「子どもがゲームばっかりして、全然勉強してない。昨日も遅くまでゲームしてたし、最近のテストも点数が低い…。このままだと子どもの将来が心配…。」
こんな親って意外に少なくないと思います。
私が塾でバイトをしていた時、ゲームやスマホに時間を使いまくってテストの点数が悲惨なことになっている生徒が割といました。
そんな子たちが口をそろえて言うのが、「親がゲームやめろ、スマホやめろってめっちゃ言ってきてうざい笑」でした。
そこで私が思ったのは、「やっぱり子供に『勉強しろ』って強制しても意味がないんだな」ということです。
この記事では、このような経験を基に、私が思う「勉強しないでゲームばかりしている子どもへの対処法」を記していきます。
ちなみに私は、一橋大学という難関国立に合格できるくらいには勉強していましたが、親から「勉強しろ」と言われたことはありません。(ゲームもめちゃくちゃしてました)
そんな私の経験が少しでも役に立てば幸いです。
勉強しないでゲームばかりしている子どもへの対処法
冒頭でも言ったように、「勉強しろ!ゲーム禁止!」と言うのは全く効果がないです。
子どもは基本的に、親の”命令”に背きたくなります。
私は「勉強しろ!」とは言われたことがないので、勉強することが苦痛ではありませんでした。
対して、「風呂掃除しろ!」と言われると風呂掃除したくありませんでした。
しかしあるときから、「5回風呂掃除したら〇円あげるよ」と言われ、それから風呂掃除をするようになりました。
こんな感じで、親から強制されていると感じた瞬間、子どもはやる気失せます。
以下では、勉強しないでゲームばかりしている子どもへの対処法を3つ挙げていきます。
1. テストの結果によってゲームの時間を調整する
- 前回より順位が下がったら、次のテストまでゲームは1日1時間ね
- 数学80点取れたら今まで通りゲームして良いよ
こんな感じで、”半”強制力を持たせることが大事です。
強制的にゲーム禁止にするのではなく、「もし〇〇だったらゲーム制限」というように約束することで、子どもは反発しにくいですし、条件をクリアするために勉強をしようと思いやすくなります。
また、必ず約束を守るようにしてください。
「順位下がったけどゲームして良いよ」とか、「85点だったけど、最近ゲームしすぎだから禁止ね」と言うように約束を破ってしまうと、子どもは「じゃあもうどうでも良いや」と思ってしまいます。
言った通りに実行するようにしましょう。
さらに、目標点数・順位を達成できる程度に設定することも大事です。
今まで60点しか取れなかった子が、いきなり90点取れるようになるわけがないですよね。
5点刻みとか、10点刻みくらいにして、子どもに「達成できそう」と思わせることが大事です。
また、同じ10点でも、「60点から70点」と「80点から90点」の重みは違うことも理解してあげましょう。
2. 「夕飯まで」のように強制しない程度に期限をつける
- 夕飯ができる19時まではゲームして良い
- 風呂が沸く20時までは遊んで良い
夕飯とか、お風呂とかって無視するわけにはいかないので、子どもは自然にゲームをやめることができます。
逆に、「夕飯とか何もないけど18時まで」と言うようなルールだと、反発を招きやすいです。
また、日曜などは逆に、「正午までに1時間勉強したら午後からずっと遊んで良い」というようなルールもありかもしれません。
3. 自分の部屋にゲームを持ち込ませない
- ゲームやって良いけど、自分の部屋ではしないように
- 夜9時からは自分の部屋に持ち込むの禁止
こんな感じで、自分の部屋でのゲームに制限をつけるのも良いです。
塾生徒によると、「ずっと部屋でゲームしてた」とか、「ずっとYouTube見てて早朝4時に寝た」という話をかなり聞きました。
親の目の届かないところだと、子どもはどうしてもだらけてしまうので、ある程度ルールを決めることが大事です。
特に最近はオンラインゲームが主流になっており、ネット上の知らない人とゲームをする機会も増えています。
トラブルに巻き込まれないためにも、親の目の届く範囲でゲームをさせる必要があります。
一方的にゲーム禁止にするのは効果的ではない
このようなルール作りをするときに大事なのは、子どもの同意を得ることです。
一方的に禁止すると、子どもは必ず反発します。
実際、塾の生徒に「親から次のテストまでスマホ禁止って言われて没収された。何のやる気も出ない」と言って、授業中も全く勉強していなかった子がいました。
一方的に禁止にしたり、無理なルールを作ってしまうと、逆効果になってしまうので、気をつけましょう。
例えば、これを見ている親御さんに、「明日からスマホは1日30分です。YouTubeは禁止です。時間が空いたら英会話かプログラミングの勉強をしてください」と言ったら反発しますよね?
さらに「スマホ30分はしんどいから1時間にしてほしい」とか、「YouTube禁止じゃなくてインスタ禁止にしてほしい」のように、交渉したくなりますよね?
それと一緒なので、子どもに無理強いさせるのは良くなく、子どもの意見も取り入れることで、子どもにとって納得のいくルールを作ることができます。
もし子どもがルールを破ったら
子どもがルールを破った場合、必ず”軽いペナルティ”を与えましょう。
「3日ゲーム禁止」「1週間ゲーム禁止」のように、軽めの罰を与えることが大事です。
重めの罰だと子どもは反発します。
また、何の罰もないと子どもは「じゃあ別にいくらルール破っても良いや」という考えになってしまい、ルールの意味がなくなります。
必ずペナルティを与えましょう。
この記事のまとめ
- 親の命令・強制感を感じさせるのはダメ
- 子どもの意見も取り入れつつ、重くはないルールを作る
- ルールを破ったら必ずペナルティを与える
子どもに「勉強しろ!やる気をだせ!」と言っても、子どもって基本的には勉強したくはないですし、やる気なんてないです。
ゲームのほうが楽しいので、ゲーム優先になってしまうのが当然です。
それを理解したうえでのルール作りが必要です。