
「DXRACERのAIRシリーズっていうゲーミングチェアが気になってるんだけど、どんな感じなの?普通のゲーミングチェアとは違う感じだから不安なんだよね」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- DXRACER AIRの製品概要と独自の強み
- DXRACER AIRの実際の使用感
- DXRACER AIRの世間の評価
AIRシリーズにはPROとCASUALの2つのモデルがある。このページではCASUALのレビューをしていくが、PROもおおよそ同じ使用感なので参考にしてもらえれば幸いだ。
DXRACER AIRの製品概要
AIR PRO | AIR CASUAL | |
特徴 | より耐久性が上がったハイスペックモデル | シンプルでお手頃価格なモデル |
カラー | 黒・青緑・赤 | 黒・桃 |
素材 | ポリエステルエアメッシュ | ポリエステルエアメッシュ |
リクライニング | 135度 | 135度 |
座面 | 15度ゆりかご+角度固定機能 | 15度ゆりかご |
アームレスト | 4D(3D+左右水平) | 3D |
フットベース | アルミ合金 | 強化ナイロン |
キャスター | 6cmウレタン樹脂製 | 5cmウレタン樹脂製 |
製品耐荷重 | 110kg | 100kg |
推奨身長 | 170~190cm | 155~180cm |
価格 | 59,800円(税込) | 49,800円(税込) |
AIR PROとAIR CASUALのそれぞれのスペックは以上の通り。
特筆すべき違いは、PROはアームレストが左右水平方向にも調節可能なので、自分の体格に合わせてアームレストの位置を調節しやすくなっている。
他にも座面の角度固定機能の有無やフットベースの素材の違いからくる耐荷重の違いなどがある。
基本的な作りは同じなので、座り心地自体は同じだと思って良い。
DXRACER AIR独自の強み
DXRACER AIR独自の強みは、フルエアメッシュだ。
ほとんどのゲーミングチェアはPUレザー製だ。PUレザーは見た目がかっこよく、サイバー感のあるゲーミングチェアとの相性が良いが、ほぼ確実に蒸れて不快感を得やすいというデメリットもある。
蒸れやすいというデメリットを解消するために有名ブランドでは、蒸れにくいファブリック製のゲーミングチェアを売り出している。
そしてDXRACER AIRはファブリック製のゲーミングチェアよりもさらに蒸れにくいフルエアメッシュ製となっている。座面と背もたれ、身体が触れるところが全てメッシュなので、究極の通気性を実現しているのだ。
オフィスチェアだと通気性を重視したメッシュやファブリックが主流でむしろPUレザーが0に等しいが、レーシングシート型フルエアメッシュのゲーミングチェアはDXRACER AIRが世界初となっている。
フルエアメッシュによる究極の通気性はDXRACER AIR独自の強みと言える。

みんなが気になっているであろうフルエアメッシュはこんな感じ。スケスケなので、向こう側が透けて見える。指で押したときの感触は網戸に近い。
疑問:蒸れってそんなに気になるの?
「ゲーミングチェア購入前には気にしてなかったけど、購入後に失敗したなと思うこと」で多いのが蒸れだ。
ゲーミングチェアのほとんどがPUレザー製ということもあって、購入後に蒸れに悩まされるゲーマーが多い。
特にPCゲームをしているとPCからの熱で部屋の気温が上がる。すると余計に蒸れやすくなり、太ももの裏やお尻・背中に汗をかいて「ウッ」っとなる不快感に襲われるのだ。
そのため、ほぼ蒸れないDXRACER AIRは他のゲーミングチェアと比べると大きな差別化と言える。
DXRACER AIRを実際に使って感じたこと
DXRACER AIRを実際に使って感じたことは以下の通り。×は微妙なところ、○は良いところを表している。
- ×:フィット感重視のゲーミングチェアなので横幅が狭い
- ×:あぐらはかけない
- ×:ランバーサポートの位置調節が難しい
- ○:涼しさを感じる
- ○:後傾姿勢にぴったりな座面と背もたれ
- ○:ヘッドレストが大きくて頭を乗せやすい
×:フィット感重視のゲーミングチェアなので横幅が狭い
DXRACERのゲーミングチェア全般に言えることだが、フィット感を重視しているので横幅は他ブランドと比べて狭い。
キーボードとマウスでゲームをする場合は気にならないが、コントローラーでゲームをするときは注意が必要だ。
ゲーミングチェアの横幅が狭いため、腕をダランと太ももの上に置いてコントローラーを握る姿勢だと窮屈だ。2週間くらいで慣れて違和感を感じなくなったが、はじめのうちは慣れない姿勢でプレイすることになる。

身体にフィットするように横幅が絞られているので、腕の入るスペースがない。
×:あぐらはかけない
ゲーミングチェアはそもそもあぐらを想定していないが、DXRACER AIRは特にあぐらにむいていない。
DXRACERはフィット感を重視しているため横幅が狭く、あぐらをかくスペースがないからだ。さらに素材の表面がザラザラしていて、素足のまま体重がかかると痛くなる。
そもそもあぐらは身体に良くない姿勢なので、あぐらはかかないほうが良い。
×:ランバーサポートの位置調節が難しい
DXRACER AIRのランバーサポートはゲーミングチェア本体に一体化している。ランバーサポートの機能性には不満はないが、位置調節が難しい。
一般的なクッションタイプのランバーサポートではないので、どこに置けば良いのかが少しわかりづらい。さらに構造上、チェアに座ったままだと位置調節ができない。
そのため、「立ち上がって調節して座る」を繰り返して自分に合った最適な場所を見つける必要がある。
とはいえ一般的なクッションタイプのランバーサポートとは違い、いつのまにか一番下まで下がってしまうということがないので、自分に合ったランバーサポートの位置をキープできるのは良いと感じた。

背もたれの裏側に一体化しているランバーサポート。上下に動かすことで調節が可能。
○:涼しさを感じる
PUレザー製のゲーミングチェアを使っていたときと比べると、明らかに涼しさを感じるようになった。以前は室温が20度を超えるとほんのりと暑さを感じ始め、25度にもなると冷房を入れたくなるレベルだった。
DXRACER AIRを使い始めてからは、25度や30度でも汗をかかないほどに涼しくなった。扇風機を回しておけば1日を乗り切れるレベルだ。
さすがに35度にもなるとチェア関係なく汗をかいて冷房が必須になったが、PUレザーより確実に涼しい。
また、冬に暖房を入れているとマウスを握る手に汗をかくことはあっても太ももの裏や背中に汗をかくことはない。
フルエアメッシュの恩恵を十二分に受けられていると感じている。
○:後傾姿勢にぴったりな座面と背もたれ
私は1日12時間以上、DXRACER AIRに座ってゲームや作業をしているが、腰が痛くなったり疲れを感じたりすることがほとんどない。というのも、DXRACER AIRは後傾姿勢向けに作られているからだ。
座面に傾斜がついていてお尻側が低くなっているおかげで背もたれにもたれかけやすい。
さらに背もたれが直線ではなく、背中にフィットするような曲線になっているため、座面の傾斜と合わせてリラックスできる姿勢で座ることができる。
座面の硬さもちょうど良い。私はお尻に肉が全くついていないので、質の悪いチェアに座るとすぐにお尻が痛くなってしまうが、DXRACER AIRの座面はちょうど良い硬さだ。沈み込みすぎるわけでもなく、硬すぎるわけでもない。

座面が傾いているので背もたれに身体を預けやすい。
○:ヘッドレストが大きくて頭を乗せやすい
一般的なゲーミングチェアのヘッドレストとは違い、頭がすっぽり収まるほど大きい。さらに上下に位置調節が可能なので、自分に合った位置に設置できる。
個人的にはもう少し厚さがあるとベストだが、このままでも十分リラックスできるので満足だ。

横幅も高さも25cmくらい。厚さは10cmほど。
DXRACER AIRの世間の評価
- 座り心地は良い
- 深く座る場合はフレームがお尻に当たって邪魔
快適性含め、座り心地が良いという意見がほとんどだ。DXRACERは世界で人気のブランドということもあって、全体的な出来に満足する人が多い。
とはいえ完璧な製品というわけではなくフレームが邪魔という声もあった。メッシュを支えるためのフレームがお尻に当たるのが不満に感じる人もいるようだ。
確かに、座り方にもよるがリクライニングをかなり倒した場合にフレームがお尻に当たる。私の場合はリクライニングをほんの少ししか倒していないので気にならなかった。
DXRACER AIRのレビューまとめ
DXRACER AIRはゲーミングチェアの天敵である蒸れを克服したほぼ唯一のゲーミングチェアで、長時間座っても快適さを提供してくれる。
DXRACER AIRを使う前は「PUレザーもファブリックも良いな」と思っていたが、使い始めてからは「メッシュ一択じゃん!」と思うようになった。そこほどまでに、蒸れがないのは快適だ。
ぜひ蒸れから解放されてほしい。