゲーミングPCを安く買えるのは嬉しいが、なぜ常に安いのだろうか?
ヤマダ電機の資本力でパーツの大量注文をしているからなどとよく言われるが、担当者ではないので真偽はわからない。
ここでは、大量注文以外で安さの秘訣と思われるものを3つ紹介する。(フロンティア内部の人間ではないので、あくまで予想)
- 無名メーカーのパーツを搭載していることが多いから
- 広告を出していないから
- 最低限の構成になっているから
無名メーカーのパーツを搭載していることが多いから
PCは複数のパーツから構成されていて、それぞれに主流メーカーが存在する。マザーボードならASRock、ASUS…、電源ならCoolerMaster、SilverStone…といった感じだ。
主流メーカーは品質が高いぶん価格も高い。
フロンティアのゲーミングPCに搭載されているパーツは。メーカーや型番を公開していない場合が多い。
公表しないのは、無名メーカーのパーツを使っている場合が多いからだ。実際、フロンティアのゲーミングPCのケースを開けてみると、主流メーカーのパーツもある一方で無名メーカーのパーツもいくつか出てくる。
ただし無名パーツだからと言って品質が悪いわけではない。主流メーカーの品質を98点とすると、無名メーカーは90点といったところだ。無名パーツを使っているからといって、故障率が劇的に上がるわけではない。
ちなみに、フロンティアに限らず大手BTOショップはパーツのメーカーを公表していないことが多い。
「無名パーツを搭載しているため価格が安い→最も数が多いライト層に受け入れられやすい→大手ショップになる」というロジックだ。
パーツのメーカーを公表しないのは一般的であり、フロンティアが特別なわけではないということだ。
広告を出していないから
Googleで「フロンティア」と検索すると、一番上にフロンティアの公式サイトが出てくる。
一方で「ドスパラ」「マウス」(どちらも大手BTOショップ)などと検索すると、一番上にそれぞれの広告が出てくる。
フロンティアは広告を出していないが、他の大手BTOショップは広告を出しているということだ。
Google広告以外にも、ドスパラはテレビCMを打っていたし、マウスは電車内で広告を見かけたことがある。他の大手BTOショップは数百万~数千万円単位で広告費に充てていると予想できる。
広告費に大金がかかっているとなると、広告費を回収するためにはゲーミングPCの価格を上乗せするしかない。
逆に言えば、広告を出していないフロンティアは広告費を上乗せする必要がないため、ゲーミングPCの価格が低いというわけだ。
基本構成が最低限になっているから
BTOショップでゲーミングPCを買う時は、まず基本構成を選ぶ。そして基本構成をカスタマイズして(しなくても良い)自分の要望に沿ったゲーミングPCを構成していくという流れだ。
フロンティアの基本構成は必要十分な構成になっていて過不足が無い。例えばエントリーモデルのSSDは512GB・HDDは無し・メモリは16GBというように、エントリーモデルの標準的な構成になっている傾向が強い。
もし容量が足りないようならカスタマイズで増設すれば良いだけだ。不必要に過剰な構成になっていないので、そのぶん価格が安くなっている。
フロンティアの悪評「悪い」「壊れやすい」は本当か?
Googleなどで「フロンティア」「フロンティア 評判」などで調べると、「悪い」「壊れやすい」というようなネガティブなワードがサジェストに出てくる。この評判は本当なのだろうか?
大抵どのBTOショップもネット上の評価は良くない
そもそも、どのBTOショップも口コミサイトやSNS上の評価は良くないことが多い。というのもゲーミングPCは良い評価は口コミとして残りにくく、悪い評価が残りやすいからだ。
例えばゲーミングヘッドセットであれば、「足音の場所がわかるようになった」「音が聞き取りやすい」「前使ってたヘッドセットのほうが良かった」というように良い感想も悪い感想も抱きやすい。
一方でゲーミングPCは良い感想が浮かびにくい。普通に電源がついてゲームができてYoutubeを観れることに対してありがたみは感じない。PS4からPCに移行したとしても劇的に勝てるようになるというような大きな変化はない。
逆に初期不良や故障が起きたら悪い評価として蓄積する。「10万円以上かかったのに…」という価格の大きさからも不満感が大きくなる。
すると「15万円で買ったのにもう壊れた。最悪」などとネットに書き込みたくなる。そうしてネット上には悪い口コミが圧倒的に多くなるというわけだ。
精密機械の初期不良は仕方ない
フロンティアを含むBTOショップの口コミのほとんどが初期不良と思われるものだ。「買ったばかりなのに電源がつかない」「1週間で壊れた」というのは初期不良だ。
ゲーミングPCは精密機械なので一定の割合で初期不良が存在する。初期不良は仕方がなく防ぎようがないことだ。
ユーザー側からすれば「大金払ったのに」と不満を言いたくなる気もするが、運が悪かったと思うしかない。初期不良は無料で修理してもらえるのでサポートに連絡しよう。
フロンティアのゲーミングPCは壊れやすいのか?
フロンティアのゲーミングPCが壊れやすいとは思わない。搭載しているパーツ自体は他の大手BTOショップと同じようなものだからだ。
耐久度は他の大手BTOショップと同じ水準なので、フロンティアのゲーミングPCが特別壊れやすいというのはありえない。
それにゲーミングPCの寿命は一定ではない。全く同じゲーミングPCであっても使い方や使っている環境によって寿命が変わる。
1日に12時間ゲームをしていたり、エアコンのない環境で夏場に使用していたりすると寿命は短くなる。はやく壊れて当たり前だ。
しかしすぐに壊れるとどうしても安さのせいにしたくなる。安いから壊れたと言う前に自分の使い方を見直してほしい。
フロンティアの良い評判を口コミから紹介
「フロンティアを選んで良かった」「フロンティアを選ぼうと思ったきっかけ」など、ポジティブな評判を紹介する。
セール対象品が圧倒的に安い
フロンティア最大の特徴である安さが評判だ。ゲーミングPCは最低でも10万円もかかるため、少しでも安く手に入るならうれしい。
セール時のフロンティアのゲーミングPCは他の大手BTOショップと比べて1~3万円以上安いこともめずらしくない。
しかも他のBTOショップだと1年に数回しかセールが開催されないこともザラだが、フロンティアでは常時セールが開催されている。
いつでもお得にゲーミングPCが手に入るのはフロンティアの圧倒的な特徴であり好評なところだ。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介
ヤマダ電機の子会社で安心感が強い
フロンティアを含むBTOショップではウェブサイトでの購入が基本となる。
Amazonのような誰もが知っているサイトであれば安心感があるが、よくわからないサイトに住所やクレジットカード情報を入力するのは怖いという人がいるかもしれない。
しかしフロンティアはヤマダ電機の子会社が運営している。ヤマダ電機はほとんどの日本人が知っているだろう電器屋なので、他のBTOショップより安心感が強い。
実際「ヤマダ電機の子会社だからサポートなどの対応が安心なのではないかと感じた」という人が一定数いるようだ。
フロンティアのデメリットを紹介
ここまでフロンティアの良いところを中心に紹介してきたが、デメリットがないわけではない。
セール対象以外のモデルの価格は並
セール対象モデルは圧倒的に安いが、対象以外のモデルの価格は並だ。高くはないが特別安くもない。他の大手BTOショップと同じくらいだ。
ただ、人気モデルがセール対象になっていることが多いので、セール対象モデルさえ見ておけば気に入る構成のゲーミングPCが手に入る。セール対象以外のモデルを見る必要がないのだ。
需要が低いモデルはセール対象にはなりにくい
フロンティアはコアなPCユーザーには向いていない。というのも、超コアゲーマー向けの需要の低いモデルはセール対象になりにくいからだ。
例えばCore i9-12900K×RTX3080のような、過剰な性能のモデルだ。こういった超高性能なゲーミングPCは数少ないコアユーザーには人気だが、ゲーマーの多くを占めるライトユーザー~ミドルユーザーには見向きもされない。
コアなPCユーザーは価格重視のフロンティアではなく品質重視のBTOショップを選ぶか、PCを自作するべきだ。
納期が2週間前後
フロンティアは注文完了から家に届くまで平均で2週間ほどかかる。BTOショップでは一般的な納期の長さだ。BTOショップは受注生産という方式を取っているため、注文から出荷までにラグがでてしまう。
とはいえ、時期や在庫状況によっては2週間よりはやく家に届くことがある。
実際、私がフロンティアでゲーミングPCを購入したときは4日で出荷完了のメールが来て、その翌日か2日後に家に届いた。
逆に2週間以上かかる時もあるので、時期や運次第ということだ。
ゲーミングPC初心者はフロンティアを選ぶべし
フロンティアは私が最もおすすめしているBTOショップだ。品質としては他の大手ショップとほぼ変わらない一方、価格が安くお得にゲーミングPCを手に入れられるからだ。
フロンティアはカスタマイズ幅が狭いと言われることもあるが、ほとんどの人にとっては十分な選択肢だし、他の大手ショップでも似たようなカスタマイズ幅だ。
私自身フロンティアでゲーミングPCを購入して非常に満足している。おすすめできるBTOショップだ。
フロンティアでゲーミングPCを買うならセール対象モデルを選ぶべし
フロンティアでは、週替わりセールと月替わりセールの2つが常に行われている。つまりいつでも安くゲーミングPCを手に入れられるということだ。
現行のほとんどのグラボを網羅しているため、ほぼすべての人の需要に応えてくれる。CPUに関してはCore i9やK付きモデルを搭載したゲーミングPCは少ないが、十分高性能なCPUを搭載しているためそこまで気になるところではない。
フロンティアのセールでは他の大手ショップと比べて、エントリーモデルでは1万円以上、ハイエンドモデルでは3万円以上安いことも珍しくない。
お得にゲーミングPCを手に入れるためにも、セール対象モデルを狙うのがおすすめだ。以下のセール情報記事でおすすめも紹介しているので、ぜひ覗いてみると良い。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介
フロンティアのゲーミングPCシリーズ一覧
GLシリーズ | GBLシリーズ | GBLシリーズ | GAシリーズ | GTシリーズ | GHLシリーズ | GHシリーズ | GAシリーズ | GXシリーズ | MFシリーズ | |
外観 | ![]() |
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特徴 | LED | LED | 通気性 拡張性 |
冷却と拡張性 | 冷却と拡張性 | エアフロ― デザイン |
エアフロ― デザイン |
拡張性 | コンパクト | MSIコラボ |
セール | あまりない | あまりない | あまりない | あり | ほぼなし | あまりない | あり | あり | あり | あり |
フロンティアのゲーミングPCシリーズの一覧だ。各シリーズの外観・特徴と、セールのラインナップで見かけるか、ラインナップは多いかを記載している。
少し前まで「フロンティアはケースがダサイ」と言われることもあったが、今ではデザイン性に優れたモデルも増えている。
気に入ったものがあればセール情報を覗いてみると良いだろう。
≫フロンティア最新セール情報とおすすめモデルを紹介
フロンティアの各種情報
フロンティアの歴史・納期・支払方法・サポート体制・保証について解説する。
フロンティアブランドの歴史
1981年 | 株式会社神代設立 |
1993年 | フロンティアブランド立ち上げ |
2000年前後 | 業績が悪化 |
2004年 | ヤマダ電機の子会社となり、社名をKOUJIROに変更 |
2013年 | KOUJIROはヤマダ電機に吸収合併され、フロンティアブランドはインバースネットが引き継いだ |
実は、フロンティアブランドを立ち上げたのはインバースネットではない。株式会社神代(こうじろ)という企業が1993年に立ち上げた。
当時、BTO(=受注生産)パソコンはかなり珍しく、フロンティアはBTOの先駆者的存在だった。当時のPCオタクにはウケが良かったようだ。
とはいえ現代ではフロンティアの知名度はまずまずで、低くはないが高くもないという評価が妥当だ。
というのも、フロンティアブランド誕生後にパソコン市場競争が激化したのだ。BTOという特性上、パーツの受注発注をしていたフロンティアは価格で勝てなくなり、PCオタクに見放されて衰退してしまった。
結果的に神代は、販売代理店だったヤマダ電機の子会社となり、その後2013年にヤマダ電機に吸収合併された。フロンティアブランドはヤマダ電機子会社のインバースネットに引き継がれたというわけだ。
フロンティアは様々な変遷を経て、格安BTOショップとして現在の地位を獲得している。
納期
時期や購入内容にもよるが、2週間前後かかると思って良い。
とはいえ大幅に前後する可能性もある。1週間未満で届いたり3週間以上かかったりすることもあるため、運によると思って良い。
支払方法
支払い方法 | 備考 |
銀行振込 | 三菱UFJ銀行 山口銀行 |
ネットバンキング | 注文後5日以内に入金 |
クレジットカード決済 | Master Card Orico UC UFJ Card NicoD VISA |
コンビニ決済 | セブンイレブン FamilyMart Daily MINISTOP Seicomart LAWSON |
ショッピングクレジット | 6~60回 ボーナス一括 ボーナスニ回 |
代金引き換え | 総額30万円以下の場合のみ選択可能 金額により880円~1,980円の手数料 |
PayPay決済 | – |
Amazon Pay決済 | – |
フロンティアでは幅広い支払方法に対応している。
基本的には支払い完了=注文完了なので、はやめにゲーミングPCを手に入れたい場合は早めに支払いを終わらせると良いだろう。
サポート体制
購入前・購入後・修理前の相談に対応している。電話やメールでの相談が可能だ。
ただし電話での相談は10時~19時限定だ。混雑して繋がりにくい時間帯もあるようなので、いつでも対応可能なわけではないことに注意。
ゲーミングPCの保証について
フロンティアのゲーミングPCは1年間のセンドバック保証がデフォルトで付いている。期間内であれば修理費は無料だが、修理品をこちらから修理センターに送るときの送料のみ負担しなければならない。
また、どのBTOショップでも同じだが、適切に使用していた場合のみ保証適用内だ。故意に壊した場合などは適用外なので使い方には気を付けよう。
1年間の保証だと不安な場合は保証金を上乗せすることで保証期間を3年間に延長できる。ただしそもそも延長できないゲーミングPCが多い。
フロンティアの評判まとめ
- フロンティアはヤマダ電機関連企業が運営していて、BTOショップの先駆者的存在
- フロンティアが安いのは、さまざまな要素でコストカットをしているから
- フロンティアの悪評をうのみにするのは危険。実際に使用しているが特に不満点はない
- フロンティアでゲーミングPCを買うならセール対象モデルがおすすめ
フロンティアがどのようなBTOショップで、自分に合っているのかどうかの判断ができたのではないだろうか。
他のBTOショップや、BTOショップの選び方について知りたい人は以下のページを読むと良いだろう。BTOショップについての知識を付けられるはずだ。
≫BTOショップとは?選び方と初心者おすすめを解説!