【レビュー】Arctis Nova Proは旧型より快適性が増加したゲーミングヘッドセットです

arctis nova proをレビュー
鈴風 夜
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SteelSeriesから新型のゲーミングヘッドセットが出たらしいけど、どんな感じなんだろ?かなりの高級品だって売り出されてたのを見かけたけど、実際どうなのかを知りたいな。

2022年8月5日に、SteelSeries最新のゲーミングヘッドセット「Arctis Nova Pro」が日本で発売されました。

Arctis Nova Proは、Arctis Pro+GameDACの後継機となるようなモデルで、「かつてないほどの全能のオーディオ」と謳われているモデルになっています。

私は旧型を2000時間以上愛用してきたので、新旧を比較しながら、今回のArctis Nova Proをレビューしていきます。

【旧型のレビューはこちら】【レビュー】Arctis Pro+GameDACは最高峰のゲーミングヘッドセットだった

 

Arcitis Nova Proの製品概要

Arctis Nova Pro(新型) Arctis Pro(旧型)
ヘッドホン型式 密閉型 密閉型
接続方式 有線 有線
重さ(本体) 298g 350g
イヤーパッド素材 レザー Airweaveファブリック
ケーブル特徴 着脱式 着脱式
対応デバイス PC
PS4、PS5
Switch
Mac
PC
PS4、PS5
Mac
ドライバー口径 40mm 40mm
ヘッドホン周波数特性 10~40,000Hz 10~40,000Hz
ヘッドホンインピーダンス 38Ω 32Ω
マイク方式 完全格納式 格納式
マイク極性パターン 双方向性ノイズキャンセリング 双方向性ノイズキャンセリング
マイクインピーダンス 2200Ω 2200Ω
ノイズキャンセリング あり あり
Game DAC再生周波数特性 5~40,000Hz 5~40,000Hz
オーディオ形式 最大96kHz、24ビット 最大96kHz、24ビット
価格 $279.99 $279.99

Arctis Nova Proは、Arctis Pro+GameDACの後継機であり、ヘッドセット本体と一緒にGameDAC Gen2というアンプが付いてきます

公式サイトによれば、両者の価格は同じでした。しかしAmazonなどを見ると、新型は35,000円ほどで、旧型は30,000円以下で販売されています。

また、PC以外でも使用できますが、機能を100%使おうと思ったら、Windows PCである必要があります。

 

外見はこんな感じです

Arctis Nova Proの見た目

左がArctis Nova Pro。従来のArctisシリーズとデザインが異なる。

SteelSeriesはデンマークに本社がある縁か、デンマークの世界的デザイナー「ヤコブ・ワグナー」氏と共同でデザインしています。

そのおかげか、既存のどのゲーミングヘッドセットよりスタイリッシュで、ゲーミングを感じさせないデザインになっていると感じます。

個人的には、かなり求めていたゲーミングヘッドセットです。

 

Arctis Nova Proのイヤーパッド

左がArctis Nova Pro。レザー製で手触りがスベスベ。クッション性もかなり高く、耳周りへの圧を軽減してくれる。

Arctis Nova Proのマイク

左がArctis Nova Pro。マイクが完全に格納できるようになった。これによって、一層ゲーミング感がない。

Arctis Nova Proのボタン

左がArctis Nova Pro。旧型と同じく、左のイヤーカップにミュートボタンや音量ダイヤルが付いている。旧型と比べてイヤーカップそのものが小さくなった影響か、ボタンの大きさも小さくなっている。

Arctis Nova Proの大きさ調節

左がArctis Nova Pro。旧型はゴムバンドでしか大きさ調節ができなかったが、Arctis Nova Proは一般的なヘッドセットと同様に、イヤーカップ部分を引っ張ることで調節可能。このおかげで、これが理由で今までArctisシリーズを敬遠していた人も、使いやすくなった。

Arctis Nova Proと旧型の比較

Arctis Nova Proは旧型と比べると機能が追加されているが、重量は約50gも軽くなっている。快適性が格段に上がったと言えるだろう。

 

Arctis Nova Pro独自の強み

Arctis Nova Pro独自の強み

快適性と高品質の両立

快適性や品質の詳しい話は後でしますが、Arctis Nova Proは、快適性と高品質が両立できている数少ないゲーミングヘッドセットの1つです。

というのも通常、品質を高くしようとすると、その分作りも複雑になり、デザインにもこだわることで、重量が重くなりがちだからです。「ザ・ゲーミングヘッドセット」という感じのヘッドセットは、重量が重くて快適性に劣ることが少なくないです。

しかしArctis Nova Proは、298gという軽量の部類に入りながらも、品質はトップクラスです。

ゲーミングヘッドセットにとって品質が重要なのは言うまでもないですが、快適性も決して無視してはいけません。品質と快適性の両方が備わっているArctis Nova Proは、かなり珍しいと言えるでしょう。

 

専用ソフト「SteelSeries GG」をフルに活かせる

PC専用ソフト「SteelSeries GG」をインストールしなくても、Arctis Nova Proを使うことはできます。

しかし、SteelSeries GGを使うことで、Arctis Nova Proの性能を最大限活かせます。というのも、SteelSeries GGには「Sonar」という機能があるからです。

Sonarを使うことで、「ゲームごとに最適化されたイコライザー」「サラウンド機能の細かい調整」「AIによるノイズキャンセリング」といった機能を使えるようになります。

この中には、Arctis Nova Proでしか使えない機能もあります。つまり、Arctis Nova ProとSteelSeries GGを組み合わせることで、最高峰のゲーミングヘッドセットが完成します

 

PCやコンソール機との接続を簡単に切り替えられる

GameDAC Gen2には、USB端子が2つついています。なので、片方はPCと接続、もう片方はコンソール機と接続というように、2つの端末と接続できます。

そして、どちらの音声を聞き取るかはボタン操作で簡単に切り替えられるので、PCの他にコンソール機を持っている人にとってかなり嬉しい機能です。

 

実際に使って感じたこと【新旧比較】

  • 快適性
  • ヘッドホン音質
  • マイク音質

以上の3点を中心に見ていきます。

初稿時点で20時間以上、音楽やゲームで使用して感じたことを紹介していきます。(初稿以降、何かあれば追記していきます)

旧型のArctis Proと比較しながら、Arctis Nova Proの使用感を説明します。

 

軽くて長時間の着用でも疲れにくい

Arctis Nova Proは、旧型に比べて約50gも軽いです。ヘッドセットで50gの差はかなり大きく、長時間着用した時の疲れ具合が全く違います。

実際、旧型を使っていた時は、3時間ほど連続で着用していると、首から肩にかけて疲労が溜まっていました。

しかし、Arctis Nova Proを6時間着用しても、疲労はほとんどありませんでした。明らかに疲労の溜まり方が違いました。

 

側圧が強くないので、長時間着用できる

Arctis Nova Proは、重さ以外にも、側圧の強さも評価に値します。

旧型はヘッドホンの大きさ調節ができないことが影響してか、側圧が強めでした。数週間ティッシュ箱か何かで側圧を弱める必要がありました。

しかし新型のArctis Nova Proは、ヘッドホンの大きさ調節ができることに加え、イヤーパッドがフカフカのレザーということもあって、側圧が強くありません。

側圧が強くないと言っても、少し頭を動かすくらいならズレることはありません。

そのため、側圧を弱める必要はありませんし、眼鏡を着けて6時間ほど連続で着用しても全然頭が痛くなりませんでした

 

密閉性が高くて、外部の音が聞こえにくい

レザー製のイヤーパッドの影響もあって、旧型より密閉性が上がっています。

ゲーム音や音楽を聞いているときには、SteelSeriesのマウス「Prime+」のクリック音は聞こえませんし、キーボード「Apex Pro」(赤軸)のタイピング音は耳を澄まして聞こえるか聞こえないかというレベルです。

そのため、外部の音に惑わされることなく、ゲーム音やボイスチャットに集中できます

 

声が大きくなりがち

密閉性に関連して、ボイスチャット時にリアルの声量が大きくなりがちだと感じました。

Sonarの設定でゲーム音をよく聞こえるようにすると、相対的にサイドトーンの音量が小さくなります。

すると、自分の声が聞こえなくなり、そのせいで声量を大きくしてしまいます。声量を出せない環境でゲームをしている人は注意です。

 

ヘッドホン音質に大きな違いは無し

ヘッドホンの音質自体は、Arctis Nova Proも旧型もどちらも文句のつけようがありません。全体的にフラットな感じですね。

ただ、Arctis Nova Proのほうが音が近いような印象を受け、より迫力を感じられました

超本格的な音楽用のヘッドホンには勝てないとは思いますが、全然音楽用途にも使えるでしょう。

SteelSeries GGを使わなくてもイコライザーの設定はできるようになっているので、イコライザーをいじってみても良いですね。

 

定位感は向上している

Arctis Nova Proは、旧型よりも定位感が優れていると感じました。

SonarをオフにしてもArctis Nova Proのほうが良いと感じました。そして更に、Arctis Nova Proだけが使えるSonarの機能に、定位感に関する設定があります。

この機能を使うと、もう1段階定位感が向上した印象を受けました。具体的には、フォートナイトで建築によって激しく動いても、敵の位置をほぼ把握することができました。

他にも、宝箱の位置なんかもわかります。

特にFPSやTPSなどの、どこから音の場所の把握が大事になるゲームをプレイするときにぴったりだと感じました。

 

マイク音質は良いが同程度

マイクに関しては、旧型と新型Arctis Nova Proとで違いは感じられませんでした。

旧型のマイクは、ゲーミングヘッドセットの中ではかなり良い方でした。ちゃんとした本格的なマイクには敵いませんが、小規模な配信者なら余裕で使えるレベルです。

Arctis Nova Proのマイクは旧型と同じく、小規模な配信で使っても問題ないレベルのクリアさでした。ですが、旧型との違いは体感できませんでした。

また、SonarのAIによるノイズキャンセリングをオンにしておけば、マウスのクリック音は全く入っていませんでした。キーボードのタイピング音はわずかに入っていましたが、タイピング音とはわからないくらい超小さい物音レベルでした。

そういった意味でも、配信で使っても問題ないでしょう。

 

レザー製イヤーパッドで良いなら新型一択

新型のArctis Nova Proと、旧型との違いは様々ありますが、大きな違いの1つはイヤーパッドの素材です。

Arctis Nova Proはレザーで、旧型はメッシュです。レザーは高級感がある代わりに蒸れやすく、メッシュは蒸れにくいという特徴があります。

ただ、「部屋にクーラーが無いから、どうしても旧型のメッシュが良い」というような理由がないのであれば、新型のArctis Nova Proをおすすめします。

Arctis Nova Proのほうが、明らかに快適性で勝るからです。

 

ワイヤレスモデルはどうなのか?

Arctis Nova Pro Wirelessというモデルも発売されます。そのため、「有線と無線、どっちが良いかな?」と迷っている人も少なくないでしょう。

結論から言うと、個人的には有線が良いと思っています。理由は重さです。

有線モデルは298gで、無線モデルは338gです。この40gの差は大きいと考えています。旧型の有線モデルが350gで、新型無線と12gしか差がありません。これだと、快適性という面でアドバンテージを得られません。

長時間ヘッドセットを着用するのであれば、重さは300g以下が望ましいです。

無線で得られるものは利便性なのに対し、有線で得られるものは快適性です。私は快適性を重視しているので、有線モデルをおすすめします。

 

Arctis Nova Proは旧型より快適なヘッドセットです

Arctis Nova Proは、今までのSteelSeriesのヘッドセットより快適で性能も高いモデルです。

他のブランドと比べても、トップクラスのゲーミングヘッドセットだと思っています。

性能と快適性を両立したヘッドセットは、まさに私が求めていたものです。旧型でも十分快適でしたが、Arctis Nova Proのおかげでもっと快適なゲーム環境になりました

より良いゲーム環境を作りたい人に、一番におすすめしたいですね。

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