
「Arctis Pro+GameDACってどんなゲーミングヘッドセットなんだろ?けっこう高価だし、失敗したくないなあ」って人に読んでほしいページだよ。
このページの内容は以下の通り。
- Arctis Pro+GameDACの独自の特徴
- Arctis Pro+GameDACを実際に使用して感じたこと
初稿時時点で200時間ほど使用した上でのレビュー記事となる。
このページを読めば、Arctis Pro+GameDACがどんなゲーミングヘッドセットなのかがわかり、自分にピッタリかどうかを判断できる。
2022年8月5日に、Arctis Pro+GameDACの後継機に当たるArctis Nova Proが発売された。Arctis Pro+GameDACから順当に進化したハイエンドゲーミングヘッドセットなので、気になる人は見てほしい。
≫【レビュー】Arctis Nova Proは旧型より快適性が増加したゲーミングヘッドセットです
※本ページはプロモーションを含む
Arctis Pro+GameDACの外観
Arctis Pro+GameDACの外観を見ていこう。




Arctis Pro+GameDAC独自の強み

Arctis Pro+GameDAC独自の強みは、音だ。
Arctis ProとGameDACを併用することで、ダブルで高品質さを享受できる。
実際、他のゲーミングヘッドセットで聞いた後にArctis Pro+GameDACで聞くと、今まで聞こえなかった音に気付けた。
他のゲーミングヘッドセットでは拾ってくれない音を、Arctis Pro+GameDACは拾ってくれるというわけだ。
ゲーム音にこだわりたいならArctis Pro+GameDACは魅力的だ。
GameDACは必要なのか
GameDACはかなり有用で必須級のアイテムだ。
Arctis Pro単体の場合と、Arctis Pro+GameDACの場合とで試したところ、Arctis Pro+GameDACのほうが音が力強く、例えばフォートナイトでの足音が聞こえやすくなった。
GameDACのような「アンプ」と呼ばれるアイテムは、ゲーマーなら使用している人が多いし、使用した方が良いと思っている。
音はゲームの大きな要素の1つだし、ゲームの楽しさや勝敗に関係してくるからだ。
ゲームを楽しむためにも、GameDACを使ったほうが良い。
Arctis Pro+GameDACを実際に使って感じたこと
実際に使ってみて感じたことは、悪い点が3つ、良い点が4つだ。
- ×側圧について
- △重さについて
- △GameDACの操作性について
- ○イヤーパッドの快適性について
- ○ヘッドホン音質について
- ○マイク音質について
- ○ケーブルについて
側圧が強すぎるので、緩めないと使えない
Arctis Pro+GameDACは、側圧がかなり強い。
密閉感を出すためか、ヘッドセット自体が小さめだ。そのせいで側圧を強く感じ、買ったばかりだと1時間ほどしか着用できなかった。
(頭が大きい人だとかなりしんどい可能性が高い)
頭と同じ幅のティッシュ箱にArctis Pro+GameDACを着けて2週間ほど側圧を弱めると、ようやく6時間程の着用ができるようになった。
それからも、就寝時にはティッシュ箱に着けていた。
Arctis Pro+GameDACの側圧はかなり強く、弱める前提だと思ったほうが良い。
350gの重さは超長時間のプレイには向いていない
Arctis Pro+GameDACは350gであり、長時間の着用に向いていない。
私はヘッドセットを着けて、8時間ほどデスクワークやゲームをすることが多い。
そんなヘビーユーザーからすると、350gはかなり重い。8時間も毎日使っていると、首から肩にかけて疲労が溜まるのを感じる。
首周りの疲労が溜まりすぎて、1時間の着用でも疲れを感じるようになってしまった。
8時間もぶっ続けで着用する人はほとんどいないと思うが、Arctis Pro+GameDACは重めということは知っておいた方が良い。
GameDACが少しだけ使いにくい
GameDACでイコライザー設定するのが少し手間だ。
イコライザー設定は「ボリュームダイヤルを長押し」→「オーディオを選択」→「ダイヤルを回してイコライザーへ」→「ダイヤルを押す」という過程を経る必要がある。
常に同じイコライザー設定で使用する人は問題ないが、ゲーム用・YouTube用・音楽用でイコライザー設定を変える人は、多少の手間がかかってしまう。
イコライザー設定をワンタッチで変更出来たら、間違いない神製品だった。
AirWeave製イヤーパッドのおかげで蒸れにくい
Arctis Pro+GameDACのイヤーパッドはAirWeave製なので、蒸れにくく快適だ。
長時間の着用でもほとんど蒸れず、不快感がほぼない。Arctis Pro+GameDACは快適性の高いイヤーパッドを採用している。
「布製は密閉感がなくなる」と思われがちだが、Arctis Pro+GameDACの場合は違う。
Arctis Pro+GameDACは側圧が強いこともあってか、キーボードのカタカタ音がほとんど聞こえなかった。
AirWeave製のイヤーパッドは、Arctis Pro+GameDACの快適性に一役買っている。
フォートナイトなどのゲームや、普段使いにも使える音質
Arctis Pro+GameDACの音はかなり良いと感じている。
イコライザーはデフォルトで使用した。
音がかなり聞き取りやすく、フォートナイトでは敵の足音が明確に聞こえた。
例えば建物内に敵は来たか、どのあたりにいるのかがわかった。「階段のあたりで足音が消えたな。多分階段下で芋ってるな」と思ったら、本当に居たこともある。
フラットな音なので、音楽などの普段使いでも違和感なく使用できた。
音の解像度が高いため、「そこそんなメロディーになってたんだ」という新しい気づきもあったほどだ。
音楽への造詣が深い人はわからないが、Arctis Pro+GameDAC1つでゲームも普段使いもできると感じた。
小さな配信でも使えるレベルのマイク音質
Arctis Pro+GameDACのマイク音質は、ボイスチャットや気軽なキャス程度なら使えるレベルだ。
一般的なゲーミングヘッドセットのマイク音質は悪い。悪いは言いすぎだとしても、不特定多数に聞かせる配信では使いたくないレベルのものが多い。
対してArctis Pro+GameDACのマイク音質は比較的良く、クリアに聞こえると感じた。
特にワイヤレスヘッドセットと比べると、Arctis Pro+GameDACのほうが圧倒的にクリアに聞こえる。
実際、Arctis Pro+GameDACを使って知り合いとボイスチャットをしたとき、マイク(ヘッドセット)を変えたことが一発でバレ、「声が近くなって良い感じ」と言われた。
本格的な配信だと別途マイクを買うべきだが、趣味の範囲で使う分にはArctis Pro+GameDACのマイクで十分だと感じた。
ケーブルの長さがちょうど良い
Arctis Pro+GameDACのケーブル長は1mほどで、ちょうど良い長さだ。
GameDACの置き場所にもよるが、ケーブルが長すぎず短すぎず、ゲームや作業の邪魔になることはなかった。
ケーブルが着脱式というのもうれしいポイントだ。仮に断線したとしても、ケーブルのみを買い替えればOKだ。
ちなみに、GameDACにケーブルが割と奥まで挿さるので、壊さない程度に挿す必要がある。中途半端に挿さっていると、音が小さかったり聞こえなくて、初期不良と間違う可能性がある。
Arctis Pro+GameDACの世間の評価

2022年1月25日現在、Amazonでの評価は星5中4.3だ。約2000件、評価されていた。
内訳は上の図のようになっていて、星5と星4がそれぞれ62%、24%で、全体の8割以上を占めている。世間の評価的にも良い評価を得ている。
低評価の理由
- 初期不良系
- ヘッドホン自体が破損した
- 音質が良くない
- サイズが小さい
正直、どのヘッドセットにもよくある低評価の理由だ。(サイズ以外)
サイズの小ささに関しては、SteelSeriesのArctisシリーズの特徴で、私自身も小さいなと感じている。長時間プレイするゲーマーなら、ほとんどの人が感じるはずだ。
サイズ以外のレビューに関しては、人によるとしか言いようがない。
私はこういうガジェットや精密機械系のデバイスを買って、初期不良に当たったことがないし、早期に壊れたとしても、心当たりがある場合がほとんどだ。そこまで気にする必要はないのではと思っている。
実際、星1・2の割合は合計で10%なので、Arctis Pro+GameDACは、あなたにとって良いゲーミングヘッドセットである可能性が高いと言える。
高評価の理由
- 音や定位感が良い
- 装着感が良い
高評価の理由はおおよそ以上のようになっている。まあヘッドセットの口コミはこんなものだ。
先ほども言ったが、私は側圧を弱めるまでは装着感は微妙だと感じたし、多くの人にとっても同じだと思っている。逆に側圧を弱めてしまえば、装着感は良い。(重さはネックだが)
なので、「装着感が良い」という意見には半分しか賛同できないが、頭の小さい人であればちょうど良いのかなとも思う。
値段相応の価値があると感じている人が多い印象だ。
Arctis Pro+GameDACは、高品質を安めで手に入れたい人向けのゲーミングヘッドセット
Arctis Pro+GameDACは、コスパの良いハイエンドゲーミングヘッドセットを手に入れたい人向けだ。
Arctis Pro+GameDACはかなり高品質なゲーミングヘッドセットだが、2018年発売の古いモデルなので、当時より価格が下がっている。
当然品質は変わっていないので、コスパが向上しているというわけだ。
高コスパなハイエンドゲーミングヘッドセットを求めているなら、Arctis Pro+GameDACはおすすめだ。
Arctis Pro+GameDACの製品概要
ヘッドホン型式 | 密閉型 |
---|---|
接続方式 | 有線 |
重さ | 350g |
イヤーパッド素材 | Airweaveファブリック |
ケーブル特徴 | 着脱式 |
対応デバイス | PC,PS4 |
ドライバー口径 | 40mm |
ヘッドホン周波数特性 | 10~40,000Hz |
ヘッドホンインピーダンス | 32Ω |
マイク方式 | 格納式 |
マイク極性パターン | 双方向性ノイズキャンセリング |
マイクインピーダンス | 2200Ω |
ノイズキャンセリング | あり |
Game DAC再生周波数特性 | 5~40000Hz |
オーディオ形式 | 最大96kHz、24ビット |
Arctis Pro+GameDACは最高峰のゲーミングヘッドセットです
このページではArctis Pro+GameDACのレビューを行った。
内容を振り返ると以下の通り。
- Arctis Pro+GameDACはハイエンドにふさわしい音質のゲーミングヘッドセット
- 側圧がかなり強いという明確な弱点があるが、数週間弱めれば長時間の着用もできるようになる。ただし、ただし約350gという重さは弱点
- 世間の評価的にも、かなりの高評価を得ている
Arctis Pro+GameDACは2018年発売のゲーミングヘッドセットなので、今では少し安くなっているのもポイントだ。
ハイエンドなゲーミングヘッドセットをお得に手に入れたい人にArctis Pro+GameDACはおすすめだ。