
フレームレートって何?YouTubeなんかで『Switchの環境でプレイしてみた』って感じの動画で聞くことあるけど、よくわかってない。
PC初心者だと、フレームレートを知らないとか、理解できていないとかいう人が多いのではないでしょうか。私も初心者の頃はよくわかっていませんでした。
しかし、フレームレートの話はゲーミングPCを買う上でかなり大事な話です。
この記事を読めば、フレームレートについて理解できるとともに、ゲーミングPCを購入するときの注意点も知ることができ、失敗することがなくなります。
フレームレート(fps)とは?
フレームレート(fps)とは、Frame Per Secondのことで、一秒間の映像が何枚の静画でできているかを表す単位です。
パラパラ漫画を思い出しましょう。10枚のパラパラ漫画を1秒かけてパラパラすれば10fps、30枚のパラパラ漫画を1秒でパラパラすれば30fpsという具合です。
当然、値が大きいほど滑らかな動画になります。
基本的に、ゲーミングPCでは120~240fpsを狙っていくことになります。60fpsとかしか出ないのであれば、PS4で十分だからですね。

なんとなくぼんやりはわかったかな。

じゃあ次は具体例をだして説明するよ。
例を挙げてフレームレートを解説
フォートナイトを例にして解説します。フォートナイトのキャラがジャンプして着地するまでの時間を1秒とします。(実際は1.5秒くらいですが、便宜的に)
5fpsの場合、こうなります。
ジャンプという動きがたった5枚の画像でしか描写されないため、動作が飛ばし飛ばしに見えます。これを映像にすると、カクカクな動きに見えることがわかると思います。
次は45fpsです。
細かすぎて何が何だかわからないかもしれませんが、ジャンプという動きが45枚もの画像で描写されています。
5fpsの時には、2枚目ですでに最高度付近にいました。しかし、45fpsの時には最高度に達するまでの動きが細かく描写されています。
このように、高フレームレートになるほど、動きを細かく見ることができ、結果的に滑らかな映像になるわけです。
フレームレートの高低による影響
- 高フレームレートだと、快適なプレイができる
- 高フレームレートだと、特にシューティングゲームで有利
- 高フレームレートを出せるゲーミングPCは価格が高い
低フレームレートは、ゲームにおいて良いことがありません。逆に、高フレームレートで困ることはありません。
映像が滑らかであれば、快適なゲームプレイが可能ですし、特にフォートナイトやapexなどのシューティングゲームでは有利になります。敵の動きを滑らかに自然に捉えることができるからですね。
高フレームレートの欠点をあえて挙げるとすれば、高価で高性能なゲーミングPCが必要ということです。ゲーミングPCであれば240fps可能というわけではなく、価格によってfpsも変わってきます。
なので、より高フレームレートでゲームをプレイしたいなら、それ相応のゲーミングPCを購入する必要があります。
ゲーミングPCのスペックとfpsとの関係
いくつかのパーツでゲーミングPCのスペックが決まります。その中でも重要度の高いグラフィックボード(GPU)というパーツとfpsとの関係を見ていきます。
「グラフィックボードって何?」という人は先に以下の記事をご覧ください。
≫【初心者向け】GPUとは?ゲーミングPCを買う前に知っておこう
はじめに言っておきますが、ゲームや設定によってfpsはかなり変わってきます。あくまで平均的な数値であり、イメージをつかむ程度に考えておいてください。
グラフィックボード | fps |
RTX3090Ti | 240fps以上 |
RTX3090 | 240fps程度 |
RTX3080Ti | 240fps程度 |
RTX3080 | 220fps程度 |
RTX3070Ti | 200fps程度 |
RTX3070 | 190fps程度 |
RTX3060Ti | 170fps程度 |
RTX3060 | 144fps程度 |
RTX3050 | 100fps程度 |
GTX1660Super | 100fps程度 |

240fps出すにはRTX3080Tiか…。でもこれって超高いやつだよね?初心者には向いてないか…。

私が初心者におすすめするのはRTX3070、3060Ti、3060かな。15万円~20万円程度で買えて、性能と価格のバランスが一番良いと思ってるよ。
フレームレートに合わせたモニターが必要
注意点として、高価なゲーミングPCさえあれば高フレームレートでゲームを楽しめるのかというと、そうではないです。仮に、30万円のゲーミングPC(240fps)を持っていたとしても、しょぼいモニター(60Hz)を使っていると、60fpsでしかゲームをプレイできません。
どういうことなのかを解説します。
高価なゲーミングPCは240fps、つまり1秒間に240枚の画像を作ることができます。しかし、モニターは60Hz、つまり1秒間に60枚の画像しか描写できません。このHzはリフレッシュレートを表すときの単位です。
私たちはモニターを通して映像を見るので、モニター側が60枚の映像しか描写できないのなら、60枚分しか見ることができません。「240枚のパラパラ漫画を作ってくれたけど、1秒で240回パラパラするの無理だから、60枚に減らしてパラパラするね」という感じです。
つまり、240fpsでプレイしたければ、240fps出せるゲーミングPCと、240Hz対応のゲーミングモニターの両方が必要になるということです。
フレームレートの変化がプレイにどれだけ影響するのか

フレームレートとかモニターについての知識はついた気がするけど、結局フレームレートが変わるとプレイにどれだけ影響があるの?

じゃあ私のフォートナイトでの経験談を話そうか。
私はフォートナイトをSwitchで30fps、PCで60fps、144fps、240fpsでプレイしたことがあります。
結論から言うと、30fps→60fpsの変化が一番大きく、144fps→240fpsの変化はほとんど感じられませんでした。
Switchで30fpsでプレイしていた時は、Switch自体の性能の低さも相まって、かなり画面がカックカクでした。特にショットガンを当てるのがめちゃくちゃ難しかったですね。
初めて(しょぼい)ゲーミングPCを買って60fpsでプレイするようになると、目に見えて画面のカクツキがなくなりました。ショットガンもかなり当たるようになり、「フレームレートが60になるだけでここまで違うのか」と驚きましたね。
再びゲーミングPCとモニターを新調して、144fpsでプレイするようになりました。確かに60fpsの時と比べて画面のヌルヌル度合いは変わったような気はしましたが、30fps→60fpsほどの大きな変化ではありませんでした。ショットガンがさらに当たりやすくなったとかはなかったですね。
そして、ゲーマーの友人の家で240fpsでプレイしても、144fpsとの違いはほとんど感じることができませんでした。そのため、240fpsにこだわる必要はないと思っています。
もちろん、毎日数時間ゲームをプレイしている人や、競技的にゲームに取り組んでいる人なんかは、なるべく性能の高いゲーミングPCを買って240fpsを狙ったほうが良いでしょう。
しかし、ライトゲーマーであれば、144fpsで十分だと思っています。ゲーミングPC本体の価格も高いですし、240Hzモニターの価格も高いです。そこまでするほど240fpsの恩恵は大きくないです。
ゲーミングPCを買う前に
ゲーミングPCを買う前に知っておいたほうが良いことはたくさんあります。知らないとほぼ確実に後悔するようなことばかりです。
実際私は初心者のころに、何も考えずに適当にゲーミングPCを買ってしまい、後悔した思い出があります。
私のような失敗をしてほしくないので、皆さんには最低限の知識を付けてからゲーミングPCを購入してほしいです。
