徒然なるままにKeep

一橋大学に在籍していた男のブログ。1日1記事。手軽に読める読み物として扱ってください。

スマホゲームへの課金はアホのすることなのか?

近年、スマートフォンが普及して、小学生でもスマホを持っている光景を目にすることが多くなった。

また、それに伴て、スマホゲームも多くリリースされている。

スマホゲーム、ソーシャルゲーム(ソシャゲ)でよくあるのが、基本無料だが、アプリ内課金がある、というもの。

今回はこのソシャゲの課金について考察していこうと思う。

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 前述したように、基本無料のものであれば、誰でもお金を一切かけずにプレイ、無課金でプレイすることができる。

にもかかわらず、課金をしてプレイをしている人もいる

なぜだろうか。

多くのソシャゲにはガチャというものがあり、それを引くことでキャラやアイテムを得ることができる。そして、そのキャラ、アイテムにはレア度があり、それが高いものほど基本的に強く、そして、ガチャからの排出率が低く設定されている。

さらに、ガチャを引くためには引換券のようなもの(石、ジュエルなど、ゲームによって呼び名が異なる)が必要であり、基本的にゲームを進めるだけでは得られる数に限りがある。

勿論、基本的にソシャゲには終わりがなく、定期的にストーリーが追加されるので、そういった意味では、ジュエルは無限といえるが、ストーリーの進行以上にガチャが更新されるので、需要に供給が追い付いていないような形になる。

つまり、より強いキャラやアイテムを手に入れるためには、多くのジュエルが必要だが、ゲームを進めるだけでは不十分なので、課金をするということだ。

ここまでで、課金について述べた。

 

ここからは、たびたびネット上で議論になる「課金勢vs無課金勢」について考えていく。

先に述べたように、課金勢(ここでは、1円以上課金したことがある人)は、ゲームを有利に進めるために課金をする。

対して、無課金勢(ここでは、ゲームに一切課金していない人)は、課金の恩恵を受けずにプレイをしている。

無課金勢が課金をしないのにはいくつか理由があると推察できる。

一つには、頭のほうで「小学生でもスマホを持っている」といったように、自分でお金を稼げず、持っていないため課金できない。

他には、無料でできるのだから、課金をする必要がないと思っているパターン。

この2つめのパターンが攻撃的に表れたときに厄介な問題が起こる。

「無料のソシャゲに課金している奴はアホ。課金してない俺たち賢い」と。

確かに、無課金でも、時間をかければ自分が欲しいキャラやアイテムを手に入れることはできる。要は、課金をすることで、前倒しにして得たいものを得ている。

それでは、いつか手に入るものを課金してまで今得ることに意味があるのか。

結論から言えば、あると考える。

まず、時間選好の考え方を使おう。

簡単に言えば、今100万円もらうのと、1年後101万円もらうのでは、多くの人が今100万円もらうことを選択するだろう。

人間は将来よりも今を重視する。

次に、効用について考える。効用とは満足度のようなものだ。

課金勢が1万円課金したとしよう。

そうすると、その”個人にとって”のそのゲームをすることによって得られる効用が1万円ぶんだということだ。

1万円ぶんの満足度をくれたので1万円はらったと考えてもらってよい。

この効用は”その人にとって”というのが大事で、つまり課金勢は課金した分だけ効用を得ており、無課金勢は0円分の効用を得ているということだ。

個人の効用の得方(ゲームをすることにどれだけの効用を感じるか)に他者がどうこう言う権利はないはずである。

ここまでをまとめると、どれだけ課金をしようがしまいが、他者が文句をいうのは筋違いである、ということだ。

 

最後に、先の「無料のソシャゲに課金している奴はアホ。課金してない俺たち賢い」という主張について、もう一つ反論を加える。

どんなサービスにもお金がかかっていて、ただ飯は存在しない

例えば、東京では中学生以下の子供の医療費はほぼ無料になる。

しかし、これはその医療行為が0円なのかというと、当然そんなことはない。

家庭の支出は0円だが、医療行為に対する報酬は税金から払われているのだ。

これは基本無料のソシャゲにおいても同じで、基本無料だからと言って、その開発費や維持費が無料なわけではない。

誰も課金しなければ、収入0でそのソシャゲはサービス終了だ。

中学生以下の医療費が税金によって支えられているのと同じように、無課金勢がしているそのゲームは課金勢によって支えられているのだ。

だからと言って、課金勢が無課金勢に横暴な態度を取っていいというわけではないが、無課金勢、特に攻撃的な無課金勢は以上のことを頭に入れておいてほしい。

 

事実、様々なソシャゲがサービスを展開しているが、1年続いたものがいったいどのくらいあるのか。

開発、維持のコストが0なら、サービス終了なんて言葉は存在しないはずである。